旧約聖書 創世記 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1967年8月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784003380116

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間と神の関係、そして家族の複雑さが描かれる物語は、旧約聖書の中でも特に魅力的な部分です。天地創造やノアの方舟、バベルの塔といった初期のエピソードは寓意に満ち、神の人間味あふれる姿が印象的です。中盤以...

感想・レビュー・書評

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  • 神あんまり信じない

  • まじでよくわかんなかった。
    終わってる

    • 有馬かなさん
      なんで本にアンチをするんですか?
      なんで本にアンチをするんですか?
      2025/02/20
    • ぴぴさん
      アンチさんフォロー本棚いいね!
      ありがとうございます!!頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧!
      アンチさんフォロー本棚いいね!
      ありがとうございます!!頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧!
      2025/11/21
    • あああああああああああああああさん
      マジックミラー号
      マジックミラー号
      2025/12/01
  • なぜヤコブは父を出し抜いたのか。なぜヤハウェはここまで贔屓をしたりと万人に平等ではない人間的な神なのか。後から多くの疑問が湧いてくる傑作であった。
    その他、登場人物たちの複雑な血縁関係(それも、妾の子供も入ってきてさらにそれを複雑にしている)の細かい描写から、旧約聖書が書かれた頃の社会はよほど血筋といったものを大事にしていたのであろうことが想像できた。有名なノアの方舟・ソドムとゴモラの炎、バベルの塔の描写は原作ではあまりにもあっさりとしていて意外であった。

  • 思ったより読みやすかった。シンプルな文で、わりと淡々とでもすごいスピードで。
    始めのほうは、知られている聖書の話!の短編集のように進んだけれど、アブラハムから最後までは、その子孫の話、男女、家族、兄弟の人間関係にまつわる話。

  • 聖書再読キャンペーン。天地創造、アダムとイブ、カインとアベル、ノアの方舟、バベルの塔、ソドムとゴモラなど、初期の挿話は物語としてとても興味深い。

    途中からイスラエルの部族発祥の由来譚ともいえるアブラハム、イサク、ヤコブの三代の一族の話になって、まあこのへんも物語として波乱万丈な面白さはありつつ、それって人としてどうなの?というエピソードも満載(苦笑)嫉妬による兄弟殺しはもとより、近親相姦、一夫多妻、さらに妻の侍女は愛人にしてOKとか、なんじゃそりゃ。割礼も、神様がやれって言ったからやるだけで、どういう意図があるのかよくわからないしなあ。

    オナニーの語源になったオナンくんも、理由は兄の嫁と寝るのがいやだったからなので、そんなに批難されるようなことでもない気がする・・・。

  • これがソフトウェアに入っている人が多数な限りは男女平等って本当に実現不可能なのかも?と思った。
    そういうものとして読むしかないねという。

  • 現代人の教養だと思う。
    読んでおいてよかった。

  • 序盤は、天地創造、エデンの園、ノアの方舟、バベルの塔、ソドムとゴモラなど寓意性に満ちている。
    神が人間を創ったことを悔いて悲しむという表現に、神学によって全知全能が強調される前の人間味のある神の姿を見ることができる。

    中盤以降は、アブラハム以下4代の民族創建の物語だ。
    しばしばヤハウェの基準の不明瞭な態度のせいで、ときに兄弟で出し抜き合い命を狙い合う、血なまぐさい話が散見される。
    それは勧善懲悪的な通俗的道徳を示す説話的なものではない。
    むしろ、神のきまぐれこそが道徳であるというかのような、恐ろしくも絶対的な神の観念の称揚といえる。
    カインとアベルにしても、エサウとヤコブにしても、長子優先の秩序が、神の介入でいともたやすく転倒させられるのが興味深い。(「長子権」という概念はあり、本家の長子が一切を相続し領導するという観念自体はあるようだ。)
    古代社会において、明確で堅固な一族内の地位の序列が定まっていたほうが、社会は安定しただろう。そのような安定性を差し置いてまで、神に気に入られた者、ないし神にとって有能な者が、一切を相続するという思想には興味を引かれる。

