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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784003368312
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みんなの感想まとめ
哲学の歴史を通じて、人間の内面や理性に焦点を当てる重要性を探求する本書は、ソクラテス以前の自然哲学からソクラテス、プラトン、アリストテレスの思想へと流れる知的な旅を描いています。読者は、自然を神話的に...
感想・レビュー・書評
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すごく難しかった・・・orz
以前:自然
ソクラテス:人間
プラトン:理性!理性!
アリストテレス:常識詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソクラテスがなぜ自己の内面を問題としたのかに答えてくれた。
哲学においてまず疑問に思うのは自分自身よりも自然の方に興味関心がいくのではないかというところだ。
ソクラテスの前のイオニア自然学のその前の時代、自然を神話で説明していた。人格を自然にあてはめて雷は神が怒ってるとか、そういう説明の仕方である。この神話は想像力のすえにもはや完全に一人の人間として生きるまで人格が作り上げられていった。
その後イオニア自然学では宇宙生成の元始から説明することで、目の前の存在について説明しようとした。そこに人間性は欠片もなく、自然は人間の利害とは全然関係ないと判断した。これは現代の人間でもなかなかできない見方である。
そして、その説明にソクラテスは満足しなかった。宇宙生成の説明がうんたらと聞いても観測もできないし経験もできない。確かめようもない。というのである。(現代人は宇宙生成の理論を知っている)
以降アリストテレスにおいて、またイオニア自然学のような機械的な宇宙論に至って本書は終わる。最後のエピクロス派とストア派のちょっとした説明が哲学の黄昏と形容されていて物悲しい。 -
ソクラテス以前ーソクラテスープラトンーアリストテレス。流れがわかる。しかし、みな観念的というか、現在はよほど唯物論的だな。われらは科学の時代の子でもあり、遺伝子だとか進化論だとかに惑わされて、ソクラテス的なものを忘れているのかもしれない。
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ソクラテス前後の話。何を踏まえてソクラテスなのか、そしてプラトン、アリストテレスと語られる。今的な意味で科学的な姿勢とはどういうことなのかを考えるきっかけにもなる。これらの哲人はナンセンスだろうか?そうは思わない。それが人というものじゃないかな。人間とは何なのか考えさせられる。
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もともとは著者のコーンフォードの講義録で、70年も前のものだ。ミレトス学派からソフィスト、そしてソクラテス、プラトン、アリストテレスにいたる思想史的な背景と流れをとても分かりやすく語ってくれている。講義の目的は、ソクラテスが哲学の始祖と言われる理由を学ぶ、というところだ。
すごくおもしろかったし、一ページをゆっくり丁寧に読んだ。直前に藤沢令夫の『ギリシャ哲学と現代』を読んでいたので、観点が明瞭で重層的になり、深まりも興味も一層味わい深かった。最近西洋哲学の大まかな流れがやっとつかめてきた。この時代に、のちの哲学で語られるすべての問題が表れている。存在論から認識論、論理学。ここが整理できたことがとても嬉しかった。
17.9.15 -
ソクラテスが求めていた種類の原因説明はなぜという問いへの理由。
問題(プロブレーマ)という語の原意は「対処されるべきもの」、定理(テオーレマ)のそれは「観られるもの」だとすると、行為の事柄としての問題は観想の事柄としての定理に席を譲ったのである(!)二等辺三角形の二底辺が常に等しいのを知り、そしてそれらが等しくなければならないのはなぜか知ることに生き生きとした喜びを見出した。
同様にギリシア人は占星術を天文学という科学に変えた。
科学の誕生の意味:知性は利害関心から離れて直接的な行動の問題に汲々たる人々のあずかり知らぬ思想の大海へと、今や自由に乗り出していけるのを感じ取った。
特徴
・外的事象から自己を切り離す。’対象の発見”
・知性はその対象への対処のために必要な様々な実際的行動にもっぱらかかずらわっている
・その対処されるべき対象の内部あるいは外部に存在する目には見えない超自然的な諸力への信念
結局西洋哲学を知るにはギリシャをしれって感じだな。 -
なぜ〈自然〉や〈世界〉の探求から、ソクラテスの人間を対象とした〈哲学〉が生じたか、またその影響は……という本。読みやすいので、哲学入門におススメできる。アリストテレスの宗教関連についての最後の書き口は、ちょっと怪しい。
