哲学の改造 (岩波文庫 青 652-1)

制作 : 清水 幾太郎  清水 礼子 
  • 岩波書店
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003365212

感想・レビュー・書評

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  • 言っていること自体は難しくないのだけど、理解するのは簡単ではない。わかりにくい思想ではないけど、なかなか伝わりづらい文体や構成をしている……というべきか。
    例えば、この本は「宗教的なもの」を排除しようとしていない(という言い方は実にミスリーディングだが)。こんな風に、デューイは実際誤読が多い。

    学部の頃、なんとなくわかったつもりで読み、そのままにしておいたが、この本に様々な魅力的な可能性と鋭い洞察、射程の広い分析がなされていること、その意義、またデューイ思想の中での位置づけまでは当時わからなかった。
    院生として彼を深く読むようになったおかげだと思う。

    実にすごい本だと思う。
    が、デューイの文章はこんな短いセンテンスで構成されていないので、図書館で原典を借りつつ読まなければ、精読とは言えないだろう。ほんとにネイティブかって勢いで、関係代名詞とかコンマを雑に使って、句や節がどこにかかってるかとてもわかりづらい。
    マルクスやローティなんかと違って、溌剌として流麗な文章……とは無縁。

    しかしなぜ、哲学の改造と訳したのか。本文ではずっと再構成で通してるし、河村さんのタイトルのように、哲学の再構成の方がよいと思う。
    あと、序論削除すんなよ

  • 新書文庫

  • 【現在あるべき哲学の姿を語る】
    アリストテレスやソクラテスが打ち出した古代の哲学は、ある確固たる哲学的事象を定めたらそれは絶対で、変化が起こることのないものであった。したがって、その絶対的な事象をなんとしてでも自分たちに有利にしようと、宗教などからの影響は大きく受けた。

    この絶対性を確立したものが、当時の世界を支配することさえもできると言えるからだ。

    ときはすぎ、帰納法の生みの親ベーコン。彼は、古代からの演繹的な哲学を猛烈に批判する。時代が変われば、哲学的観念も変わるべきだとした彼の主張は、世界中に衝撃を与えた。

    本書は、この2つの対立についてある意味永遠に難しく書いてある一冊であるといえる。個人的には途中で挫折したが、この対立を学べたことは面白かったと思う。

    また、時期を見計らって再読してみたい。

  • 読み直したさ:★★☆
    第二章がプラグマティズムの出発点を理解する上で重要。第四章、第五章を通して、思考の方向性が転換させられる。
    第六章以下は敷衍。

  • 【メモ】
    第一章
    p13・・・すなわち、合理性や非合理性というのは、知的訓練を受けていない人間性にとってはまったく縁もなく重要でもないということ、人間は、思考よりも記憶によって支配されるものであること、その記憶も、実際の事実の想起ではなく、連想、暗示、ドラマティックな空想であること。
    p15・・・或る種の出来事は、

  • \105

  • プラグマティズム、経験主義を唱えるデューイらしい1冊。人間の諸活動は経験による有機体の適応である、と言い切り、超自然的なものや宗教的なものを哲学が排除しようとし、脱却する試みを、「哲学の再構成」という表現によって歴史的に追っていく。哲学の入門書としては分かりやすい。

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