    また、神のみならず、人の「祝福」という儀礼が非常に重視されていたことが分かる。

  • 諸宗教の源流となっている旧約聖書。これを読まずして今の世界を見ることはできない!ということで、まずは創世記から。

    まず思ったのは、これは今(ユダヤ教成立時)に至るまでに何が起きたのかを記す、歴史書のような構成になっていること。新約聖書のような"教え"の要素はかなり少ない。

    また、これも切に感じたのは、神はなかなかに気ままであるということ。「カインとアベル」「イサクの献供」など、人間の尺度ではあまり理にかなっていないと感じる場面が多くある。これは、努力した分だけ絶対に報われる、というわけではない世界の理不尽や不条理を表しているのだろうか?次に読む「ヨブ記」もその要素が強いはずなので、とても楽しみだ。

    「葡萄つくりのノア」には、黒人差別の正当化に使われているのでは!?と驚いた一説もあった。(本当の意味としてはおそらく、カナン人が神の民であるイスラエル人に滅ぼされることを示唆?)

  • 旧約聖書最初の5つの書『創世記』『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』は「モーセの五書」と呼ばれる。

    モーセはなぜこの5書を書いたのか?それはエジプトを脱出し、これから約束の地カナンに入る前に、現在の若者たちにこれまでの歴史を知ってもらいたかったからである。当初エジプトで囚われた世代はもはやおらず、現在エジプトでのみ生まれ育った若者は、アダムとイブも、ノアの方舟もアブラハム契約も知らない。

    旧約聖書の神は契「約」の神である。特に創世記はユダヤ人に関してというよりは人類全体の始まりを解説している。なぜ神が畏れるべき存在なのか、それはこの世界の創造者であるからだ。神の声を聞いたことのない人々にはそれを伝える必要があったのだ。

  • バビロニアの神マルドゥクは、大洪水を起こす竜(海の神ティアマト)と戦い、勝利した。『エヌマ・エリシュ』 シュメール

    神々は大洪水を起こすことを決める。すべての人間は土に帰る。しかし知恵の神エアが、人間ウトナピシュティムに四角い船(方舟はこぶね)を作らせて生命の種を救わせた。神々に選ばれたウトナピシュティムは不死を与えられ、楽園ディルムンに住むことを許される▼ウルク王ギルガメッシュ。友人エンキドゥの死を経験し、死の恐怖を抱く。私もいつか同じように死ぬのではないか。不死を求めて旅立つ。楽園ディルムンに辿り着いたギルガメッシュ。「自分も不死にしてください」。ウトナピシュティムは「お前が求めるその生命をお前は見つけるか。六日と六晩、眠らずにいてみよ」。すると、ギルガメッシュの上に眠りが雲のように漂った。ギルガメッシュは目を醒まして言う。「私はどうしたらいいのです。私の体を死神が固くつかんでいる。私の寝室には死が座っている。私が腰を下ろすところはどこにも死がいる」。すると、ウトナピシュテムは「海底に永遠の若さを保つ草がある」と教える。ギルガメッシュは歓喜して、海に潜って草を見つけるが、蛇がやってきて草を食べてしまう。ギルガメッシュの頬を涙が流れる▼古き日々このかた、変わらないものはない。眠れるものと死者はいかに似ていることか。神々は死と生命を定める。死について、その日を知ることはできない。『ギルガメッシュ叙事詩』BC1200年 シュメール、アッカド語
    〇エンキドゥ。女神アルルが粘土から作り出した野獣人間。
    〇フンババ。杉の森の守護神。ギルガメッシュとエンキドゥにより退治される。
    〇イシュタル。女神。ギルガメッシュに求愛するがフラれ、怒ってウルクに天の牡牛グガランナを送り込む。
    〇エンリル。都市ニップルの守護神。大洪水を起こす。
    〇アヌンナキ。地上と冥界の神々。
    〇シャマシュ。太陽神。

