旧約聖書 十二小預言書 上 (岩波文庫 青 801-9)

制作 : 関根 正雄 
  • 岩波書店 (1967年1月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003380192

旧約聖書 十二小預言書 上 (岩波文庫 青 801-9)の感想・レビュー・書評

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  • 再読。上巻はホセア書/ヨエル書/アモス書/オパデヤ書/ヨナ書/ミカ書の6人分を収録。

    エレミヤもそうだったけれど「預言者」はあくまで神の言葉を預かって伝達する者であり、未来を予知する予言者ではない。パシリ感はんぱない。

    しかし唯一「ヨナ書」だけがすごく面白い。おそらくページ数は一番少ない。この文庫でもヨナの分は6ページちょっと。解説にもあったけれど、このヨナ書だけは預言書ではなく預言者ヨナが主人公の物語なんですよね。しかも童話っぽい。

    要約すると、ヤハ男に「ちょお自分ニネヴェ(アッシリヤ)まで行って、お前ら調子乗ってるから近々滅ぼす、ゆうてきて」とパシリを命じられたヨナ、「いやですやん、そんなんゆうたらわしボコボコにされますやん」と、ヤハ男の命令に逆らって船に乗って逃げます。

    怒ったヤハ男は海を嵐に。船にはいろんな組(宗教)の人が混在していて「誰や親分怒らせたん」と騒ぎになり、正直にヨナは「すまん、わしんとこの組長怒っとるから、もうわしのこと海にほりこんで」と申し出、海に投げ込まれたら待ち受けている大きな魚にぱっくり飲まれてお腹のなかで三日間反省。ゼペットじいさんか。

    ごめんなさい命令ききますとヤハ男に謝って許してもらい、今度は大人しくニネヴェへ行ったヨナ「お前ら滅ぼされんで」と伝えたところ、ニネヴェのみなさんは「なにゆうとんじゃわりゃ」と怒るどころか「そらかなわん、めっちゃ反省するし堪忍して」と猛反省。それを聞いたヤハ男は「ほな許す」と前言撤回。

    しかしヨナはこれに納得いかない。「滅ぼすゆうたやん!わし嘘つきみたいやん!」とヤハ男に文句を言ったところ、ヤハ男「君が怒るのはよくないよ」(※原文まま)とヨナのご機嫌とりに「とうごま」を生やし、ヨナが「めっちゃ癒される~」と喜んでいたら今度はそれを枯らす飴と鞭プレイ。以下原文引用。

    ヨナは弱りはて、その生命の死ぬことを求め、「わたしは生きているより死んだほうがましだ」と言った。神がヨナに言われるのに「とうごまのことで君が怒るのはよくないよ」。ヨナが言う、「わたしが死ぬほど怒ったって当然です」。

    神相手にぷりぷり怒るヨナがなんか好き(笑)翻訳者のさじ加減だろうけど、ヤハ男が妙に下手に出てるのもレアで面白い。

  • ホセア書:カナンの地に向かうユダヤ教徒の話であり、現地の信仰(バール神信仰)とヤハウェの戦いを、預言者ホセアとその不貞の妻との関係になぞらえている節がある。確かにここでは家族関係を主軸にしたユダヤ的な理想状態を想起することは可能なように思える。そして、その家父長的な関係にこそユダヤ的な王国が見据えられているということ。

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