水と原生林のはざまで (岩波文庫 青 812-3)

制作 : 野村 実 
  • 岩波書店
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003381236

感想・レビュー・書評

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  • 2014.7.28 読了

  •  
    ── シュヴァイツェル/野村 実・訳《水と原生林のはざまで 19571205 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003381238
     
    ── シュヴァイツァー/竹山 道雄・訳《わが生活と思想より
    ~ アルベルト・シュヴァイツァー自叙傳 19390201 白水社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4560029326
     
     Schweitzer, Albert 18750114 Germany Lambaréné 19650904 90 /Organ
     Casals,Pablo(Pau) 18761229 Spain France   19731022 96 /Cello
     1934‥秋 カザルス(58)、シュヴァイツァー博士に会う。
    http://d.hatena.ne.jp/adlib/19731022 カザルス年譜
     
    …… シュヴァイツァーが老婦人のトランクを代わりに運んだので、駅
    構内の人々は、争って自分より年上の乗客の手荷物を奪いあった。
     
     シュヴァイツァーさえも“水と原生林のはざまで”出合った患者たち
    に、名前と生年月日は聴いただろう。「お父さんは君を何て呼ぶのかい、
    君の兄弟姉妹は、いつごろ生まれたんだい?」もちろん一度きりだが。
     
    (20140828)(20170621)
     

  • (2013.11.18読了)(2013.01.24購入)
    著者は、1952年のノーベル平和賞受賞者です。40数年前から、この本を読まねばと思いながら、読むタイミングがなく、やっと読むことができました。
    著者の赤道アフリカでの医療活動について書かれた本です。活動の時期は、1913年から17年までです。もう100年前のことになってしまいました。
    100年前の熱帯アフリカの様子がよく分かります。とくに働かなくても食っていけるアフリカの人々を相手にヨーロッパの人たちは、苦闘していたようです。
    材木を買い付けてヨーロッパに持っていくためには、アフリカの人に働いてもらわないといけないのですが、とくにお金を必要としない人たちに働いてもらうには、彼らの好きなお酒を売る、働いた分のお金を払うと、酒を買い、飲みつぶれて翌日は出てこない。
    働いてもらう現場に、監督する白人が誰もいなければ働かない。アフリカ人が欲しがるものを彼らの眼につくところに置いておいて、白人が見張っていない場合は、いつの間にかなくなってしまう。アフリカ人が欲しがるようなものを置いておく方が悪い、ということです。
    アフリカ人を苦しめる病気の多くのものは、白人が持ち込んだり、南アメリカから持ち込まれたもののようです。

    【目次】
    はしがき
    一、わたしはどんなにして原生林の医師となったか
    二、旅
    三、最初の印象と経験
    四、一九一三年七月から一九一四年一月まで
    五、一九一四年一月から六月まで
    六、原生林の木こりと筏師
    七、原生林の社会問題
    八、一九一四年のクリスマス
    九、一九一五年のクリスマス
    一〇、伝道
    一一、結び
    解説  野村實

    ●病気(44頁)
    患者は毎日平均約三、四〇人である。
    おもな病気は種々の皮膚潰瘍、マラリア、睡眠病、らい、象皮病、心臓病、化膿性骨疾患、熱帯性赤痢である。
    ●慢性ニコチン中毒(61頁)
    わたしはここで慢性ニコチン中毒の治療が必要であろうとは考えてもいなかった。わたしは重い神経障害をともなう頑固な便秘でいくら下剤をかけても病状を悪化するのみであるのは何のためか、はじめは診断に迷った。わたしはある重傷の黒人官吏をくわしく観察し問いただして、はじめてたばこの濫用であるにちがいないことをたしかめ、すみやかに全快させたことがある。
    ●走り廻る(70頁)
    彼らを一人室内に残さず、万事に錠を用い、予備品を渡さないようにしても、黒人の使用人は侮辱と考えのみか、万一の盗難に責任を負わされないためにむしろそのような警戒を正確に行うように要求する。白人が警戒を怠ると黒人は良心をもちながら盗みをする。錠をおろしてないものはヨーゼフに言わせると「走り廻る」である。「だらしない」人のものは何でも盗んでよい。そして自分に役に立つもののみか、ひょっと欲しくなったものをさえ盗む。
    ●睡眠病(85頁)
    睡眠病があらたに侵入した地方は、最初の一撃で人口の三分の一をうばわれ、非常な荒廃をきたす。例えばウガンダ地方では人口が六年間に三十万から十万に減じた。
    ●よく働く(113頁)
    黒人は事情によってはたいへんよく働くが、……事情が必要とするだけしか働かない。
    土人はわずか働くだけで、村にいて暮らすに必要なものはほとんどすべて自然がこれを供給する。
    ●一夫多妻(125頁)
    人々が竹小屋に住み、女が独立の生計を得がたい社会組織では、独身夫人の生きようがないわけで、女は結婚についてみな一夫多妻を予定している。
    ●猿の肉(148頁)
    猿の肉は、大体山羊の肉に似た味でもっと甘いだけである。人は進化論を好きなように考えることができるが、猿肉に対する先入観は容易に失せない。「ドクトル、猿の肉を食うのは食人のはじめです」とこのごろある白人が私に言った。
    ●人生観(150頁)
    原生林人と、自己、人類、世界、永遠との関係について疑問を語りあうならば、白人と黒人、教養の有無の差別は消えてしまう。「黒人らは白人より深みがある。それは新聞などを読まないからだ」と、このごろある白人がわたしに言った。
    ●キリスト教徒(166頁)
    各国の白人は、遠い国々を発見して以来、有色人種のために何をして来たろうか? イエスの名を飾りとしたヨーロッパ人が入り込んだところでは、すでに多くの種族は死に絶え、あるものは絶えようとし、あるいは減少して行く。この一事実はそれだけでも何を意味するか! 有色人種が数世紀にわたってヨーロッパ人から受けた不正と残忍とを誰が記録できるか?
    ●シュヴァイツアー(176頁)
    彼は、二一歳の春の朝、小鳥のさえずる声と太陽の輝きに目ざめた床の中で「わたしはこの幸福を当然のこととして受け取ってはならない、何かを人に与えなければいけない」と考えた。さらに進んで「三〇歳までは学問と芸術とに、それからは直接的な、人間への奉仕に身を捧げよう」との決心を生んだ。
    (2013年11月19日・記)
    出版社内容情報(amazon)
    教職とオルガンを捨て,医師としてアフリカの仏領ガボンに渡り,水と原生林のあいだに初めて小さな病院を建てたのはシュヴァイツェル(一八七五‐一九六五)三七歳の時であった.妻と共に原住民の医療に従事すること四年半,第一次アフリカ滞在の記録である.全篇にあふれる人間愛は,今日なお多くの人々の共感を呼ばずにはいない

  • Amazon、¥354
    想像もつかないほどの不屈の心とからだ。

  • 812-3 野村實訳

  • めっちゃ面白いよ。

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