    **********

    神は天や地を生み出した。地理の記述は中近東のみ▼神は土の塵から自分に似せて人を創造した(1:27)。人よ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地上を這う生き物を支配せよ(1:28)▼アダム(ヘブライ語で土)とエバ。狡猾なヘビにそそのかされ、知恵の実を食べて神怒る。アダムは労働の苦しみを、エバには出産の苦しみを与えられる。エデンの園から追放される(2:9)▼追放後アダムとエバはカイン(農耕)とアベル(遊牧)の兄弟をもうける。しかし兄カインが弟アベルを殺害。兄カインは放浪の罰を受ける。アダムとエバはその後、新たな息子セトをもうける。セトの子孫がノア▼人間たち堕落。神怒って大洪水。一番高い山(アララト山)も水に浸かる。人類は絶滅。ノアだけは事前に箱舟を作れと命じられ、助けてもらう。神「わたしを崇めるなら、二度と洪水は起こさない。あの虹が約束のしるしだ」。ノアの息子たち、セム(中東)、ハム(北アフリカ)、ヤペテ(欧)。※その他の民族のことは書かれていない▼昔々、世界中の人間は同じ言語を話していた。人間、天まで届く塔(バベルの塔)を作ろうとし、神怒る。言語をばらばらにされる▼ノアの息子セムの子孫アブラハム(ユダヤ人の祖)、一族(父テラ・甥ロト・妻サラ)を連れてウルからハランに移住。神「私が示す地へ行け」。カナンに到着。ある日、90歳の妻サラが息子イサクを生む。アブラハム、息子イサクを溺愛。神「アブラハムよ、イサクを殺せ、神に捧げよ」。アブラハム、息子イサクをモリア山へ連れて行き、殺そうとする。と、その瞬間、神の使い「止めなさい。お前の信心はよく分かった」。息子の命は神から頂いたもの。その命をどうするかも神次第。人間は神に従うのみ。神「セムの子孫、アブラハムよ、カナン(パレスチナ)の土地(ナイル川からユーフラテス川まで)を、お前とその子孫に与えてやる。だから、わたしを敬え、崇めよ」▼神、堕落したソドムとゴモラの人々を町ごと炎と硫黄で皆殺しにする。神の命令に従わないから。ソドムに住んでいたロトは天使から後ろを振り返らないで逃げなさいと命じられるが、ロトの妻が振り返ってしまい塩の柱になる。『創世記』

    イサクの息子ヤコブの時代。ヤコブはある日、神と相撲をして勝つ。神(エル)に勝つ者(イシャラー)、神から「イスラ エル」という名前をもらう。飢饉が起きたので一族を連れてエジプトに移住。当時、エジプトはヒクソス族が支配しており、ヒクソス族の近縁イスラエル民族もエジプトに移住。しかし、エジプト人はヒクソス族をエジプトから追い出し、イスラエル民族は奴隷に。過酷な強制労働はもう嫌だということで、ヤコブの子孫モーセがイスラエル民族を連れてエジプトを脱出。シナイ山へ。預言者モーセを通じて、神は言った。以下の契約(十戒)をまもれ。他の神はない(最重要ルール)。神を敬え(像を造るな、神の名をみだりに唱えるな、安息日は休め※エジプトでの奴隷労働の記憶)。道徳まもれ(父母を敬え、殺すな、不倫すな、盗むな、嘘つくな、隣の家をほしいと思うな)。『出エジプト記』

    年に1回、山羊(ヤギ、goat)を荒野に放つ。ユダヤ人の身代わりに罪のつぐないをさせる。scapegoat▼女と性交するように男や動物と性交してはならない。忌まわしい行為であり、お前はけがれた不浄の身となる(18)。『レビ記』

    神はアブラハムとその子孫にカナンの地を与えると約束された。アブラハムの子孫モーセの死後、モーセの従者ヌンの子ヨシュアがモーセの後継者となり、カナンの地(約束の地)に向けて出発した。カナンの地の都市イェリコ(ヨルダン川西岸)には先住民族がいたが、皆殺しにした。「町にあるものは、男も、女も、若い者も、老いた者も、また牛、羊、ろばをも、ことごとくつるぎにかけてほろぼした」。神の命令に従い、アイの住民も同じく、皆殺し、略奪した。ヨシュアの名声はあまねくその地に広がった。『ヨシュア記』