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タイトル通りソクラテス以前、ソクラテス、プラトン、アリストテレスという流れに沿って話が進んでいる
欲を言えば、もう少し個々の内容ではなく流れそのものを重点的に論じてほしかった -
ソクラテスの登場によって哲学で扱われる問題がどのように変わったか、その前後の意識の転換をひもとく試みです。ソクラテスはいったい何を変えたのか、ソクラテス以後の哲学者はソクラテスの思想をどのように受け継いでいったのか、をプラトンとアリストテレスを例にひもといていきます。
が、個人的にはソクラテス以前の哲学に非常に興味があるところ。
実験や観測の技術が未発達だった時代、古代ギリシャでは世界をどのように捉えていたのか。ソクラテス以前の哲学について書かれた本もあるようなので、そちらを読んでみたいと思います。 -
ソクラテス・プラトンの人間探究の時代へ
ソクラテス以前の物質探究の時代から、ソクラテス・プラトンの人間探究の時代へ、そして、再びアリストテレス以後の物質探究の時代へ〜しかし、彼アリストテレスの頭上にはソクラテス・プラトンの暗雲が忍び寄るのであった…
彼らの時代にソクラテスが残した足跡について、イギリスの古典学者コーンフォードが語ったケンブリッジでの講演です。
学生時代から何度も読んでいる「国家」には「エルの物語」というお話が載ってます。仏教での「輪廻」ととてもよく似た、ギリシャとアジアの原点を感じます。久しぶりに「国家」また読んでみようかな。 -
ソクラテス、プラトン、アリストテレスの足跡とその思想を簡潔に説明している。なぜソクラテス以前以後なのかというと、それまでの哲学が自然を研究の対象としていたのに対して、ソクラテスは人間の内面を研究の対象へと転換、つまり哲学の有り様を変えてしまったからである。なぜソクラテスが人間を探求の対象と選んだかについては非常にわかり易かったが、逆に三哲学者の思想は簡潔にまとめすぎでわかりづらかった。
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20120623
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哲学を学んでいる学生や、興味のある人にはとても勧めたい本だ。
古代ギリシアの叡智は、少し哲学が好きな人や思索を深めることに興味がある人であれば、一度は触れることができる。
個人的には、「ソクラテス」と「アリストテレス」の内容が素晴らしかった。アリストテレスの影響は、中世欧州には影響がないものと思っていたが有形無形に伝わっていた。またソクラテスの「どうすれば善く生きられるのか」という問いも、どういう経緯で生まれたのかが解説される。
またソクラテス以前の哲学においても、「神であれ科学であれ、人知を越えうることはない。」と解説される。人は想像の範囲内でしか考えることができない。
ともあれ、これほど簡単に古代ギリシアの哲学を解説した本を、私は知らない。 -
まとめ
ソクラテス以前の哲学者:神秘的なものを「自然」と捉えるようになる(例えば嵐:神の怒り→強い風雨)。
ソクラテス:自分より前の哲学者の自然に関する探究を、人生の役に立たないと否定。人間に焦点を当てた。人々の知ったかぶりを暴き回る(無知の知)。その反逆的な態度は、「若者をそそのかしている」とされ、処刑されることに。思想(正義を至高のものとする)より方法(議論、対話)が特徴的か。不可知論者
プラトン:ソクラテスの弟子。彼の教えを記述。我々の知るソクラテスは、プラトンの目を通して見たもの。師の教え(人間、国家の理想)を、師が切り捨てた「自然」に拡大し、イデア論(ここではないどこか)に至る。可知論者ゆえにこんな突飛な思想を形成したのか。架空のソクラテスを設定することもあったらしい(パイドンなど)。いわゆる二次創作か。
アリストテレス:プラトンの教え子。アレクサンドロスの教師。著作の多くが焼失。自然を宗教的に捉えたプラトンのイデア論を批判的に継承し、あらゆる学問分野を探究。 -
出版社/著者からの内容紹介
ソクラテスという天才がいかなる背景から真に新しく普遍的な思想の地平を開いたのか,そしてその精神はいかに継承されたのか――イギリスの代表的な古典学者F.M.コーンフォード(一八七四―一九四三)が,明快で面白く,見事な統一性をそなえた思想史の物語を語って聞かせる.西洋古典学,ギリシア思想史の格好の入門書.
目次
序文
第一章 ソクラテス以前のイオニア自然学
第二章 ソクラテス
第三章 プラトン
第四章 アリストテレス
解説―山田道夫 -
ソクラテスはなぜ偉大なのか。
古代哲学がソクラテス以前と以後にわけられるのはなぜか。
ケンブリッヂでコーンフォードがおこなった講義を書籍化したもの。
ソクラテス一人を軸に、それ以前のギリシア自然学や以後の世界観を考えることで、古代哲学を概観できる一冊。
入門書としてもとてもおすすめ。ソクラテスってすごい!哲学って面白いかも?と思えるようになった。良い本です。
著者プロフィール
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