コーラン〈中〉 (岩波文庫)

制作 : 井筒 俊彦 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 267
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003381328

作品紹介・あらすじ

「コーラン」とは元来「読誦されるもの」の意とされる。朗々と声を上げて誦されるコーランの章句は、詩的韻律と音楽的な美をもって快く耳に響く。イスラーム世界に生きる人々の信仰生活のみならず、日々の実生活をも律する聖典の名訳。

感想・レビュー・書評

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  • 再読中。相変わらずほぼ同じ話を繰り返している。マホメッドは預言者なので、神の言葉をイタコのように下ろしているだけということらしいけど、だからつまり続き物じゃなくて、全国各地の講演会で同じ話を繰り返ししてるようなものだと思ったほうがいいんだろうな。同じ曲をどこでも歌い続ける演歌歌手のどさまわりに近い印象・・・とか言ったら罰当たりかしら。

    基本パターンというか、ベースとしてマホメッド自身が不信心者たちに「嘘つき」呼ばわりされているというのがトラウマというか、バカにされたことを根に持つタイプというか、毎回同じ話になる元凶はここにある気がしてならない。ゆえに、過去の預言者らを引き合いにだし、ノアもモーセも最初は嘘つきよばわりされたけど、最終的には神が奇蹟を起こしてくれた、だからお前たち、今自分をバカにしてると最後の審判でどうなるか覚えとけよ、今のうちに改心しときや、的なオチの話ばかりになる。とにかく何十回も出てくるお気に入りはノアとモーセだけど、その他ソドムから無事脱出したルート(ロト)や、スライマーン(ソロモン)、兄弟に売られたヨセフのエピソードなど旧約から次々引用して、だから自分は正しい、というワンパターン。

    例外的に「洞窟」の章では、あちらの民族に伝わる説話のようなものがあって面白かったのと、「夜の旅」の章の最初の数行で、アッラーがマホメッドを連れて夜間飛行した話が出てくるのは興味深かった(でもこれちゃんと説明されないのが残念)。

    反面、これはさすがに身勝手、と思ったのは、自分にとって都合のよい法律を勝手にアッラーの指示みたいにして正当化しちゃうとこ。あるときマホメッドの妻のアイーシャが浮気しているという噂を流されて、これは冤罪で讒言だったからマホメッドは腹を立てたのだろうけど、そこで「人妻に姦通の非難をあびせながら証人を四人挙げることができない者には、八十回の笞打ちを科す」というルールを作る。

    まあここまでは愛妻家なのねで済ませてあげてもいいけれど、のちに養子の嫁が美人なので気にいって横取り、それを正当化するために 「これは一般に信徒らが、自分の養子の女房でも、完全に用が済んでしまったものであれば自由に妻にしてよろしいという規則を作りたいと思ってしたことであった」「アッラーがせよと仰ったことであるからには、何もムハンマド(マホメッド)に咎はない」などと言い出すにいたっては、あまりの身勝手な自己弁護っぷりに唖然。 神様をこういう形で利用しちゃった時点でもうこの人預言者としてダメだと思う。

  • 図書館で借りた。同じことが多いな

  • 全3巻中の第2巻。

  • この本はイスラム教の初学者にとって難しいと思われる。大学入試で倫理の受験経験がある人や大学の一般教養の講義を受けた人でも難しいかもしれない。何かイスラム教に関する入門書を読んでから、『コーラン』を読んだ方がよいと思われる。

  • 上・中・下巻と文庫では3巻構成。時期的に後期のものほど前に並べるような構成になっているので読みながら年代を遡行していく感じになる。
    さらに20年間にわたる啓示の集大成なので、マホメットの人間的成長、社会政治的条件の発展がコーランにも反映される。だから最初と言ってることが違うこともある。「えー、それってマホメットさんの話であってもはや啓示じゃなくね」という突っ込みはこの際なしである。
    コーランは親父の小言に近いと誰かが言っていたがまさにそんな感じで若干くどい。もともとマホメットが商人だからか現実主義的な側面がコーランには非常に強い。アラーは簿記の名人だとか、商業に関係する言葉がたくさんでてくる。悔い改めれば元金は保証してやるとか。イスラム銀行が無利子なのはコーランに利子を取るなと書いてあるからなんですね。宗教戒律、社会規範、国家の法律がイスラム教では全く一致している。キリスト教ではこれはありえない。
    あとはキリスト教には実体的な天国がないのと対照的にイスラム教では実体的に天国と地獄を説明しているのもおもしろい。そして男尊女卑を否定しない。むしろ明記する。さらには男性についての天国しか書いてないんですよ。天国では絶世の美女とセックスし放題で、しかも女性は処女のまま、みたいな。イケメンの童貞とやれるとは書いてない。結構マッチョな啓典だなぁ。

  • 世俗的な上巻より神の言葉らしさが出てきた。ノア、モーセ、ヨセフ、アブラハムなど旧約聖書の説話が多い。多神教、偶像神の否定。上巻よりユダヤ教、キリスト教への否定は少ないが、イエスを神の子とすることは否定。

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)2
    宗教・哲学についての知識で、人間の本質を探究する
    唯一神アッラーがユダヤ・キリスト教の神と異なることを理解すれば、世界の読み解きが容易になる。ユダヤ教、キリスト教、イスラームの神は同一という俗説から離れることが必要だ。

  • 3-2 宗教論

  • 青木武信先生(国際学部)「イスラーム入門」レポート参考文献

    湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1252406

  •  
    ── 井筒 俊彦・訳《コーラン(中)196401‥ 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003381327
     
    (20091106)(20150130)
     

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