四季をめぐる51のプロポ (岩波文庫)

著者 :
制作 : 神谷 幹夫  神谷 幹夫 
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003365632

感想・レビュー・書評

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  •  プロポとは、一枚の紙に、下書きすることなく一気に書き上げた哲学断章のことで、このフランス人哲学者が生涯書き続けたものとのこと。これを毎日毎日やむことなく書き続けたことに、まずは素直に感嘆する。見習った方がいいのかも知れない。
     ここに書かれている文章の見事さは、ひとつひとつの言葉、比喩が、何かの代用物としてではなく、必然として存在していることだ。多くの場合、比喩やストーリーは、書き手が言いたいのだが直接書けないものを代わりに示す、代替物である。しかしアランのプロポが紡ぎ出す比喩は、その意味や真意を分析するようなものではない。彼は真実書きたいことを書いたのであって、文章の平易さも美しさも、そこに由来している。単純明快な哲学の、なんと奥深く難しいことか。

  • 序に代えて
    ディエップの突堤




    収穫期の終わり
    訳者あとがき
    (目次より)

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プロフィール

一八六八年生まれ。フランスの哲学者、文筆家。リセの哲学教師。本名エミール・オギュスト・シャルティエ。体系化を嫌い、具体的な物をそのまま語ろうとし、理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた。主な著書に『幸福論』『定義集』『芸術の体系』一九五一年没。 一九一一(明治四四)年、東京に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学助教授を経て、五〇年渡仏。ソルボンヌ、国立東洋語学校などで、二六年間、日本語や日本の文学・思想を講じた。七六(昭和五一)年没。著書に『遙かなノートル・ダム』『バビロンの流れのほとりにて』ほか、訳書にデカルト『真理の探究』、パスカル『幾何学的精神』などがある。

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