- Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003412459
感想・レビュー・書評
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(立花隆選)73
共産主義思想
ある時代、歴史がこういう思想によって大きく動かされていたことを知るために。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1970年代の全共闘など、何がそんなに熱を帯びていたのか疑問だった
けれど、その時代の団塊の世代の熱気がこころなしか羨ましくもあり、読んでおくタイミングだと思って、手に取った
書いてあることは、半分も理解できなかった
教授曰わく、「存在が意識を決定するということ」 -
階級と私有財産制のない新しい世界の建築を目的としたユートピアの書。「今日まであらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である」の有名な一文で始まる。本書の骨子は次のようなものである。太古の土地共有が解消されて以来の歴史は階級闘争の歴史である。すなわち、社会的発展の様々の段階における搾取階級、非搾取階級の間の闘争の歴史と捉えることができる。今こそ、全社会を永久に搾取、圧迫、及び階級闘争から開放しなければならないという段階にまで達したのである。
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短い割に、頭の回転の遅い私にとっては難しい本だった。
共産主義についてはなんとなく理解できたと思う。
が、共感はできなかった。
ひたすらブルジョワを批判、批判、批判。
仮にプロレタリア達が万国総出で立ち上がり、ブルジョワ化したら、自分達はそうならないと言い切れるのだろうか?
…ま、なんやかやと言っても、私はこんな説得力のある文章は一生書けませんけど><
教養にどうぞ☆ -
「共産主義革命はじまるよ~!」万国のプロレタリア「わぁい!」
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100年以上も前に書かれた著作だけど、資本家が跋扈する社会のあり様なんかがまんま今と同じで感心する。
人間はみんな欲があって、できるならみなブルジョア階級になりたがるだろうから、人類みんなが解脱でもしない限り本当の共産主義が実現するなんて不可能な夢に思えた。
だけど、今の社会にも辟易してるから、そんな夢も見てみたくなる。 -
言わずと知れたあれ。
初めて読んだ時、衝撃が走った。
表現がいちいちかっこいい。
ただタイトルからも分かるように
マルクスはアジテート用にこれを書いたので
本気にしすぎてはいけない。
大したページ数はない(本文は70ページもない。)ので、読んだほうがいい。
特に社会学部に進む学生は大学は前に読んどくと後々すごい役立つ。なぜなら前近代社会の社会学者の共産主義という言葉に対する考え方の根本が簡潔に詰まっているから。
※社会学をやっていると、共産主義やマルクス主義という言葉はいろんなところで出てくるが、その意味は著者によって微妙に異なる。だから批判するにしても肯定するにしてもその大枠を把握しておくのは必須。さらに理解しておくと応用が効く。
個人的には1章の史的雄物論に関する考察がたまらなく好き。ここをしっかり把握していると、途上国で起きたロシア革命やキューバ革命は真の意味で共産主義革命ではなかった事がわかる。
何故なら、本書でマルクスは、自らの生み出した力を操れなくなって飲み込まる資本主義社会は必然的に共産化する、と解いてるから。これは資本主義が成熟しきった段階で共産化へ向かうという意味。ゆえに途上国で起きた共産革命と呼ばれるものは本質的に共産主義ではない。・・・のちにプロレタリア独裁という考え方も生まれるがそれについてはまた今度。
でっ、ちょっと話がズレるが、
昨年11月、金融の中心地、ウォール・ストリートでOCCUPYデモと呼ばれる運動が発生した。
デモ参加者はアメリカの行き過ぎた資本主義を批判し、格差の是正を求めている。
この運動は全世界的に波及しており、OCCUPY MOVEMENTと呼ばれている。
これは上記の意味で、現代の共産主義革命なのかもしれない。成功するか否かは・・・?
【以下感想三行】
ヨーロッパに亡霊がでる、
共産主義という名の亡霊である!
なにそれかっこいい -
12年6月、読書会課題図書