政治論文集 下 (岩波文庫 青 629-7)

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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003362976

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  • ヴュルテンベルクの憲法採用に関する論文、およびイギリス選挙法改正案に関する論文を収録している。フランス革命をおのれの時代の原理と考えるヘーゲルは、フランス革命がたどってしまった恐怖政治の道を避けながら、封建的諸制度を改造し近代的原理に基づく国家を作り出すべきであると考える。そのために、一方では『法哲学綱要』のような一般性をもった体系を著し、また他方で、ここに収められたような当時の具体的な政治的課題を論ずる政論を記している。特殊と普遍を合理的に説明し関係づけることを哲学の根本課題に据えたヘーゲルが、まさにその精神でもって現実の課題にも立ち向かっていることは、これらの諸論考に示されてあまりある。

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著者プロフィール

(Georg Wilhelm Friedrich Hegel)
1770年、南ドイツのシュトゥットガルトで生まれ、テュービンゲンの神学校で哲学と神学を学んだのち、イエナ大学講師、ハイデルベルク大学教授、ベルリン大学教授となる。発表した本は6点、翻訳『カル親書』(1798年)、小著『差異論文』(1801年)、主著『精神現象学』(1807年)、大著『論理学』(1812–16年)、教科書『エンチクロペディー』(1817年、1827年、1830年)、教科書『法哲学綱要』(1821年)である。1831年にコレラで急死。その後、全18巻のベルリン版『ヘーゲル全集』(1832–45年)が出版される。前半は著作集で、後半は歴史・芸術・宗教・哲学の講義録である。大学での講義を通して「学問の体系」を構築し、ドイツ観念論の頂点に立って西洋の哲学を完成した。

「2017年 『美学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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