孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫)

著者 : ルソー
制作 : 今野 一雄 
  • 岩波書店 (1960年2月5日発売)
3.64
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  • レビュー :22
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003362310

作品紹介・あらすじ

付録: 晩年のルソー (ベルナルダン・ド・サン・ピェール) 165-177p

孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 少々砕け気味(現代語訳)の光文社の新訳と並行で読むとより深く理解できよかった

  • 2011.12.21 読了

  • この本は、エッセイです。

    ルソーが迫害にあっていた人だということを知らなかった。
    被害者意識が過剰だとも思うが、この当時は情報が限定されていたのだろうし、実際に迫害にもあったということのようなので、この卑屈な書きようも仕方ないのかと思う。

    ところどころ、今の自分が読んで気づかされる点や、美しい表現があり、そのことだけでも読んで良かったと思う。

    こんな生活を送った人の他の著述も読みたいと思わせる。

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    Les Reveries du Promeneur Solitaire
    J.J.Rousseau
    カバーから:『告白』につづいて書かれた本書は、その自己探求の道をさらに進めたものである。晩年全くの孤独に閉ざされたルソーは、日々の散歩のの途上に浮かび上がる想念やつれづれの印象を、また事件あるいは生涯のさまざまの思い出を記し、人間と自己を見つめ続けた。偉大な思想家ルソーの諸著の中でも、特に深い感銘を与える最後の作品。
    美しい文章もある。
    ギッシングの「ヘンリーライクリフトの手記」のように、老年の随筆のような雰囲気があるが、より人生の痛みや苦さを書き散らして、やり切れない気持ちを持たされる所もある。

  • ルソーの最晩年の著作であり、死後に公刊された著作。パリ市内の自宅からの散歩の最中に浮かんだ「夢想」を自由に展開していくというかたちで書き綴られている。その目的は、ルソーによれば、モンテーニュの『エセー』のような、人に読ませるために自分の悪徳を多少なりとも隠している自己省察ではなく、『告白』の続編とも言うべき、赤裸々な自己省察である。それゆえ、『不平等起源論』や『社会契約論』、『エミール』といった、社会的な事象を扱うのでもなく、ひたすら自己の内面を掘り下げ、自己の境遇の悲惨さが何に由来するものなのかを探求している。ここで問題となるのは神義論である。ルソーが最終的に辿り着くのは、自身の境遇が必然であるという認識であり、そのときルソーは世界、宇宙との一体感を覚え、従来の著作で探究していたものとは異なる原理に行き着く。

  • 子供が好きだからこそ、一緒に遊ぼうとしたりしない、という考え方に共感。
    自分が子供だったら知らないおばさんに構われるのは苦痛だと思うから。

  • ルソー晩年の著書。ある種病的な孤独感を自らの内面を観察するように素直に書き記しています。
    自然に対する考え方などはとても素直で素敵でした。子供たちを見つめる視線なども微笑ましい。湖の孤島で暮らしたい二ヶ月間を描いた章がとても素晴らしくて、幸せな生活とはこーゆーことなんだろうなぁ、ととても共感できました。
    プルーストの「失われた時を求めて」と共通する感じもありました。

  • 晩年、孤独な生活、思いを抱えたルソーが、日常のなかで自らを顧みて綴った作品。

    わが身可愛い、みたいな記述がかなりあって、どうも共感できないところもあったのだが、自然に対する憧憬や、子供に対する愛情など、とても優しいルソーの性格が垣間見られた。
    また、「嘘」「幸福」などの探求は、ハッとさせられる部分があり、哲学書を沢山読みたいな~と思えた作品。

  • 社会契約論や、エミールの著者。
    節々に彼の思想が見られるけれど
    それよりもやっぱり今野一雄のルソーは読みやすくて好きです。

  • エミールや告白によって世間を騒がせ、晩年を隠遁者として暮らしてきたルソーが最後に残した回顧録。夢想、というタイトルが象徴的なように考察というよりはどこか独白めいた、情熱と静寂の入り混じった不思議なムードが本書全体から感じられ、中には方丈記の冒頭さながらの文言までもが飛び出してくる。元々ルソーに対して「歴史上類を見ないダメ人間なのに、人を扇動する文章を欠かせたら超一流」というかなり失礼なイメージを持っていたため、彼の導入として手に取ったのは却って良かったのかもしれない。

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