相対性理論 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1988年11月16日発売)
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  • 本 ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003393413

感想・レビュー・書評

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  • アインシュタインの論文A章から読み始めたが、
    難しくてB章解説を先に読むことにした。
    しかしこちらも理解できず、
    元のA章からに改める。(2025.4.9)

    【ブログで紹介】
    【本書のポイント】
    本書は、
    アインシュタインが「相対性理論」に関して
    最初に発表した論文で、
    「特殊相対性理論」と分類されるものです。
    ただ、「相対性理論」という言葉はどこにも登場しません。
    本論文は、論理展開も数式も理解しにくいです。
    訳者が解説を半分くらいの紙面を割いています。
    丁寧に解説されていますが、
    やはりほとんど理解できませんでした。


    私は昔から相対性理論を理解したいと思っていました。
    2024年の神田神保町古本祭りで、
    きれいな本書を見つけました。
    ほとんど理解できず、
    読むのにとても時間がかかりました。

    本書は、
    アインシュタインが「相対性理論」に関して
    最初に発表した論文です。
    目次のA章に相当します。
    ただ、論文には、
    「相対性理論」という言葉はどこにも登場しません。

    【目次】
    まえがき
    A 動いている物体の電気力学
     Ⅰ.運動学の部
     Ⅱ.電気力学の部
     訳者補注
    B 解説 (内山龍雄)
     用語説明

    本論文は「相対性理論」の中で、
    「特殊相対性理論」と分類されるものです。

    しかし以下のような有名な理論は直接言及されていません。
    ・静止している人から見て、
     動くものの時間が遅れて見える。
    ・静止している人から見て、
     動くものは縮んで見える。
    ・質量とエネルギーの等価性

    上記の理論は、本論文を読み解いて理解されたのだと思います。

    なお重要な原理は深読みすると書いてあるようです。
    ・光速度不変の原理
    ・相対性原理
     どの慣性系でも、すべての物理法則は静止した場所と同じように成立する。

    本論文は、論理展開も数式も理解しにくいです。
    私は大学で電磁気学や電波工学(波動方程式など)を学び、
    電気メーカで電波に関わる開発をしたので、
    嫌悪感はありませんでしたが、
    ほとんど理解できませんでした。

    本書には、訳者が解説を半分くらいの紙面を割いています。
    丁寧に解説されていますが、
    私は論文同様、ほとんど理解できませんでした。
    (2025.4.19)

    ※2024.11.1神田古本祭りにて屋台で出店していた書店で古本購入
     2024.11.29読書開始
     2025.4.25読了

  • アインシュタインが1905年に、特殊相対性理論を世界に初めて発表した第一論文『運動している物体の電気力学について(独: Zur Elektrodynamik bewegter Körper)』の翻訳と、その解説が文庫本になったものです。

    正直、この本で相対論を勉強するのは難しいです。相対性理論を理解するためだけならもっといい本が世の中に沢山あります。だけど、原論文が文庫サイズで読めるの感動しますよね。
    自分が教鞭をとる講座では、「せっかく理系学科を卒業するなら、この文庫本をぜひ読めるようになって卒業してください」と伝えて、学生に薦めています。

  • A の和訳論文も B の解説も、静止系からの座標・時間の変換理論で挫折。難しい。

  • さすが相対性理論の本だけあって、読み進めていくと頭の中の時間の流れが遅くなり、まぶたにかかる重力が増大していった。自分は数式による証明にはあまり興味がないことがわかった。

  • ”言葉では「アインシュタインの相対性理論」知っているものの,いざ「それは何か」と問われると答えられないことに気づいた.これを知りたくなったので買った一冊.原典と丁寧な解説文のおかげで,なぜ光速の話につながるか,なぜ相対性というのかは分かった.

