微生物の狩人 上 (岩波文庫 青 928-1)

制作 : 秋元 寿恵夫 
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003392812

感想・レビュー・書評

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  • 微生物学の古典であり名著である、Microbe Hunters(英語原著は1926年出版)、を翻訳した本です。一時期入手できなくなっていましたが、数年前に復刻されました。専門知識が無くても充分楽しめる本です。17世紀、人類で初めて細菌を見たとされるレーウェンフュックが自分でレンズを磨き細菌を観察する様子に始まり、ドイツのローベルト・コッホが病気の原因となる細菌を発見し医学細菌学を確立していく過程、フランスのルイ・パスツールが生物の自然発生説を否定し、狂犬病をはじめとする種々のワクチンを開発する様子などが生き生きと描きだされています。さらに、免疫学や寄生虫学の発展に貢献した研究、抗生物質の発見に関わった人々など、現代微生物学を築いた研究者の奮闘、足跡がたどられています。(健康栄養学科・K先生)

  • 東大教授おすすめ
    科学者はどう考え、どう行動したかを知る

  • 面白かった。上巻では、レーウェンフック、スパランツァーニ、パストゥール、ローベルト・コッホの4人の微生物の狩人が取り上げられ、彼らの活躍が描かれている。
    織物商で市公会堂の門番であるレーウェンフックが、自分でレンズをみがき自作の顕微鏡で微生物を発見する。スパランツァーニは、フラスコの口を熱を加えて溶かして密封し、微生物が自然に湧いてくるようなものではないことを証明する。パストゥールとコッホは様々な菌を発見し、病気との関係を明らかにしていく。彼らの人となりの違いも興味深い。いずれの人物も一種偏執狂な情熱でもって、それまでまったくの謎であった事柄を明らかにしていく。ある者は冷徹な実験や観察によって、ある者は偶然や思いつき、幸運によって。今日では菌が生きていることや酵母菌のように有用なもの、炭素菌のように有毒なものがあること、ワクチンの存在は常識となっている。しかし、それまで目に見えなかった菌が見えるようになったとき、そこまで広がりを持った世界が切り開かれると思った人はいなかったはずだ。本書に描かれた人間くさい天才達に尊敬と感謝。

  •  レーウェンフック、スパランツァーニ(この本を読むまで知らなかった)、パストゥール、コッホ、のそれぞれについて、「誰がどのようにしてその発見に到達したのかという物語」が書かれている。
     古い文章に雰囲気があり面白い。個人的にはコッホの項がbest。しかし、ペテンコーウェルはなぜコレラに感染しなかったのか?

  • 上下巻

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