使徒のはたらき―新約聖書 (岩波文庫 青 803-2)

制作 : 塚本 虎二 
  • 岩波書店 (1977年12月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003380321

使徒のはたらき―新約聖書 (岩波文庫 青 803-2)の感想・レビュー・書評

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  • (2016.11.05読了)(2016.05.16購入)(1992.12.16・第4刷)
    「新約聖書福音書」は読んだのですが、「使徒行伝」に当たる部分が別に出ていたので読んでみようと購入してありました。
    「クォヴァディス」の上巻と中巻を読み終わったところで、この本を読んでみることにしました。「クォヴァディス」の中にペテロとパウロが登場します。「使徒行伝」と重なる部分があるのかなと思ったのですが、「使徒行伝」には、ローマでの活動を
    「パウロは丸二年自分の借りた家に滞在した。彼の所にたずねてくるものを皆迎えて、全く公然と何の妨げもなく、神の国の福音を説き、主イエス・キリストのことを教えた。」(111頁)
    としか記していませんでした。
    使徒行伝というのは、なかなか激しい本でした。精神の病、病気の人を治したり、亡くなった人を蘇生させたり、不正を働いた人を神通力で殺害したりしています。
    ユダヤ教徒の訴えによって、使徒たちは、何度も牢獄に入れられたようですが、脱獄したり、釈放されたり、何とか苦難を切り抜けたようです。
    ユダヤ教徒以外への伝道を啓示されたので、ギリシャ人やローマ人への伝道も行われています。全財産を処分してキリスト教団へ寄付することも行われています。
    キリスト教徒を増やすには、奇跡をおこなって見せることが一番だったようです。病気を治すという行為は、神がかりだったのでしょうね。今でも、不治の病が治れば、神がかりを感じるでしょうから。
    キリストが、いろんな病を治して見せたというのは、キリスト伝などで読んでいますが、弟子たちも同様のことをやってみせたというのは、知りませんでした。

    【目次】
    凡例
    使徒のはたらき
    略注
    旧約聖書の引用
    使徒パウロ時代の東地中海世界(地図)
    解説
    編者あとがき

    ●天使を(50頁)
    ペテロは我にかえって言った、「今はじめて事の真相がわかった。主は天使を送って、ヘロデの手から、またユダヤ人たちが危害を加えようと待ち構えていたあらゆることから、救い出してくださったのだ」と。
    ●異教人への伝道(56頁)
    「神の言葉はお約束どおりまず第一に、君たちユダヤ人に語られねばならなかった。だから、そうしたのだ。しかし君たちがそれをはねつけ、自分で自分を永遠の命にふさわしからぬ者とするので、それでは、よし、異教人の伝道へ方向を変える。主はこのように私たち伝道者にお命じになっているから。
    〝わたしはあなたを立てて異教人の光にした、
     あなたが地の果てまで救いを伝えるために。〟」
    ●異教人への配慮(62頁)
    異教人の中からわれわれの神に転ずる人たちを、面倒なモーセ律法で困らせてはならない。ただ偶像に供えて穢された物と、近親との不品行と、締め殺した動物を食べることと、血とを避けるべきであると書き送ったがよかろう。

    ☆関連図書(既読)
    「クォヴァディス(上)」シェンキェヴィチ著・河野与一訳、岩波文庫、1954.03.05
    「クォヴァディス(中)」シェンキェヴィチ著・河野与一訳、岩波文庫、1954.05.25
    「ネロ」秀村欣二著、中公新書、1967.10.25
    「神の旅人 パウロの道を行く」森本哲郎著、新潮社、1988.05.20
    「世界の歴史(5) ローマ帝国とキリスト教」弓削達著、河出文庫、1989.08.04
    「ローマ人の物語Ⅶ 悪名高き皇帝たち」塩野七生著、新潮社、1998.09.30
    「新約聖書福音書」塚本虎二訳、岩波文庫、1963.09.16
    「新約聖書入門」三浦綾子著、光文社文庫、1984.11.20
    「新約聖書を知っていますか」阿刀田高著、新潮文庫、1996.12.01
    「イエスの生涯」モーリヤック著・杉捷夫薬、新潮文庫、1952.10.
    「イエス・キリストの生涯」三浦綾子著、講談社文庫、1987.11.15
    「ナツェラットの男」山浦玄嗣著、ぷねうま舎、2013.07.24
    「死海のほとり」遠藤周作著、新潮社、1973.06.25
    「イエスの生涯」遠藤周作著、新潮社、1973.10.15
    「キリストの誕生」遠藤周作著、新潮社、1978.09.25
    「イエス巡礼」遠藤周作著、文春文庫、1995.12.10
    (2016年11月6日・記)
    商品の説明(amazon)
    イエスの昇天ののち、原始キリスト教の生き生きとした姿を背景に弟子たちの繰り広げる力強い伝道活動。平明な口語訳と豊富な注。
    (表紙カバーより)
    『福音書』のあとをうけ、エルサレムにおけるキリスト教団の誕生からパウロのローマ到着までのおよそ30年間のキリスト教初期発展の歴史を記した書。主に12使徒の代表者ペトロとパウロの活動を通してこの興味ある時代を生き生きと描く。今日広く行きわたっている原始キリスト教会の実像も虚像も実は皆この文書に発しているのである。

  • ¥105

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