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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784003400784
感想・レビュー・書評
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政教分離が当たり前ではなかった時代。ある宗教が他の宗教、異端を弾圧することが当たり前だった時代。その時代に漂う空気ゆえ当初は匿名で出版された本書から学ぶことは、政教分離が当たり前になった現代においても両手では抱えきれないほど豊潤だ。
誰もが正しい、ただし部分的に。その部分的な正しさを振りかざし、正しさの名のもとに石を投げる。日々繰り返される光景に想いを馳せながら、それでも自分は寛容でいたい。そう思わせてくれる一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
迫害、拷問、殺戮が、宗教の名によって横行した17世紀ヨーロッパ。信仰を異にする人びとへの「寛容」はなぜ護られるべきなのか? 本書は、この難問に対するロックの到達点。政治と宗教の役割を峻別し、人々の現世の利益を守るのは為政者の任務だが、魂の救済については宗教に委ねられる。後世に多大な影響を与えた「政教分離」の原典。
凡例
寛容についての手紙
訳註
解説
あとがき -
図書館で借りた。
ジョン・ロックといえば、中学生でも習う社会契約論だが、そんなロックが記した『寛容に関する書簡』とも呼ばれる、政教の分離・良心の自由について書かれた本(元は手紙)だ。
本書を読むまで知らなかったが、イギリス人のロックはオランダへ亡命していたらしい。そこで匿った神学者リンボルクに対して送った手紙が元ネタとのこと。
「寛容」ということで、迫害だったり、考えの違う人たちに対して優しくなるべきだ、といったニュアンスだ。時代は17世紀あたり。中世は脱したが、やはりまだまだ「宗教による世界観」「宗教を通して見える世界」によって形成されている時代かと思う。その中での寛容論というのは貴重。そんな時代でも人間なんだな、と考えさせられる。
他のロックの有名な本も多いので、目を通しておきたい。 -
原著刊行は、宗教の名によって、ヨーロッパで迫害や殺戮が横行した17世紀。この時代を生きたイギリスの哲学者が、信仰が異なる人々への“寛容”はなぜ守られるべきなのかを論じる。
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■書名
書名:寛容についての手紙
著 者:ジョン・ロック
■感想
TOPPOINTで読了。 -
この世では、世俗の権力者によって人々は支配されるべき。人間が制定した法のみが強制力をもつ。これにより平和が実現される。教皇が政治に介入すると平和が乱される。マルシリウス『平和の擁護者』1324
バールーフ・デ・スピノザ『神学・政治論』1670
政治社会と教会を分離したい。破門によって、生命・身体・財産に損害を与えてはいけない、それは政府の権限。私人が宗教を理由に、他人の世俗的生活を攻撃してはいけない。聖職者の権威は教会内部に限定される。一方、教会は政府の役人から儀式や礼拝について禁止されたり強制されたりしない。▼神の存在を否定するのはダメ。自然法は神の命令なので、神を否定してはいけない。政治社会の維持に必要な道徳的ルールや人間社会の基本に反する見解はダメ。ジョン・ロックLocke『寛容についての手紙』1689 -
古典は素晴らしい。時代が大きく変わっても、人類に底通する課題は今も共通する。今こそ広く読まれるべき叡智だろう。昨今話題にのぼる多様性や不寛容について、明確な視野を与えてくれる。
古い文章とのことだが訳のおかげで読みやすい。(解説の方が分かりにくい文章に感じた) -
至極真っ当なことが書かれている。しかし、当時にこの内容を問うたことは、なかなか勇気のあることではなかったか。
本文と同等くらいの分量の解説があり、そちらの方が難解であった。もっと読み込まないと理解できないなあ。 -
300年以上も前。
宗教による戦争、殺戮、迫害が横行していたヨーロッパ時代。
亡命していたジョン・ロックは、
政治と宗教を混同してしまうことの害を説く。
何故、宗教と政治は分けなければならないのか?
人間の精神の本来の性質とは? -
現世利益のことは施政者が司り、来世や魂の救済は人びとの信心が源泉となり行われるので、それらを混同することなく、また、根拠なく、外から強制されることなく、人びとは自由に生きるべきとする。
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