幸福論(アラン) (岩波文庫 青 656-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003365625

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/706762

  • 正直に書きますと一章は良かったのですが、中盤からおじさんの愚痴ツイートを読んでる錯覚に陥りました。

  • 全体的に、「考えるな…動け…」って感じなのかな。うじうじし出したらウォーキングなどしてみようと思いました。そのためにはまず、今、自分うじうじしてるぞ!と認識できることが大事ですね。

  • 幸福を帰納的に考えるような作品だった。
    様々な方面から幸福について考えていたので具体的な感想をアウトプットするのは難しいが、

    要するに、幸福論になる為にまず情念を排し、理性的に幸福になる為に行動することで人は己の幸福に出会うことができる。言い換えれば、何も考えずにただ本能的に生きるのであれば情念が精神を支配し、やがて崩壊へと進む。

    プロポとして短編で読める為、何度も読み返し力強く背中を押してくれるようなアランの考えを心からまた感じようと思う。

  • 「楽観主義は意志である」という言葉を記したアランによる本。幸せは自らの意志でつかみ取ることを示唆した内容が多いと感じました。

  • 幸せはなると決めてなるもの
    幸せは身体の状況に大きく影響を受けるもの

    おれのお気に入りの本

  • 難しくてよく分からなかった。
    何年も何十年も読み返して行く事で理解が出きるのかもしれない。

  • 幸福とは何か、93のプロボの収められた本。
    自分の心を守るために必要な考え方だと思った。

    似た内容のプロボも多いが、どれもしみじみ味わい、親しみの持てる内容。優しさの伝わる文章で、また読み直したいと思える本。

    【印象に残った箇所】
    22.宿命
    どんな運命もそれを良いものにしようと欲するならば、良い運命となるのだ。自身の性質についてとやかく言うことほど自分の弱さをあかししているものは何もない。
    →大した努力もせず、自分の境遇のせいにして、手に入らないことに理由付けてる場合じゃないね。

    47.アリストテレス
    自分でやること、人にやってもらうのではない。そこにはよろこびの一番深い意味がある。
    →音楽・芸術はただ鑑賞するのと実際にやってみるのではかなり違う。誰かにやってもらうのではなく、自ら実践することでたくさん得られる。経験は他者から剥奪し難いもの。実体験を積みたい。

    53.短剣の舞
    過去と未来が存在するのは、ただわれわれがそれらを考える時だけである。過去も未来も人間の臆見であって、事実ではない。
    →過去について過度に後悔したり、将来を過度に心配しても無意味。それよりも今を大切に生きようと思った。

    57.絶望について
    強靭な精神をもつ人間は、自分が今どこにいるのか、何が起きてしまったのか、まさに何が取り返しのつかないことなのかを自分で考えて、そこから未来に向かって出発するような人だと、ぼくは考える。
    →まさに。冷静に自分の状況を確認することがまず大切なのだと思った。

    93.誓わねばならない
    悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものである。
    →本書のまとめ的プロボ。自分で幸福な状態を作ることが大切。

  • 93の3ページ程の短い文章(プロポ)で構成されている幸福論。一つ一つのプロポは平易で読みやすい。同じような内容の主張が表現を変えて繰り返し語られるため、深く理解できる。

    人は放っておくと悲観的になってしまうため、意識的に楽観主義になる努力をしなければならないというのが印象に残った。

  • ※2001.12.14購入@読書のすすめ
     売却済み

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著者プロフィール

1868-1951。本名Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J・ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(佐貫健訳、みすず書房、1964)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫訳、1971)『プロポ』1・2(山崎庸一郎訳、2000、2003)『アラン 芸術について』(山崎庸一郎編訳、2004)『小さな哲学史』(橋本由美子訳、2008、いずれもみすず書房)などがある。

「2019年 『定義集 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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