- Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003400425
作品紹介・あらすじ
「万人の万人に対する闘い」から出発して社会契約による国家の形成を説明し、近代自然法にもとづいた国家の絶対主権を歴史上初めて理論づけた不朽の書。第1部「人間論」のあとをうけたこの第2部では、国家権力の絶対性をさまざまな角度から論じてゆく。
感想・レビュー・書評
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2011/02/12
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コモンウェルスの目的は、個々人の安全保障である。このために主権者に自らの人格を担わせ、主権者のすべての行為や判断は、自身のものであるかのように権威づけられる。臣民は、統治形態の変更、主権の剥奪、主権設立への抗議、主権者の行為への非難などをなしえず、主権は絶対的たるべきである。コモンウェルスの設立は、征服に基づく場合と同様に、臣民の同意に基づいている。このようにホッブズは、支配権の正当性を契約の観点から示し、自然状態への回帰との選択を迫りながら絶対的権力の必要性を擁護している。
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コモンウェルスの制度論に入っていくので、
枝葉のような部分が増えていくので読むのに難儀するところがある。
ただ、目的は「どうやって戦争状態に戻らないようにコモンウェルスを維持するか」という1つなので、そこさえ見失わなければ読めない本ではない。
属国や植民に対する理解は今とは異なるが、
人口問題に触れているところは今でも理に適ってると思う。
つまり、人口が過剰に増えすぎたら、戦争になるという理解。
そして、このコモンウェルスが、聖書の理解によって成り立つことを示そうとしていることも、注目すべきで、
第3、4部は、そういったところに力点が置かれているので、
日本的な土壌に住んでいると何のために、この部があるの、というのがわかりにくいと思う。
願われるのは、イスラム圏から、
クルアーンの読解を通して西洋とは異なる近代的国家観を創出する著作が現れること。 -
第2部はコモンウェルスの定義とその支配について。人民は主権者の行為の本人であるという論理から、コモンウェルスにおける法の支配を論じる。もちろんこの議論においても、主権者は法を超越しているとされ、主権の絶対性が主張される。この議論を乗り越えて初めて現代民主主義の可能性を探ることができるのだろう。
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図書館から借りました
これは政治の本なのだなー。
二巻目にして理解。
一巻目より二巻目の方がわりあいに、読みやすい。
まだ、わかる。
書いているのを見ると、著者は男女平等っぽい。
とはいえ、流し読みだから、身に付いていないのだが。
続きの巻があるのだが。
読むかなー。。
これをわかりにくくしている最大のは、故事の多用であり、言語との翻訳の揺らぎ、なんだろう。 -
読むなら、2巻目
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コモンウェルスの派生および王政・貴族政・民主政の区分から始まり、コモンウェルスを運営するにあたり必要となる諸組織、官僚、諸制度などを、人間の身体に喩えて論じている。
特に法については、本書が近代国家の法律の基礎となっていることがわかる。
政治と宗教の癒着を是認しており、一方で異教徒に対する寛容を説いているところが個人的に興味深いと感じた。 -
Amazonのレビュー読む限り、リヴァイアサンは1,2巻でいいんだと。