ソクラテス以前以後 (岩波文庫)

制作 : 山田 道夫 
  • 岩波書店 (1995年12月18日発売)
3.62
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003368312

ソクラテス以前以後 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • すごく難しかった・・・orz
    以前:自然
    ソクラテス:人間
    プラトン:理性!理性!
    アリストテレス:常識

  • ソクラテス前後の話。何を踏まえてソクラテスなのか、そしてプラトン、アリストテレスと語られる。今的な意味で科学的な姿勢とはどういうことなのかを考えるきっかけにもなる。これらの哲人はナンセンスだろうか?そうは思わない。それが人というものじゃないかな。人間とは何なのか考えさせられる。

  • もともとは著者のコーンフォードの講義録で、70年も前のものだ。ミレトス学派からソフィスト、そしてソクラテス、プラトン、アリストテレスにいたる思想史的な背景と流れをとても分かりやすく語ってくれている。講義の目的は、ソクラテスが哲学の始祖と言われる理由を学ぶ、というところだ。

    すごくおもしろかったし、一ページをゆっくり丁寧に読んだ。直前に藤沢令夫の『ギリシャ哲学と現代』を読んでいたので、観点が明瞭で重層的になり、深まりも興味も一層味わい深かった。最近西洋哲学の大まかな流れがやっとつかめてきた。この時代に、のちの哲学で語られるすべての問題が表れている。存在論から認識論、論理学。ここが整理できたことがとても嬉しかった。


    17.9.15

  • ソクラテスが求めていた種類の原因説明はなぜという問いへの理由。
    問題(プロブレーマ)という語の原意は「対処されるべきもの」、定理(テオーレマ)のそれは「観られるもの」だとすると、行為の事柄としての問題は観想の事柄としての定理に席を譲ったのである(!)二等辺三角形の二底辺が常に等しいのを知り、そしてそれらが等しくなければならないのはなぜか知ることに生き生きとした喜びを見出した。

    同様にギリシア人は占星術を天文学という科学に変えた。

    科学の誕生の意味:知性は利害関心から離れて直接的な行動の問題に汲々たる人々のあずかり知らぬ思想の大海へと、今や自由に乗り出していけるのを感じ取った。

    特徴
    ・外的事象から自己を切り離す。’対象の発見”
    ・知性はその対象への対処のために必要な様々な実際的行動にもっぱらかかずらわっている
    ・その対処されるべき対象の内部あるいは外部に存在する目には見えない超自然的な諸力への信念

    結局西洋哲学を知るにはギリシャをしれって感じだな。

  • なぜ〈自然〉や〈世界〉の探求から、ソクラテスの人間を対象とした〈哲学〉が生じたか、またその影響は……という本。読みやすいので、哲学入門におススメできる。アリストテレスの宗教関連についての最後の書き口は、ちょっと怪しい。

  • ソクラテスという天才がいかなる背景から 真に新しく普遍的な思想の地平を開いたの か,そしてその精神はいかに継承されたの か――イギリスの代表的な古典学者F.M. コーンフォード(一八七四―一九四三) が,明快で面白く,見事な統一性をそなえ た思想史の物語を語って聞かせる.西洋古 典学,ギリシア思想史の格好の入門書.

  • タイトル通りソクラテス以前、ソクラテス、プラトン、アリストテレスという流れに沿って話が進んでいる

    欲を言えば、もう少し個々の内容ではなく流れそのものを重点的に論じてほしかった

  • ソクラテスの登場によって哲学で扱われる問題がどのように変わったか、その前後の意識の転換をひもとく試みです。ソクラテスはいったい何を変えたのか、ソクラテス以後の哲学者はソクラテスの思想をどのように受け継いでいったのか、をプラトンとアリストテレスを例にひもといていきます。

    が、個人的にはソクラテス以前の哲学に非常に興味があるところ。
    実験や観測の技術が未発達だった時代、古代ギリシャでは世界をどのように捉えていたのか。ソクラテス以前の哲学について書かれた本もあるようなので、そちらを読んでみたいと思います。

  • ソクラテス・プラトンの人間探究の時代へ
    ソクラテス以前の物質探究の時代から、ソクラテス・プラトンの人間探究の時代へ、そして、再びアリストテレス以後の物質探究の時代へ〜しかし、彼アリストテレスの頭上にはソクラテス・プラトンの暗雲が忍び寄るのであった…
    彼らの時代にソクラテスが残した足跡について、イギリスの古典学者コーンフォードが語ったケンブリッジでの講演です。
    学生時代から何度も読んでいる「国家」には「エルの物語」というお話が載ってます。仏教での「輪廻」ととてもよく似た、ギリシャとアジアの原点を感じます。久しぶりに「国家」また読んでみようかな。

  •  ソクラテス、プラトン、アリストテレスの足跡とその思想を簡潔に説明している。なぜソクラテス以前以後なのかというと、それまでの哲学が自然を研究の対象としていたのに対して、ソクラテスは人間の内面を研究の対象へと転換、つまり哲学の有り様を変えてしまったからである。なぜソクラテスが人間を探求の対象と選んだかについては非常にわかり易かったが、逆に三哲学者の思想は簡潔にまとめすぎでわかりづらかった。

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