善悪の彼岸 (岩波文庫)

著者 :
制作 : Friedrich Nietzsche  木場 深定 
  • 岩波書店
3.52
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本棚登録 : 722
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003363959

作品紹介・あらすじ

ニーチェ(1844‐1900)はキリスト教的道徳のもとに、また民主主義政治のもとに「畜群」として生きつづけようとする人々に鉄槌を下す。彼にとって人間を平等化、矮小化して「畜群人間」に堕せしめるのはこれら既成の秩序や道徳であり、本来の哲学の課題は、まさにこの秩序・道徳に対する反対運動の提起でなければならなかった。

感想・レビュー・書評

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  • 2012.1.9 読了

  • 自分以前の全ヨーロッパを敵に回したニーチェが来るべき新しい哲学者に向けて紡いだ雨ニモマケズ。
    しかしそれすらもまた「あらゆる哲学はさらにひとつの哲学を隠している。あらゆる意見もまたひとつの隠れ場であり、あらゆる言葉もまたひとつの仮面である」
    次は『道徳の系譜学』だ。

  • 生きているということは実はとんでもないことだったんだと思った。と言っても罪の意識なんかはまるで感じないのだが…

    道徳には二種類あって、高貴な者の道徳と、奴隷の道徳。
    高貴な者は強く、比類なき能力があり、自ら是とするものを「よい」こととなす。彼そのものが価値の創造者である。

    奴隷は高貴な者に奉仕するために存在し、命令され、過酷で悲惨な生活を強いられる。彼らは、強いものを恐怖する。彼らにとって恐怖させるものが「悪」である。その反対である彼ら自ら弱いものが「善」となる。

    ニーチェさんの時代、種々の要因から高貴な者の道徳が廃れ、奴隷的な人間が増大したため、危機感を抱いてこの書物を書いたそうである。

    時代は下って、現在ではさらに奴隷だらけになっているような気がする。もちろん、わたしも奴隷なんだが、やっぱりそれじゃ嫌だ。高貴な者は生まれながらにしてしかこの世に現れないのだから仕方ないとして、奴隷が奴隷を自覚しながら、生の耐え難さや隷属に抵抗して生きることはできないものなのか?そんなことを考えた。

    • ゆさん
      奴隷・・として生きる。無自覚だなああ
      奴隷・・として生きる。無自覚だなああ
      2012/11/05
    • keisukekuさん
      ゆさんは高貴な者の方ですよ(^_^)b
      ゆさんは高貴な者の方ですよ(^_^)b
      2012/11/05
  • 恥ずかしながらの初ニーチェ。善と悪というキリスト教的道徳に基づく価値基準に徹底的に反発し、民主主義的「平等」思想も「近代理念」も奴隷たることの心地よさに甘んじる畜群的な在り方だと糾弾するニーチェ、「自然」はむしろ高貴と卑俗との区別を持つものであり、まやかしの平等によってスポイルされつつあるヨーロッパ世界を“善悪の彼岸”に秩序を見出す新たな哲学によって変革していくべしと説く。牧師の息子として生まれながら信仰を捨て、ワーグナーに心酔してのち決別し、絶望と希望のはざまで既成概念と戦い続けるニーチェらしい、批判的でありながら厭世的になりきれない熱意は、その鋭さゆえに強さよりむしろ健気さを感じられる部分もある。当時においても革新的な思想だったと思うが、相変わらずキリスト教的・民主主義的平等が重んじられている現代世界に生きる人間にとっても、ニーチェの言葉の苛烈さは(共感するしないの次元を超えて)十分突き刺さる。(2009/11/26読了)

  • 一行一行きちんと理解しようとしていた努力の跡が前半のページには窺える。
    効率の悪いことしてたな。

  • 本当に面白い

  • 新書文庫

  • 総合福祉学科1年 かざくるまさん

    [わたしたち二人は、善いことをしないし、さりとて悪いことをする身でもない。|わたしたちの島と緑の草地は、善悪の彼岸にある。|わたしたちふたりだけの。]

    資料ID:C0030576
    配架場所:2F文庫書架

  •  なんで持ってるのか、なんで読んだのか、自分でもよく分からんけどとにかく読んだ。

     内容はまるで理解できてません。
     時代背景、その他の思想家の思想を表面的にでも知らないとわけわからんでしょ、こういうの。まあ理解できないだろうなって分かってて力技で読み切ったんだけど。
     んと、とりあえずキリスト教と民主主義とデカルトをディスってるってことでいいの? カントもディスられてんの? イギリス人もディスられてた? でワーグナーとショーペンハウアーを持ち上げてたのかな?
     こう、陸続きでいろんな国があるヨーロッパのひと特有なんかなって思うよ、「フランス人は」とか「ドイツ人は」とかって語るの。
     平等主義で画一的な社会になることを恐れていたというか、厭うていた、みたいな印象を受けた。
     そもそもストア派ってなんだっけ、スコラ哲学ってなんだっけ、って首傾げる人間が読んでいいもんじゃねぇな。読むけどな。
     言い回しとかは中二病的で面白かったよ。
     抜粋。第2章自由な精神より。


    優にやさしい事件でも、それを粗暴で覆って分からなくする方がよいこともある。愛や極端に寛大な行為でも、その後で棍棒を取って目撃者をさんざんに殴るに越したことがないこともある。


     どんな場合だよそれ。

  • 68,92,111
    131-3,7
    141,3
    161
    75,8  83,4

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著者プロフィール

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
1844年10月15日 - 1900年8月25日
ドイツの哲学者、古典文献学者。近代がはらむ問題を一新に受け止め、古代以来の哲学との対決に挑み、実存主義の先駆者、生の哲学の哲学者として知られる。その思想は20世紀に続く様々な思想に衝撃と影響を与えた。
代表作に『悲劇の誕生』『道徳の系譜』『ツァラトゥストラはこう言った』『善悪の彼岸』など。

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