    ヘブライ人は、ペリシテ人(体格が大きく鉄製の武器をもつ)の軍に苦しめられていた。そこに現れた怪力サムソン(ヘブライ人)。サムソンはペリシテ人の軍を圧倒した。ヘブライ人側が優勢に。そこで、ペリシテ人の美女デリラは、サムソンを誘惑して弱点(髪の毛を切ると怪力が出ない)を聞き出し、サムソンの髪を切って怪力を奪う。捕らえたサムソンは両目をつぶされ、ペリシテ人の神殿に連れていかれる。しかし、サムソンが神に祈ると、髪の毛が伸び、怪力が復活。サムソンはペリシテ人の神殿を破壊した。『士師記』

    ヤコブの子孫ダビデはペリシテの巨人戦士ゴリアテの眉間に石を当てて倒す▼ダビデ王はある美女に一目ぼれ。兵士ウリヤの妻。ダビデ王は人妻と知りつつも、美女を愛人にして妊娠させる。ダビデ王は、兵士ウリヤに手紙を持たせて戦場へ送り出す。この手紙を現地の将に渡せ。中は見るな。「ウリヤを敵の精鋭の中に孤立させ討ち死にさせよ」。ウリヤは死ぬ『サムエル記』

    女王サバ(シバ)は、知恵者ソロモンの噂を聞き、イスラエル王国を訪れ、ダビデの子ソロモンにたくさんの質問をする。ソロモンは女王サバの質問にすべて答えることができた。サバとソロモンはお互いを称えた(10)▼ダビデの子ソロモンは他の神を拝むようになった。重大な契約違反。ヘブライ王国は南北に分裂して衰退。北のイスラエル王国はアッシリアに滅ぼされる。南のユダ国の民はバビロニアの奴隷に(ユダヤの敵・新バビロニアのネブカドネザル2)。これは神によるイスラエル民族への罰(11)。『列王記』

    財産と妻子を失い人生どん底のヨブ。神は人々に幸福とともに、苦難も与える。悪いことをしていなくても。どんなに不幸でも神を信じて生きなさい。『ヨブ記』
    ※海獣リヴァイアサン

    ペルシアで暮らすユダヤ人の美女エステル。ペルシア王に気に入られ、王妃になる。ユダヤ人であることは内緒。ペルシア王の大臣ハマンはユダヤ人が大嫌いで、ユダヤ人を皆殺しにするよう王に迫る。そこで、ユダヤ人エステルは、王と大臣を宴会に招待。上機嫌の王「エステルよ、お前の望みを何でもかなえてやろう」。エステル「ユダヤの敵ハマンを死刑にしてください」。ハマンは死刑になる。『エステル記』

    生きている犬は、死んだライオンに勝る。『コレヘトの言葉』

    ************************


    『タルムード』
    ************************

    ※旧約聖書。 BC5。ヘブライ語。アラム語。ユダヤ教徒は「聖書」と呼び、キリスト教徒は「旧約聖書」と呼ぶ。
    ※日常生活のルール本(タルムード)。日常生活のルールに詳しい先生(ラビ)。集会所(シナゴーグ)。
    ※より厳格な方から、正統派、保守派、改革派。
    ※イシュマイル。アブラハムとエジプト人の女奴隷ハガルの子ども。アラブ人の先祖とされる。
    ※シナイ山。現エジプト領。
    ※肉体は神から与えられたものなので、(神の命令でない?)他殺・自殺は罪。人間の生き死にを決めるのは神。
    ※ユダヤ系企業。リーヴァイ・ストラウス(Levi's創業)。レイ・クロック(マクドナルド社)。アーサー・サルツバーガー(NYT創業者の嫁と結婚)。ミハイル・コーガン(TAITO創業)。
    ※ユダヤ人に多い名前。アブラハム、アイザック、ジェイコブ、モーセス、○○マン、○○バーグ、○○タール、○○フィールド、○○シュタイン。
    ※祭り。プーリム(仮装)。仮庵(かりいお)の祭(屋外に小屋を建てて過ごす)。

