シンボル形式の哲学〈1〉言語 (岩波文庫)

制作 : 生松 敬三  木田 元 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 74
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003367315

作品紹介・あらすじ

シンボルを基本概念に据え、言語・神話・宗教・芸術・科学的認識など、広範な文化諸領域における精神の表現形式を解明したカッシーラー(1874‐1945)の主著。第1巻では、豊富な資料を駆使しつつ広範な視野に立った言語哲学を構築する。待望の完訳版。(全4冊)

感想・レビュー・書評

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  • <シンボルとしての言語・神話・芸術>

    言語、神話、芸術を <シンボル形式>と呼ぶとき、
    この表現にはある前提がふくまれているように思われる。
    それは、言語も神話も芸術もすべて精神の形態化の特定の様式であって、
    それらはすべて、遡れば現実というただ一つの究極の基層に関わっているのであり、
    この基層が、あたかもある異質な媒体を透して見られるかのように、
    それらそれぞれのうちに見てとられるにすぎない、という前提である。
    現実というものは、われわれにこうした形式の特性を介してしか捉ええないように思われるのだ。

  • 目次
    序論 問題の提起
    第1部 言語形式の現象学のために(哲学史における言語の問題
    感覚的表現の位層における言語
    直観的表現の位層における言語
    概念的思考の表現としての言語―言語による概念形成と類形成の形式
    言語と純粋な関係形式の表現―判断領域と関係概念)

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著者プロフィール

(Ernst Cassirer)
ドイツの哲学者。1874年ブレスラウ(現ポーランド)に生まれる。H.コーヘンに学び、マールブルク学派の一員として研究生活を始める。近代哲学と科学の関係を歴史的・論理的に考察した『近代の哲学と科学における認識の問題』(1906–20)で広く知られるようになり、『実体概念と関数概念』(1910)で科学における概念形成の変遷を論じる。また、ヴァールブルク文庫の、民族学・言語学・比較神話学・比較宗教学の膨大な資料に触れ、しだいにカント主義の枠を脱し『シンボル形式の哲学』(1925–29)という文化一般の体系的哲学を構築する。1929年ハンブルク大学総長に就任するが、33年ナチスの台頭とともに亡命を余儀なくされ、オックスフォード大学、ついでスウェーデンのイェーテボリ大学教授を経て、1941年アメリカのイェール大学に招聘されるなど活躍したが、1945年急逝した。

「2017年 『シンボル・技術・言語 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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