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Amazon.co.jp ・本 (463ページ) / ISBN・EAN: 9784003400517
みんなの感想まとめ
多様な政体の本質とその原理を探求する本書は、モンテスキューの博識をもとに、共和政、君主政、専制政体の各々が持つ特性を明らかにしています。特に三権分立の概念は、イギリスの立憲体制をモデルにしながらも、フ...
感想・レビュー・書評
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モンテスキューの名著の全訳全三分冊のうち、政体論を中心とした部分。モンテスキューは政体を共和政、君主政、専制に区別し、その各々がどのような「本性」と「原理」を持ち、軍事や裁判、租税などなどの局面で政体の違いに応じてどのような制度の違いが現れるかを、驚くべき博識でもって論じている。基本的には第11編の「イギリスの国制について」が三権分立論の古典的モデルとしてよく参照されるが、政体論を通じたアジアとヨーロッパの比較、アジアの諸国を基本的に専制国家としつつも、租税については一定の評価を加えているあたり、この書物の奥行きの深さを感じさせる。
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本書は三権分立を説いた古典として有名だが、「法の精神」というタイトルから想像されるほどには、法についての理論的考察に重きが置かれているわけではない。法とは「事物の本性に由来する必然的な諸関係である」とされ、実定法に先立つ自然法の存在が承認されるが、ここでの事物の本性とは固有の風土と歴史を持った社会の本性であり、凡ゆる社会に妥当する超歴史的・普遍的なものではない。したがって社会が確立する以前の自然状態から社会契約を導出するホッブズ的なアプローチはとらない。社会契約は既に社会の存在を前提しており論理矛盾だという。方法論としては個人より社会を実在とみるデュルケムに代表されるフランス社会学の源流の一つと言ってよく、実在する多様な社会を経験科学的に捉えようとする。古今東西の歴史を渉猟し、自然的諸条件と習俗や政体の関係を論じた「歴史社会学」の先駆である。
専制への防波堤として提唱される三権分立もイギリスの立憲体制がモデルになってはいるが、念頭に置かれているのはあくまで歴史的個体としてのフランス社会である。モンテスキューが重視するのは絶対王政の恣意を牽制する社会的勢力としての貴族の存在意義であり、とりわけ彼自身が属する法服貴族の地位の擁護が意図されている。ロックの権力分立論が執行権に対する立法権の優位を主眼とするのに対し、モンテスキューの独自性は執行権と立法権からの司法権の分離にある。彼は王権であれ人民であれ、それが抑制されない権力を握ることに反対したのであり、両者の和合による中間団体の諸特権の剥奪が中央集権の強化と自由の圧殺を招くことを警戒した。モンテスキューのこの問題意識は後にトクヴィルに強い啓示を与え、それが『 アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫) 』に結実したことはよく知られている。 -
不朽の古典。
上巻では、政体が共和政(民主政・貴族政)、君主政、専制政体に分けられることを示し、それぞれの政体が動く原理がそれぞれ徳、名誉、恐怖であることを示す。
また、政体では三権分立が示される。
この巻の最後では税制が論じられる。
いずれも主にローマ時代の引用をもとに論証している。
そして、この著作の発想はよくも悪くも日本も含め今日多くの民主政体や政治言語の礎となっている。政治や社会、歴史などを学ぶ者にとっては必読の一書であろう。 -
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絶対王政の中、啓蒙専制に期待する向きもあるが、別の方法で権力の制限を考えたい。いろいろやり方がある▼共和政。人民の全体または一部が主権をもつ。民主政と貴族政に分かれる。民主政では自分の利益よりも公共の利益を重んずる徳(自己犠牲・公共の精神・祖国愛)が大切(その発露が戦争・征服になる場合も)。貴族政は貴族内での節度が大切▼専政。一人の君主が権力を独占。君主の気まぐれ政治。抑制できるのは宗教と慣習のみ。常に臣下を威嚇し、恐怖を植え付けることが大切。中国、中東▼王政・君主政。王がすべての権力の源泉だが、王の権力は貴族によって抑制される。他者への優越・高貴さ・名誉が大切。英。権力を3つに分けてバランス。王(執行権)、議会(立法権、王の執行権を監視)、陪審制(裁判権)。英で権力のバランス調整をしているのは貴族。貴族の存在(身分制)が三権分立を支えている▼法は民族の歴史的経験の上に生まれる。法は伝統・文化・宗教・慣習の影響を受けて形作られる。法は国や地域によって異なる。専制政体はイスラム教と相性がよく、制限政体はキリスト教と相性がよい。君主政はカトリックと相性がよく、共和政はプロテスタントと相性がよい(24-3)。シャルル=ルイ・ド・モンテスキューMontesquieu『法の精神』1748
