古い医術について―他八篇 (岩波文庫 青 901-1)

制作 : 小川 政恭 
  • 岩波書店 (1963年7月16日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003390115

古い医術について―他八篇 (岩波文庫 青 901-1)の感想・レビュー・書評

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  • 医学の父ヒポクラテス の著書。西洋医学の父とされるが、書かれていることは東洋医学に近い。
    「空気、水、場所について」や「人間の自然性について」は、公衆衛生的発想あり、人間の自然治癒力を基本とする思想が書かれている。

  • 神聖病について 第一節

  • 細胞や物質に関する技術もないこの時代、ここまで医術が発達したことが驚きであると思った。今の時代も、マクロレベルではこの考え方が通用しているとおもわれる。現場ではなかなか病理の検討もできない場合は、勘に頼らざるをえないことも多いし、食事のことや水のことではまだまだ学ぶ点も多いようだ。
    症例の検討も盛んで、臨床研究も行われている。十四の例から、このようなことがあった、だからこう思ったと記されている。また彼は盛んに解剖も行ったのであろう。臓器に関する記述も多い。
    結果論として、現代から検討しても当てはまっていることは多いように思える。手段さえあれば、人は工夫するのだとも思った。

  • 川口市に無し、蕨市にあり。どう手に入れるか考え中。

  • 『生は短し術は長し』、"ヒポクラテスの誓い"などで有名なヒポクラテスであるが、彼が行った最も偉大な業績は、医術を迷信や神聖から分離して学問としての確固たる基礎付けを成したことであろう。

    本書では、
    環境と病の関係
    病と迷信との分離
    医学と哲学との戦い
    医療技術
    病理学・臨床学
    医師の立場(ヒポクラテスの誓い)
    に関して述べ、現代まで語り継がれている医術の普遍的立場を明らかにしている。


    当時迷信や祈祷の対象であった病をこの様に技術的に捉え分析するのは、医術が学問として確立した今でこそ容易に思えるが、当時の価値観からすればとんでもなく突飛で天才的なことだ。

    この様な当たり前のことに捕らわれない立場は、現代人も持つ必要があるだろう。

  • 理論ではなく、事実が重要で、臨床を大事にしろ!とは、ハーネマンさんと言ってることは同じ。
    オーガノンもそうだが、他の理論や議論ばかりにかまけて、患者や病気を見ない医者への非難に、かなりの文字数をさいている。

  • ヒポクラテスの医術書。水・風などの環境が健康に及ぼす影響や哲学と経験医学との論争など。とても面白い。騎馬が性機能障害と関係があると見抜くなどなかなか鋭い点もある。「神聖病について」では空気の現象の解釈者にして、感情の源である脳について書いてある。また、流行病についてはリアルなカルテ集で、「医師の心得」や「誓い」は医師のモラルを説いたものとして興味深い。

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