  • 読んでみて驚いたのは、有名な「(天地)創造」や「ノアの方舟」が、『旧約聖書創世記』冒頭のほんの一部分だったことでした。むしろ、それ以外の記述の方が断然多かったです。「ノアの方舟」など、一部の話だけが有名になっていたことに、本当に驚きました。
    また、登場する人間の寿命が異常に長いです。亡くなった時に200歳くらいの人もいたと思います。本当にそうだったらすごいなぁ、と思いながら読みました。

  • 分かっているのに理解は出来ないことって世界にはたくさんありすぎて。
    ヨセフのはなしで泣きそうになる。

  • 読了。まったく時間がとれなかったため、4か月ぶりの読書です。神話的要素の強い序盤はあまりに面白いと言わざるを得ないが、各所に散らばる多くの矛盾はどうしても突っ込まざるを得ない。アダムとイブの最初の子カインは、弟アベルを殺すが、神の元を放れ行こうとするカインは、「わたしを見つける者はわたしを殺すでしょう」と言う。この時点で、アダム、イブ、カインの3人しかいないはずでは、と思うとどう解してよいのか分からない。そのようなことがしばしば出てくるので困る。改めて最後まで読んでみると、大きく印象に残ったのは、創生部分を除けば、ゴッドファーザーそのもの、というもの。むしろゴッドファーザーが、創世記をベースに作られたのだとよく分かった。そのまんまだった。全体を通して、弟か、末の方の子が脚光を浴びる印象が強い。恐らく3回。まずは、殺されはするが、神に供物を受け取ってもらえるアベル(兄カインが何故供物を受け取ってもらえなかったのかまったく分からない)。後にイスラエルと呼ばれるヤコブ、ヤコブは踵の意味で、兄の踵を掴んで産まれたことによる、兄を裏切ってばかりなのに神には祝福される。最後にヤコブの子ヨセフは、12人の子のうちの11男、末っ子だと思っていたがベニヤミンがいた、ヨセフは王の位にまでついている。中盤のアブラハム辺りから、当時としても大分金持ちの家系であるような描写を感じられる。イスラエルの頃がピークなのかも知れない。人間は地位を築き余暇ができるほど、何故自身がこの地位につけたか自問し始めるものだから、その正当性を謳うために作成されたのであろうと思われる。実際的にこれらを記述したのは慣例的にモーセであるから、創世記を読んでそう決めつけてしまうのは怪しい。ところで、序盤の、ソドムを滅ぼすシーンの、神とアブラハムの問答は何度読んでも良かった。ソドムに50人の正しい人がいてもこの町を滅ぼされるのですかと問い、滅ぼさないと神は答える。それが10人でも、とアブラハムは言い、神は滅ぼさないと答えるが、ソドムは結局神の火で滅んだ。100万の都市だったと何処かで見た気がするが、正しいひとは10人もいなかったということだ。(しかし彼らのいう正しいひとが、我々の思う正しいひとであるかは疑問である)

  • 呼んでいる間じゅう、「男尊女卑」という言葉が浮かんでいた。読みが浅いのかもしれない。もっとずっと後に読んだらまた違うことを感じるかもしれない。

  • なるほどこれが世界一のベストセラーか‥‥有名なお話がこのように並んでいるのだなあと確認しながら読んでいる感覚。
    祭司資料、ヤハウェ資料、エロヒム資料の三つを組み合わせて作られているという。あれ?と矛盾を感じたりしたらそういうことなのかもしれない。神が与える試練を黙々と受ける人々。だから、選ばれた一族なのだろう。

  • 岩波文庫から出ている日本語訳(所謂「関根訳」)旧約聖書の『創世記』。ビブリア・ヘブライカ(1937年版)を底本としており、詳細な注釈を施している。
    本書の特徴は、高等批評に基づく聖書本文の詳細な注である。訳者は文章仮説に基づいて、本文の各節がおおよそどの資料に由来しているのか(或いはそう考えられるのか)を注で事細かに解説している。またそれに合わせて、文意が通るように一部節を入れ替えている箇所がある。無論本文の単語や語句、その背景にある思想についても説明がされており、学問的にもまた文学的にも読みやすいものとなっている。
    本書が訳されたのが1956年ということもあり、現代の聖書研究と比べ古い説を採用している可能性があるが(特に文章仮説の問題)、それでも手軽に本格的な聖書読解ができる書として有用だろう。

