新約聖書 福音書 (岩波文庫)

制作 : 塚本 虎二 
  • 岩波書店 (1963年9月16日発売)
3.48
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  • 本棚登録 :259
  • レビュー :21
  • Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003380314

作品紹介・あらすじ

新約聖書の冒頭におかれた四福音書はイエス・キリストの言行を記録し、これを「喜ばしきおとずれ、吉報」として告げ知らせたもの。本文庫版はその口語訳の実現に半生をささげた訳者が、教会の伝統にとらわれることなく、あくまでも学問的な立場にたって正確さと分かりやすさのために細心の工夫をこらした画期的な個人訳聖書である。

新約聖書 福音書 (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ある

  • 文学作品を読み進めるうえで、キリスト教の知識が欠かせないことに気づき、読了。

    きちんと解説がついていて、聖書の全体構造や立ち位置が理解できて、身になりました(それまで新約と旧約の違いすら知らなかったので)。

    イメージと違い、伝記というか物語になっていて、解説も相まって頭にスムーズに入っていきました。

    あと、イエスのイメージも結構変わったような・・・。
    (無花果の木、水の上を歩く、など・・・。)

    文学作品を読むには不可欠なので、敷居が高いと敬遠している人には、読むのをおすすめします。

  • (2014.10.10読了)(2014.10.02借入)
    新約聖書の入門書やキリストの伝記的なものは、何冊か読んだのですが、『新約聖書』そのものは、読んだことがありませんでした。『聖書』が手元にないわけではないのですが、分厚いし、読みにくいので、岩波文庫版を借りてきました。借りると、返却期限までに読まないといけないというメリットもあるし。
    四つの福音書が収録されています。イエス・キリストの生涯と事績・教えという感じのものです。似たようなことが書いてあるので、ひとつにまとめてもいいようなものですが、まとめずに残したのですね。
    マルコの福音書は、洗礼者ヨハネが、イエスに洗礼を授ける話から始まります。受胎告知やらキリスト生誕やらの話はありません。
    マタイの福音書は、イエスの母・マリアの夫ヨセフの祖先の系図から始まります。最初は、アブラハムだったようです。系図の途中にダビデやソロモンが登場します。
    不思議なのは、イエスは、マリアの子ではあっても、ヨセフの血は受け継いでいないのだから、ヨセフの系図を述べてもあまり意味がなさそうなことです。
    マリアに対する受胎告知の話はありません。キリストの誕生、四博士の礼拝、エジプト逃避、のあとは、ヨハネによる洗礼と続きます。
    ルカの福音書は、「はしがき」があり、「イエス・キリストの福音の発端から、それがローマにまで伸びていいったことの顛末を」「一切の事の次第を始めから精密に取り調べ」テオピロ閣下に報告するといっています。
    ルカの福音書では、洗礼者ヨハネの誕生のお告げから始まり、イエスの誕生のお告げが続きます。受胎告知の話は、ルカの福音書で初めて出てきます。
    エジプト逃避やヘロデ王による幼時虐殺の話はありません。イエス十二歳のときの教師たちとの問答のエピソードは、ルカの福音書に入っています。
    洗礼者ヨハネによってイエスが洗礼を受けた話の後にイエスの系図の話が入っていますが、始まりは、神の子アダムになっており途中にノア、アブラハム、ダビデ、が登場します。
    系図は、マリアの夫ヨセフまでのものです。
    ヨハネの福音書は、マルコの福音書と同様洗礼者ヨハネがイエスに洗礼を授けるところから始まります。
    いずれも、イエスが処刑され、三日後に復活を遂げたというところで終わっています。
    復活したのなら、そのまま地上に留まって、伝道を続ければよさそうなものなのですが、天上に戻っていった、となっています。
    イエスは、死んだのか、復活したのだから、まだ生きているのか。天上へ行ったということは、やはり、死んだということなのか。

    【目次】
    凡例
    本文
    マルコ福音書
    マタイ福音書
    ルカ福音書
    ヨハネ福音書
    附録
     各書の標題
     旧約聖書の引用
     ネストレとの異同、その他
    解説
     新約聖書について・共観福音書問題
     四福音書の内容と成立
    あとがき―翻訳の決心

