ロウソクの科学 (岩波文庫)

著者 :
制作 : 竹内 敬人 
  • 岩波書店
3.63
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本棚登録 : 630
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003390917

作品紹介・あらすじ

2019年10月ノーベル化学賞受賞の吉野彰さんが
科学を志す契機となったファラデー『ロウソクの科学』が各社増刷決定!

一本のロウソクに火をともせば、深遠な科学の世界への扉が開く。製本工から夢を叶え、偉大な科学者になったファラデー(1791‐1867)が、もっとも愛した聴衆-少年少女に語りかけ、実験をくりひろげる名講義。世界中で愛読されてきた本書は今なお科学の精神を生き生きと伝える。現代の読者のために詳細な訳注・解説を付した。新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 角川文庫のかわいい表紙に騙されて、きっと角川文庫の方が易しいだろうと角川文庫を読んだが、こっちの方がずっといい。角川文庫とこちらとどちらにしようか迷っているなら、こちらが絶対いいです。
    訳が新しいことはもちろんだけど、解説も充実しているし、何より訳者がとことん調べて考えた上で注釈を付けている。足りない図は補ってあるし(アルガン型ランプ、角川は絵もないし、ネットでも日本語ではヒットしないし、一体どんなものかと思っていたが、こちらにはちゃんと絵がある。)、角川みたいに図に番号はあるのに本文にどれを指すか書いていないなんてこともない。とにかく、かけてる情熱と手間が角川の比じゃないんです。値段は若干高めだけど、内容の差はこんなものではない。
    同じ内容なら安い方、と安易に決めないでほしい。ファラデーの伝記もついています。出し直すなら、前よりよいものを。さすが岩波文庫。

  •  今年のノーベル賞受賞者の吉野彰氏が,小学校の先生に勧められて読んで教えられた本として紹介されていたので,すぐに店頭から消えたという。この現象,毎度のことだけど…。
     わたしの本棚にあったのは,岩波文庫版。矢島祐利訳である。
     内容は,子ども向けクリスマスレクチャーの講演の様子を収めたもの。講演の場所は王認学会(ロイヤル・インスティテュート)で,当時は,いろいろな科学者が一般人向けに講演をしてきたらしい。
     ファラデーは,製本屋にはたらきながら,そこに書かれている文章を読んで科学に興味をもったという経緯がある。その後,曲折を経てデーヴィーの助手として働き始める。そして,中学校でも習う科学的な大発見をするのだ。
     本書は,「ろうそくの科学」と書かれているが,「そうそく」は単なる出発点である。6回の講演の中で,「ろうそく」が燃えると何がどうなるのか。空気とはなんなのか。燃えるとはなんなのか…など,いろいろな知識をユニークな実験を交えながら教えてくれる。本書にはところどころに分かりやすい実験器具の図も掲載されているので,ややこしい解説を読む助けになるだろう。
     子どもにはちょっと難解だと思われるが,吉野氏は本書を手に取って読んだんだと思う。他の会社からも数冊,『ろうそくの科学』が出ているけど,吉野氏の小学生の頃には出版されていなかっただろうし…。(本書の発行は1933年)
     ここまで感想を書いてみて,気づいたことがある。それは,今,手に入るの岩波文庫版は訳者も変わっているし,ページ数も多くなっているようだ。これは読み比べてみるのもおもしろいかも。

  • こんな講義を受けてみたかった。いまだったらVRでファラデーを蘇らせてネット講座なんてことも可能だろうし、実現したら面白そう。

  • ノーベル賞受賞した吉野彰さんが科学を志す契機となったファラデー「ローソクの科学」の本として実際にTV番組で紹介されています。

  • 19世紀イギリスの科学者ファラデーによる、ロイヤルアカデミーのクリスマス講演の記録。一般人向けにやさしい口調で、ロウソクが燃えるときの化学反応をめぐる話のなかに、科学的追求のおもしろさや重要性を語る。ファラデーさんの科学によせる熱い情熱が感じられてジーンとくる本。

  • 邦訳の文章はどう頑張っても退屈なものになると思う。

    ファラデイ好きなので星5

  • 円柱型のロウソク
    火をつけると、整った綺麗な形の炎があがるのは、炎の熱による上昇気流で、空気が円柱の形に沿って昇るから
    ロウソクの真ん中に溶けたロウがたまるけど、フチまでは溶けずに垂れないで溜まるのは、上昇気流によって周辺のロウは冷やされて溶けないから
    ロウソクの芯の周辺が暗いのは、そこではロウはまだ気化しただけで、燃えてはいないから
    などなど、円柱型のロウソクの奇跡的なほどの完璧さに涙がこぼれる 科学の諸要素が感動的なほどに結晶してるロウソクの佇まいに惚れ惚れ
    こういうのを小学校の授業とかでやらないといけないんです

  • ファラデーといえば電磁気分野で多くの業績を残した偉大な科学者である。しかし、彼の生涯を歴史的な観点から見ると最初から華々しかったわけではないとわかる。そもそも彼は製本工であって、高等な教育を受けていなかった。それが助手となり、王立会員となり、研究所長にまで登りつめ、今日の教科書に名前を残すことになった。ファラデーは所長となってからいくつかの企画をしたが、この本はその中の一つ「青少年のためのクリスマス講演」を収録したものである。ゆえに理論はいらない。ロウソク1本という日常の小道具一つからあらゆる化学現象が語り出される。19世紀の偉大な科学者の実学をどうか読んでもらいたい。(化学システム工学専攻)

    配架場所:工5号館図書室
    請求記号:B-00:F2-1:1t

    ◆東京大学付属図書館の所蔵情報はこちら
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2002907691&opkey=B153973883417461&start=1&totalnum=6&listnum=1&place=&list_disp=20&list_sort=6&cmode=0&chk_st=0&check=000000

  • 正直、辛かった。
    科学(化学?)の心得がある程度あり、実験の過程が頭の中でイメージできればいいのだろうが、わからない人間にとってはただ手順とその結果を説明されても何がなんだかさっぱり。
    科学のための視点とかもう少し上位レベルでの話しが出てくるのかと思ったが、基本的にはひたすら実験手順の説明。
    料理番組をラジオで聴いてるような感じ。
    何度も出てくる「すこぶる」(=very?)と「アンダースンさん」が気になった。

  • Good jobs

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著者プロフィール

イギリスの科学者。1791年、ロンドンに生まれる。ベンゼンの発見、ファラデーの法則など、幾多の輝かしい業績を残した。

「2017年 『ロウソクの科学 世界一の先生が教える超おもしろい理科』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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