- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003403112
作品紹介・あらすじ
第二次世界大戦下、世界各国が展開した外交の全貌を、厖大な資料を渉猟、駆使しつつ鋭い視点から描いた一大記録。政治家にして学究であった芦田均(1887‐1959)が、後代の日本外交へ向けて憂国の思いを込めた畢生の警世の書でもある。上巻には、ドイツのポーランド侵攻による欧洲での開戦から、日米開戦直前までを収める。
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。
岩波文庫の白(政治)の本。かつての総理大臣芦田均が記した、第二次世界大戦の外交史。
「元首相が書いた本って…どんなやねん」なんて軽い気持ちで読んでみたが、良い意味で裏切られた。とても読みやすく、そして大局的で奥深い印象。
第二次世界大戦の話は他の本だけでなく、ドラマやテレビ、学校での授業など繰り返し私の脳に刷り込まれているので、大雑把には把握しているつもりだったが、まだまだ勉強が足りないぞと言い聞かされたような衝撃を受けた。
「第二次世界大戦の教科書」としてお薦めしたい本だ。日本側の一方的な視点だけでなく、米ソ英はもちろん、様々な国の事情でどうだったか、各々の観点での外交事情が記されている。
戦前の人が書いた本ではあるが、読みにくさはほぼない。送り仮名が古めかしかったり、国名などの一部の漢字が一瞬考える程度だ。ホワイトハウスが「白堊館」とか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20200229 中央図書館
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のちに 内閣総理大臣になった 芦田均 の第二次世界大戦の記録簿。チャーチルの第二次世界大戦記より わかりやすい
初読で 理解できた テーマは
*第二次世界大戦時の世界と日本の関係性
*軍部の暴走、統帥権の濫用
*政党と世論の無力さ
*降伏に至る経緯
上巻は 1939年9月 ドイツのポーランド侵攻(第二次世界大戦勃発)から 1941年(昭和16年)11月 ハルノートを受けて 東條内閣の日米開戦論へ。
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209.74||As||1
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芦田 均