    <読書メモ>
    ★本書は想定性理論に関するアインシュタインの最初の論文"Zur Elektrodynamik bewegter Korper"(動いている物体の電気力学)の邦訳と,この論文そのものに対する平易な解説から成る書物である.(p.3 訳者まえがき)
    ★これにつづいて彼は,この第1論文を補完するために,さらに数篇の論文を発表した.これらをまとめて,現在では特殊想定性理論と読んでいる.さらに10年後には,特殊想定性理論で扱えなかった重力の現象も対象とすることができるように一般化された理論が,再びアインシュタインにより発表された.これはニュートンの万有引力論を根本的に書きかえたもので,相対性理論的重力論とでもいうべきものである.われわれは現在,これを一般相対性理論と呼んでいる.またこれら二つの相対性理論を一緒にして,単に相対性理論という.(p.3 訳者まえがき)
     #特殊想定性理論,一般相対性理論,相対性理論の定義.
    ・時間、空間に対する相対性理論の考え方という、この理論の最も特徴的な部分は、Iに呈する解説のなかで、丁寧に、分かりやすく説明してある。したがって代数の初歩さえ覚えていれば、誰にでもこの有名な論文の最も素晴らしい点を十分に“鑑賞”してもらえるものと確信する。(p.7 訳者まえがき)
    ・波立つ感情をおさえて、彼の苦言につねに謙虚に耳を傾けた筆者の寛容も少しは評価してもらいたい。(p.7 訳者まえがき)
     #訳者のウイットに富んだ表現,おもしろい!

    ・われわれの理論においては高速cが,物理学的にみて,無限大の速さと同じ役目をになうことが,これ以後の議論を見れば,理解されよう.(p.34)
    ・いま点Aに,同じ時刻を示す2個の時計があるとする.そのうちの1個の時計を,一定の速さvで,Aを通る任意の閉曲線にそってt秒かけて一周させ,再びAに戻したとする.この時計がAに帰着したとき,それの示す時刻は,Aに留まっていたもうひとつの時計に比べてt・(v/c)^2/2秒だけ遅れている.(p.36)
    ・地球の赤道上に固定され,自転する地球に伴って,動いている平衡論式時計は,地球の南北いずれかの極点に置かれたまったく同じ構造や性能をもつ時計(置かれた場所の違いを別にすれば,これら二つの時計はまったく同じ条件のもとにあるとする)に比べて,わずかではあるが、遅いテンポで時を刻むということである.(pp.36-37)
    ★直線A0TをK系の時間軸と呼ぶことにする.(p.126 図4の解説)
     #この図がすごく重要.
    ・このように,棒の長さは,同時刻の概念と密接に結びついている.(p.131)
    ★このように,物の長さや同時刻という概念は,誰が見ようとも,判断は同一といったような,絶対的なものではなく,観測者によりその判断が変わる.その意味で,これらはいずれも相対的な概念というべきものである.(pp.131-132)
     #だから相対性理論なんだ!!
    ・アインシュタインは,“大きさがEのエネルギーはm=E/c^2という質量を持つ”という大胆な考えを発表した.エネルギーと質量の間のこの有名な関係式は,この論文の次に発表された論文の中にはじめて登場する.ここに解説されている第1論文では,彼は,自分の提示した新しい力学の方程式をもとにして,この有名な関係式の一歩手前まで論及している.
     以上が?の概説である.(p.178 訳者解説)
     #あら,そうなんだ.E=mc^2 がどんな風にできたのかが知りたかったのに….”

  • 《目次》
    A 動いている物体の電気力学……(A・アインシュタイン)
     I. 運動学の部
     II. 電気力学の部

    B 解説……(内山龍雄)

  • 「日本への原爆投下を後押ししたのはアインシュタイン!?」

    アインシュタインの生涯を書いた一冊。
    どんな生涯を送り、その時代背景、彼がどんな人物、どんな功績を上げたかが細かく書かれている。

    アインシュタインを知りたいならこれ一冊でOK。

  • 一般相対性理論を理解しようと思ったが、すごく難しかった。。
    GPSに応用されていたり、タイムマシーンを創れたりも出来る(過去も行けるらしい)という点を知って少しだけ前進。

  • 相対性理論
    (和書)2009年10月07日 19:43
    1988 岩波書店 アインシュタイン, 内山 龍雄


    基本的なことが良く解らなかった。エーテルが何故必要なくなったのかが理解できなかった。他の本を読んでもうちょっと勉強します。

    「物理学はいかに創られたか―初期の観念から相対性理論及び量子論への思想の発展 (下巻)」を読む前に参考になればいいなって思いました。こっちの方が説明が親切で分かり易そうです。

  • 【電子ブックへのリンク先】※スマホ・読上版です!

    https://elib.maruzen.co.jp/elib/html/BookDetail/Id/3000073065

    ※学外から利用する場合は、「学認アカウントを・・・」をクリックし、所属機関に本学を選択してキャンパスIDでログインしてください。

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著者プロフィール

大阪大学名誉教授、理学博士。1916年 静岡県に生まれる。大阪帝国大学理学部卒業。大阪大学助手・講師・助教授・教授、帝塚山大学教授・学長などを歴任。

「1978年 『一般相対性理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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