第三身分とは何か (岩波文庫)

  • 岩波書店 (1950年5月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784003400616

みんなの感想まとめ

この作品は、フランス社会の根本的な構造と権力の在り方を問い直す内容で、平民(第三身分)が国民そのものであるという主張が中心に展開されています。著者は、憲法の制定権力を人民に帰属させ、特権階級である貴族...

感想・レビュー・書評

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  • フランスの社会・経済を支えているのは人口の98%を占める平民(農民・商人など)。平民(第三身分)こそがフランス国民であり、ごく一部の貴族・聖職者は国民ではない。平民(第三身分)こそが国民のすべてである▼立法や行政などの統治機構は、憲法によって「制定された権力」であり、憲法を越えて権限を行使することはできない。一方、人民は憲法それ自体を「制定する権力」であり、人民の意志は憲法に拘束されない▼二院制。第二院が第一院に一致するなら不要であり、第二院が第一院に反対するなら有害である。エマニュエル=ジョゼフ・シェイエスSieyès『第三身分とは何か』1789

    女性・子ども・外国人は国家や政府に貢献していないため、参政権を与えるべきでない。エマニュエル=ジョゼフ・シェイエスSieyès『人権宣言案』1789

  • フランス革命直前の膨大にあったパンフレットの中で、今も尚読み継がれているものとしては、唯一のもの。
    いかに貴族が特権階級としての権利を行使し、国民が虐げられていたのかという状況を知るに難くない書物。
    法律の概念やその在り方を説き、時代背景も今とは違うため、飲み下すのには時間がかかるが、現代の人間の基本的人権という常識となった概念の以前と以後の状況の違いに肉薄できる良書。

  • 「第三身分とは何か」という問いに対し、「全て」「国民そのもの」とシェイエスは答えるが。国民は本質的に法の下に平等であり、法から逃れて何らかの特権を受ける社会集団の存在は想定されていない。よって、第二身分より上は「全て」でも「国民」でもないのである。また、権力者は特権身分足りうるが、第三身分、つまり国民が憲法制定権力となり、彼らの権力を抑制するのである。この書物の目的自体はこの原理を元にアンシャンレジームの改革を求めるものだが、シェイエスの意図を超え、フランス革命や国民国家の理論的基礎となったのである。

  • 訳の問題なのかこういう書き方なのかわからないが読みづらかった 一般的な感覚で言えば当たり前のことを述べているように思える部分が結構あったが、こういう感覚が当たり前ではない時代があったんだな、と思った それと論調が痛快

  • サブリーダー。

  • 革命の理論家として舌鋒鋭い特権身分批判を行ったシィエスの代表的著作。今日我々が知るような国家構成の理論化は、著者に始まると言ってもいいだろう。なお、特権身分批判の記述については、バークの著作と比較しながら読むのも面白いかもしれない。

  • 「第三階級とは、全てである。」の言葉で有名な作品。

    当時の三部会批判から、「第三階級は、特権階級に比して人口は圧倒的に多いのに、なぜ人数が同じなのか。」と云うふうに、議会制民主主義の端緒を見出すこともできる。
    また「憲法は国民を束縛しないし、そうあってはならない。政府は憲法に従うことによって実権を持つ。」という立憲民主主義の端緒も見いだせる。

    民主主義の古典中の古典であるだろう。

    解説がないので、全体をきちんと把握することがいまいちできなかったが・・。

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