  • 原罪とは自己意識のことだ。分裂してしまった自己意識を備えた人間が宿命的に負わされることとなった苦悩、それが楽園追放という物語として表現されているように思う。神に意識の分裂は無い、神は自己反省しないだろう、自己超越する動機も無いだろう。ロゴス(論理/言語/理性/自己意識)の自己関係的機制の中に放り込まれて生きるのが人間だ。神は、自己関係的な在り方をしていない。

    ロゴスは神に由来すると云うが、ロゴスは、必然的に自己超越的・自己否定的な機制として在るのであり且つ同時に自己完結的である、という矛盾の中に在る。そして外部が存在しない。人間が生きているロゴスを投影し、同時にそこに孕まれている自己矛盾を抹消したものが――勿論それは本質的に不可能であるが――、神と云う観念か。

  • 作品情報
    タイトル: 創世記(旧約聖書)
    訳者: 関根正雄(岩波文庫)
    形式: 書籍
    かかった時間: 約2時間30分
    読みやすさ:★★★★☆
    旧約聖書 創世記/関根 正雄|岩波文庫 - 岩波書店
    イラストで読む 旧約聖書の物語と絵画 :杉全 美帆子|河出書房新社


    選書理由
    今後、キリスト教やイスラム教の思想を勉強していくうえで、旧約聖書は避けて通れないと思い、まずは創世記から読んでみた。
    最近のイスラエル情勢もあり、ユダヤ教の思想やその歴史的背景にも関心を持ったため。

    感想
    創世記は、アダムとイブ、カインとアベル、バベルの塔、ノアの箱舟など有名な話が多く、「あ〜これね!」となる場面が多かった。
    自分は図書館で「イラストで読む旧約聖書」みたいな図解本を併読しながら何とか読了。美術作品のモチーフが多く登場するので、これを知っていると美術館巡りが数倍楽しくなりそう。

    印象に残った点
    ① 原罪意識の源流見っけ!
    キリスト教やユダヤ教の特徴にある「原罪意識」の源流がここにある。
    絶対的な神と、そこに届かない愚かな人間。そのギャップを埋めるために信仰が生まれる。

    創世記の人間たちはとにかくやらかす。

    食べるなと言われた実を食べるわ

    弟を殺すわ

    父と娘が関係を持つわ

    見るなと言われたのに後ろを振り返って塩の柱になるわ(!!?!!?)

    父をだまして家督権を奪うわ

    弟を奴隷に売るわ



    画像
    塩の柱 涙
    ……やりたい放題である。
    それに対して神が慈悲を与え、時には罰を下す。その構図が「罪と赦し」の原型になっている。

    笑ってしまったのはこの一節。

    「わたしの前に、すべての肉なるものの終わりの時が近づいた。」

    『旧約聖書 創世記』、関根正雄訳、岩波文庫
    ノアに神が言うシーン。
    肉なるものって何? もう全部ひとくくり。動物扱い。
    なるほど、人間は確かに罪深い生き物だなと納得させられる。

    ② ChatGPTに聞いた疑問たち
    今回、今まで読んだ中で、ノートが質問メモで一番埋まった。
    せっかくなので、読みながら浮かんだ疑問をChatGPTに投げてみた。
    そちらをご紹介します。

    ❶ 旧約聖書の女性蔑視は、イブの罪から来ている?
    → 起源の一つではある。しかも象徴的。

    創世記でイブはアダムの肋骨から作られ、禁断の実を食べて人類を堕落させた「最初の罪を犯した者」とされる。
    この構図が、「女性=誘惑する者」「男性を堕落させる者」という西洋文化の無意識に長く刷り込まれた。

    ただし、これは後世の解釈による部分が大きい。
    古代ユダヤ教では、イブの行為を“知恵への探求”と肯定的に読む流派もあり、すべての時代で「女性蔑視」として読まれていたわけではない。

  • 有名なお話が多い
    人物名覚えるのが辛い

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