- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003365113
感想・レビュー・書評
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いわずと知れた現象学の古典。
いろいろいわれているけれども、文章に慣れれば、それほど苦なく読める。ハイデガーは丁寧に、繰り返しわかりやすく説明してくれるし、時代的に近いためすんなり理解できる。しかし、慣れるまではめちゃめちゃ苦労するが……
読み進めていくと、案外超然的なことを言っているわけではないことに気づく。手もと、見回しから世界を理解しましょう、ということなのだ。なぜこれが大事かというと、もちろんフーコーをはじめ多くの人に引用されているということもあるが、認識、概念というものをイデア的な、超越的なものから引きはがしたという点が現代の思想にとって非常に重要だからだ。
われわれが見て聞いて知っていることがみな自分の作ったものという観点に立ってこそ、言説分析だのコードだのという考え方が可能になったのである。それまでは、「ある」ということが絶対的だったから、「ある」もののなかから真理を探し出して、それを底辺にして議論を進められた。しかし、その底辺を取っ払ったのがこのハイデガーの思想なのだ、と知れば、この本の面白さも一層増すのではなかろうか。結局「ある」とは、「いる」とはなんなのだろうか(この表現は岩波版では出てこないけど)、ということを説明したものの中でいま一番信じられている論述、といってもいいかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2006/11/06読了
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2010/4/23購入
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学生時代に挑戦したが・・超難解 即、挫折 自分には無理!
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後で書きます。
全2巻 所有
2巻が行方不明 -
平成20年11月1日購入
たまにこれ以上ないぐらい気が迷った時に
つい買ってしまうのは
学生時分
最後まで読めなかった本である。
大江健三郎が
読めない本は読めるようになるまでとっといて
時間をおいてトライしてみるといい
という趣旨のことを言っていたが
はたして今回は読めるであろうか?
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飛行機で読む
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巨人の名作。にも関わらず星2つなのは翻訳に対してつけたもの。この岩波のは読みにくい。文章がかたくならないようにした感はあるが、それが逆にいけなかったのか?細かいことだが、です・ます調なのも違和感が