権利のための闘争 (岩波文庫 白 13-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (150ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003401316

感想・レビュー・書評

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  • 「所有権」の観点からする「労働」論や「社会システム」論が面白い。法律に素人のうちは民事法関係に面白さを見出せないことも多いんだけど、改めて物権法のお勉強がしたくなる本。

    大学1年の頃に読んだときは面白さがいまひとつわかっていなかったな。ずっと「いつか再読」と思っていたんだけど、「自炊」を機に再読了。

  • 私人と私人が自分の権利のために闘うことで得た権利は、国民の自由のための憲法上の闘いでも使うことができるし、外国の敵に対する国際法上の闘いにも使うことができる。私人が自分の権利のために闘うことで、ひいては社会秩序を守ることに繋がる。▼権利=法の目標は平和であり、そのための手段は闘争である。この世の一切の権利は闘いとられたもの。ルドルフ・フォン・イェーリングIhering『権利のための闘争』1872

  • 大学の受験のために購入し書見。

    とても熱い。今の日本人に必要なものが書かれていると感じた。

  • 大学時代に読んだ本。

  • 「権利のための闘争は義務である」という主張。それだけ聞くと闘争好き・訴訟好きに聞こえるが、そうではない。権利侵害によって人格が踏みにじられる場合にのみ、権利主張は人格の自己主張であり、倫理的な義務であると説いている。そして、それは自分自身への義務であり、ひいては共同体への義務である。

    言われてみるとその通りな点。「財産や権利は二つの顔をもつヤヌス神である。それらはある者にとっては享受と平和を、他の者は労働と闘争だけを割り当てられることがある。ある者にとって生活とは平和であり、別の者にとって生活は戦争である。」

  • 法は権利への闘争によって生きたものになる。専門家が与え国が運用し民衆がそれによって庇護されるだけの法は、人格を護るという観点がなくやがては法、国家そして国民自らを滅ぼす。

    今日の日本では、政治については市民参加(これも概念の曖昧な言葉である)がよく議論されるが、法については法学者に任せきりの風潮がある。法学者が司法制度改革を99年ごろから進め、裁判員制度や新司法試験導入が試みられている今日、我々国民が再考すべき、国家の法と自らの権利についてどう向き合うべきかの根本を考えさせられる古典。

  • 大一、水島朝穂のレポート課題。本自体はDORAMAで105円で買う。
    あいにくこれ以降法律とは縁遠く、残念ながら体系だった理解には役には立っていない。
    権利のためには闘争が必要だということだけは覚えている。
    勝ち取った自由にこそ価値がある。

    もともと私は権利意識が公務員のよう強いらしいが、
    この本もよく覚えているし日常レベルで共感した。

  • 弁論主義や処分権主義の発想はこの本の発想と近いような気がする。権利とは感覚、権利は戦って勝ち得ていくもの、ということはとても印象に残った

  • \105

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