〇日本の聖都メアコは常に平和である。宗教がこの規則を支えている。この国は外国人からなんの資源も得ず、得ようともしない。その内部において商業は戦争に破壊されることがない。宗教の法律が国家を支えている(24-16)。
モンテスキュー『ペルシア人の手紙』1721
モンテスキュー『ローマ人盛衰原因論』
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あなたの意見には反対だ。しかし、あなたがそれを主張する権利は命をかけて守る▼人間はその人が出した答えではなく、その人が発する問いによって判断される▼独創は思慮深い模倣である▼一般常識は決してそれほど一般的ではない。ヴォルテールVoltaire『寛容論』1763 ※理性への信頼。英経験哲学から影響。「ヴォルテール」はペンネーム
神聖ローマ帝国は、神聖でないし、ローマでもないし、帝国ですらない。ヴォルテールVoltaire『歴史哲学 諸国民の風俗と精神について 序論』
※世界は全知全能の神が創ったのになぜ悪が存在するのか。悪は存在しても、この世界は神が創り得た複数の世界の中で最善の世界なのだ。ゴットフリート・ライプニッツLeibniz『弁神論』1710
パングロス。男爵の城で家庭教師として雇われている。順風満帆。この世界は最善にできていると信じている。しかし、男爵の城はブルガリアの兵に襲撃され、パングロスは乞食となって各地を放浪することに。リスボン行きの船に乗ると、大嵐で難波、リスボンの海岸に漂着する。すると大地震が起こり、リスボンの町は瓦礫の山となる。さらに宗教裁判で異端とされ、鞭打ちの刑を受ける。さらに奴隷になり、ガレー船の漕ぎ手になる。それでも「この世界は最善」と言うパングロスは、「まずわれわれの畑を耕さないといけない」(身近な世界をよりよくしなければならない)と諭される。ヴォルテールVoltaire『カンディード(純朴)』1759
※ライプニッツの最善説を否定。
※モンテスキュー(1689-)、ヴォルテール(1694-)、ルソー(1712-)。
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キリスト教徒の神は、リンゴを大切にしながら、子どもをなおざりにする父親である。ディドロ(1713-1784)『哲学的断想追補』
恋よりも虚栄心のほうがより多くの女を堕落させる。デファン夫人『ヴォルテールへの書簡』
犯罪者への拷問や死刑ではなく、教育により犯罪を防止すべき。チェーザレ・ベッカリーアBeccaria『犯罪と刑罰』1764 -
岩波であるが大判の本である。日本の専制政治の恐ろしさも書いてあった。あらゆる場合についての説明がある。
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819円購入2009-01-27
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2011/01/26
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オフィス樋口Booksの記事と重複しています。アドレスは次の通りです。
http://books-officehiguchi.com/archives/4308325.html
「中学の社会で、多くの人がモンテスキューの著書『法の精神』を耳にしたと思う。『法の精神』で三権分立を主張したことでも知られている。文庫本ではあるが、大学入試レベルの世界史の知識がないと、初学者にとって難しいと感じるかもしれない。今後、この本のなかから気になる箇所を引用する形で配信したい。 」 -
『ぼくらの頭脳の鍛え方』
文庫&新書百冊(佐藤優選)148
国家・政治・社会 -
たぶん読み込めば、法は人間のためにあるんだってことが書いてありそうだ。けどむずいzzz
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世界の政治システムを変えた体制批判の本。
人は権力を濫用するもの。それを防ぐシステムづくりが重要。
人々の自由や安全は、法によって保護されるもの。
過去の事象の冷静な分析により生まれる新たな価値観がある。
人間の精神は、風土・文化・生活様式・宗教・政治など、その環境によって形成される。
あらゆる事象は偶然によって支配されているのではなく、
すべてにおいて普遍的な原理が存在している。 -
第1編と第11編・第12編を読んだ。
野田良之の作品
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