饒舌について―他五篇 (岩波文庫 青 664-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003366417

感想・レビュー・書評

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  •  2千年ほど前に書かれたエッセイ集.古さは全く感じない.普遍的な「人間そのもの」に関する諸問題を,鋭い観察眼で考察しているからだろう.

     例えば表題の一編「饒舌について」では,余計なおしゃべり癖がいかに不利益をもたらすか…秘密を漏らして時には国を滅ぼしてしまったり,あるいは,自分の身を破滅に導く…を例証しながら,自制心の鍛錬を勧める.そういった内容がわりとユーモラスに,さらっと述べられているので面白い.

     話の中に登場するのが,当時すでに歴史上の人物となっていたプラトンやアリストテレス,マケドニア王国のフィリッポス2世やアレクサンドロスだったりするので,さらに2千年後の今からすると,はるか古代を知り想像させてくれる読み物としても興味深い.

  • 記録

  •  ベラベラ喋ることが好きな私には耳が痛い。

  • プルタルコスの英雄伝とモラリア読みたい。が、手に入れにくい量と古さ。

  • 新書文庫

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著者プロフィール

46/48年頃~127年頃。帝政ローマ期のギリシア人著述家。『対比列伝』(プルタルコス英雄伝)、『モラリア』『愛をめぐる対話』などの著作を残した。

「2017年 『新訳 アレクサンドロス大王伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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