旧約聖書 創世記 (岩波文庫)

制作 : 関根 正雄 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 576
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003380116

作品紹介・あらすじ

罪を犯して神から追放を受けた人類とその人類に対する神の救いが聖書全体をつらぬく問題であるとすれば、旧約巻頭のこの書こそ、その問題への出発点である。天地の創造、人類のはじまり、楽園追放、ノアの洪水、その子孫の増加、そしてイスラエル民族の祖先たちの罪と罰の記録。次々に壮大な神と人類の物語が展開されてゆく。

感想・レビュー・書評

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  • 聖書再読キャンペーン。天地創造、アダムとイブ、カインとアベル、ノアの方舟、バベルの塔、ソドムとゴモラなど、初期の挿話は物語としてとても興味深い。

    途中からイスラエルの部族発祥の由来譚ともいえるアブラハム、イサク、ヤコブの三代の一族の話になって、まあこのへんも物語として波乱万丈な面白さはありつつ、それって人としてどうなの?というエピソードも満載(苦笑)嫉妬による兄弟殺しはもとより、近親相姦、一夫多妻、さらに妻の侍女は愛人にしてOKとか、なんじゃそりゃ。割礼も、神様がやれって言ったからやるだけで、どういう意図があるのかよくわからないしなあ。

    オナニーの語源になったオナンくんも、理由は兄の嫁と寝るのがいやだったからなので、そんなに批難されるようなことでもない気がする・・・。

  • 読了。まったく時間がとれなかったため、4か月ぶりの読書です。神話的要素の強い序盤はあまりに面白いと言わざるを得ないが、各所に散らばる多くの矛盾はどうしても突っ込まざるを得ない。アダムとイブの最初の子カインは、弟アベルを殺すが、神の元を放れ行こうとするカインは、「わたしを見つける者はわたしを殺すでしょう」と言う。この時点で、アダム、イブ、カインの3人しかいないはずでは、と思うとどう解してよいのか分からない。そのようなことがしばしば出てくるので困る。改めて最後まで読んでみると、大きく印象に残ったのは、創生部分を除けば、ゴッドファーザーそのもの、というもの。むしろゴッドファーザーが、創世記をベースに作られたのだとよく分かった。そのまんまだった。全体を通して、弟か、末の方の子が脚光を浴びる印象が強い。恐らく3回。まずは、殺されはするが、神に供物を受け取ってもらえるアベル(兄カインが何故供物を受け取ってもらえなかったのかまったく分からない)。後にイスラエルと呼ばれるヤコブ、ヤコブは踵の意味で、兄の踵を掴んで産まれたことによる、兄を裏切ってばかりなのに神には祝福される。最後にヤコブの子ヨセフは、12人の子のうちの11男、末っ子だと思っていたがベニヤミンがいた、ヨセフは王の位にまでついている。中盤のアブラハム辺りから、当時としても大分金持ちの家系であるような描写を感じられる。イスラエルの頃がピークなのかも知れない。人間は地位を築き余暇ができるほど、何故自身がこの地位につけたか自問し始めるものだから、その正当性を謳うために作成されたのであろうと思われる。実際的にこれらを記述したのは慣例的にモーセであるから、創世記を読んでそう決めつけてしまうのは怪しい。ところで、序盤の、ソドムを滅ぼすシーンの、神とアブラハムの問答は何度読んでも良かった。ソドムに50人の正しい人がいてもこの町を滅ぼされるのですかと問い、滅ぼさないと神は答える。それが10人でも、とアブラハムは言い、神は滅ぼさないと答えるが、ソドムは結局神の火で滅んだ。100万の都市だったと何処かで見た気がするが、正しいひとは10人もいなかったということだ。(しかし彼らのいう正しいひとが、我々の思う正しいひとであるかは疑問である)

  • 呼んでいる間じゅう、「男尊女卑」という言葉が浮かんでいた。読みが浅いのかもしれない。もっとずっと後に読んだらまた違うことを感じるかもしれない。

  • 唯一絶対の存在の神 vs. 八百万の神を描く古事記との世界観の違いが興味深い。

  • なるほどこれが世界一のベストセラーか‥‥有名なお話がこのように並んでいるのだなあと確認しながら読んでいる感覚。
    祭司資料、ヤハウェ資料、エロヒム資料の三つを組み合わせて作られているという。あれ?と矛盾を感じたりしたらそういうことなのかもしれない。神が与える試練を黙々と受ける人々。だから、選ばれた一族なのだろう。

  • 「カインとアベル」
    フジテレビ 月曜21時
    出演:山田涼介、桐谷健太、倉科カナ、高嶋政伸
    公式HP http://blog.fujitv.co.jp/CainandAbel/index.html
    Twitter https://twitter.com/getsu9_c_and_a

  • マンガで一度通読していた。
    改めて活字で振り返る。様々な解釈がなされるのにも頷ける。
    バベルの塔はやはり興味深い。

    またヤコブの角力のエピソードが印象に残っている。

  • ある

  • 岩波文庫から出ている日本語訳(所謂「関根訳」)旧約聖書の『創世記』。ビブリア・ヘブライカ(1937年版)を底本としており、詳細な注釈を施している。
    本書の特徴は、高等批評に基づく聖書本文の詳細な注である。訳者は文章仮説に基づいて、本文の各節がおおよそどの資料に由来しているのか(或いはそう考えられるのか)を注で事細かに解説している。またそれに合わせて、文意が通るように一部節を入れ替えている箇所がある。無論本文の単語や語句、その背景にある思想についても説明がされており、学問的にもまた文学的にも読みやすいものとなっている。
    本書が訳されたのが1956年ということもあり、現代の聖書研究と比べ古い説を採用している可能性があるが(特に文章仮説の問題)、それでも手軽に本格的な聖書読解ができる書として有用だろう。

  • 古典として旧約聖書を読書。創造の7日間、アダムとイブはあまりに有名だが全体を読むのは初めて。ノアの方舟やバベルの塔は漫画で読んだことがあったが原典ではかなり短かった。他の資料や想像で補って膨らませたのか。人名がとにかく多いが大半は話に関わってこない。重要なのはアブラハムからヨセフの系譜だろう。訳者は創世記を神との約束が問題であるとしている。現代の感覚では矛盾していると思う個所もあるがキリスト教、ユダヤ教の原典でイスラム教にも一部啓典とされている物語のパワーを感じることができた。聖書を読むことで様々な作品の聖書からの影響を知ることができるのも大きい。
     しかしドラキュラと子どもが世界の伝説を巡る漫画のシリーズは今でも記憶に残っているなぁ。もう一回読みたいしタイトル調べよう。

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