    ●体の外から(29頁)
    人の体の外から入って、人をけがし得るものは何もない。人から出るものが、人をけがすのである。
    すべて外から人の体に入るものは、人をけがし得ないことが解らないのか。心に入らず、腹に入って、便所に出て行くからだ。
    人から出るもの、そちらが人をけがす。内から、つまり、人の心からは、邪念が出るからである。
    ●預言者(33頁)
    「世間の人は私のことをなんと言っているか。」
    「洗礼者ヨハネ。あるいはエリヤ、あるいは昔の普通の預言者と言う者もあります。」
    ●夫婦(40頁)
    神は彼らを男と女とに造られた。それゆえに人はその父と母とを捨てて、二人は一体となるとモーセは書いている。従って、もはや二人ではない、一体である。だから夫婦は皆神が一つの軛におつなぎになったものである。人間がこれを引き離してはならない。
    ●掟(50頁)
    一、あなたの神なる主を愛せよ
    二、隣の人を自分のように愛せよ
    ●求めよ(86頁)
    欲しいものはなんでも天の父上に求めよ、きっと与えられる。探せ、きっと見つかる。戸をたたけ、きっとあけていただける。誰であろうと、求めるものは受け、探す者は見つけ、戸を叩く者は開けていただけるのだから。
    ●神の国(141頁)
    復活の折には、めとることもなく嫁ぐこともなく、ちょうど天の使のようである。

    ☆関連図書(既読)
    「聖書物語」山形孝夫著、岩波ジュニア新書、1982.12.17
    「新約聖書入門」三浦綾子著、光文社文庫、1984.11.20
    「イエス・キリストの生涯」三浦綾子著、講談社文庫、1987.11.15
    「新約聖書を知っていますか」阿刀田高著、新潮文庫、1996.12.01
    「ナツェラットの男」山浦玄嗣著、ぷねうま舎、2013.07.24
    「死海のほとり」遠藤周作著、新潮社、1973.06.25
    「イエスの生涯」遠藤周作著、新潮社、1973.10.15
    「キリストの誕生」遠藤周作著、新潮社、1978.09.25
    「イエスの生涯」モーリヤック著・杉捷夫薬、新潮文庫、1952.10.
    「神の旅人」森本哲郎著、新潮社、1988.05.20
    「サロメ」ワイルド著・福田恒存訳、岩波文庫、1959.01.05
    (2014年10月13日・記)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    新約聖書の冒頭におかれた四福音書はイエス・キリストの言行を記録し、これを「喜ばしきおとずれ、吉報」として告げ知らせたもの。本文庫版はその口語訳の実現に半生をささげた訳者が、教会の伝統にとらわれることなく、あくまでも学問的な立場にたって正確さと分かりやすさのために細心の工夫をこらした画期的な個人訳聖書である。

  • 新共同訳は教科書のようで味気なかったが、本書は最後まで聖書への興味を失わずに読み進むことができた。

  • 小学生の時に旧約だけ読んで投げ出してしまったが、今読むと新約もとても面白かった。
    読み物として分りやすかったのはルカ伝だが、マタイ伝の伝えるイエスの言葉の数々に厳粛とした気持ちになったし、非常に多くの譬えを用いて語られているので解釈に関しても興味を惹かれる。

    海外文学を好んで読んできたが、特に新約聖書を手にする機会がなかった。しかし、実際には様々な小説が聖書からインスパイアされ、あるいはエピソードそのものがオマージュされていることに気付かされる。あれもそう、これもそう、と浮かんでくる。もっと早く読んでれば良かったと後悔した。
    今回は福音書だけなので、残りの部分も読んでみたい。

  • Amazon、¥447.

  • 「異教徒のために祈る」って凄いことですよね。すばらしい教義です。「自分や家族のために祈ることは異教徒にもできる。」確かに。
    マルコ伝あたりは本当にあったことなんだろうなあ、という気がします。超能力持ってる人はいますし。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)108
    思想・哲学・宗教

  • 全てを読み終えてはいないのですが「マタイ伝」に感銘を受けました。
    弟子の裏切りが展開されていく辺りは人間の業みたいなものを表していて怖いです。

  • 宗教に触れると、いろんな映画や本に書かれていることに少し深みが出てくる。

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