- 本 ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003364420
感想・レビュー・書評
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本屋でたまたま手に取ったが、予想外にとても面白かった。真面目に読んでいたらページ数の割にだいぶ時間がかかってしまったが、非常に勉強になった。1章では社会を科学するとはどういうことか、2章では社会学の一例として大衆とはどういうものであるか、3章では社交というものが社会学的にどう捉えられるか、4章では個人と社会の原理的対立とそれを乗り越えようとする道徳観や政治思想の変遷ついて述べられている。無教養かつ門外漢だからかもしれないが、私の感覚では現代においても100%有用で参考になる内容だと感じられた。例えば、2章の個々の成員が優秀でも集団になると愚かになってしまう理由の説明には思わず膝を打ってしまった。4章では、現代でも依然として互いに主要な価値観である自由、平等、多様性について、その根本内容と対立が丁寧に述べられていて、現代の一般人が政治選択をするうえでのよいたたき台になるのではないかという印象を持った。
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確かに、今の世の中はこうだな、というような直感は誰にしろある経験だろう。しかし、その直感が、果たして本当の意味での社会を反映したのかしていないのかは、結局の所、証明出来ないのではないか。まず、社会という総体がある前に、己という主体が、除外されているようでならなかった。その時節に感じる直感というのは、あくまでも己という存在が基準となって、周囲を演繹している状態だろうと思う。しかし、演繹に得られた社会の構図というのは、あくまでもとある演繹の基準点を採用しているのであって、包括的な、全体的な純粋な社会構造は知る事が出来ないのではないか。
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人と人の繋がりに関して本格的に考察したい人は、この本にチャレンジしてみてはいかがかしら。相互作用という社会学の基本的発想、「社交」が私たちの生活にとって持つ意義、個人と社会の基本的矛盾問題などk出版されてから約100年たった今なお、人と人の繋がりを考えるために多くの示唆を与えてくれます。
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第四章は錯綜してしまってなんだかこんがらがってしまったが、メインの主張は「相互-」あるいは社会的関係はその文脈から多くのケースがあり、それはそれで完全にはまとめ切れるわけがないので大枠の「形式」を与えるにとどめる、というなんとも薄い理解です。
ジンメルの作品





