フィレンツェ史(上) (岩波文庫)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003400326

作品紹介・あらすじ

『君主論』で名高いマキァヴェッリ(1469‐1527)が晩年に書いた歴史書。古代ローマ時代のフィレンツェの起源から1492年の大ロレンツォ・デ・メディチの死までが扱われる。各種年代記や歴史叙述等の史料を駆使し、ときにそれらに大胆かつ自由奔放な創作の手を加えて、彼一流の精彩に富む歴史像を作り上げた。新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 新書文庫

  • 『君主論』で名高いマキァヴェッリ(1469-1527)が晩年に書いた歴史書.古代ローマ時代のフィレンツェの起源から1492年の大ロレンツォ・デ・メディチの死までが扱われる.各種年代記や歴史叙述等の史料を駆使し,ときにそれらに大胆かつ自由奔放な創作の手を加えて,彼一流の精彩に富む歴史像を作り上げた.新訳(全2冊)

  • ローマ帝国の崩壊から、フィレンツェの成立、教皇派と皇帝派の対立、そしてコジモ・デ・メディチの追放と帰還までを本書では描く。新訳ということで活字も綺麗で大変読みやすいのみならず、訳者による精緻な注釈は大変読み応えがある。
    学術的な歴史資料としては過不足があるかも知れないが、素人の歴史好き的には大変興味深く読み進むことが出来た。高校の世界史とかで「ローマ帝国が民族大移動で崩壊した」「カノッサの屈辱と呼ばれる」程度の断片的な知識を補完するには十分な内容だろう。
    改めて、ローマ帝国の崩壊と教皇の権力の拡大というのは、イタリア史に暗い影を投げかけているのだと認識させられた。党派対立や貴族と民衆、民衆の中でも社会的地位の上下で何度も何度も繰り返し争いが続けられているのは、読んでいて身につまされるものがある。近年のどこぞの国での衆愚政治を想起させられたのは私だけだろうか?

  • 僕にとってフィレンツェ史は若い頃からの大事な本。新訳で読めて幸せ。旧訳は、文語調、難読漢字の集合で読み切るのが大変だった。それでも苦労に報い得る以上の面白さがあった。

  • 一次資料/15世紀フィレンツェ/政治/中級

    ロレンツォマニフィコが死ぬとこまでで終わってるので、サヴォナローラ語の混沌期がすっぱり落ちているのでそこを知りたい人にはむかない。

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