資本論 3 (岩波文庫 白 125-3)

著者 :
制作 : エンゲルス  向坂 逸郎 
  • 岩波書店
3.27
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本棚登録 : 121
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003412534

感想・レビュー・書評

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  • 資本論 3/9

    剰余価値とは何か、剰余価値を引き上げるものは何か が前半のポイント。

    「剰余価値(増殖する資本)は 資本家が支払わない労賃」と定義。強い表現に感じる。資本主義システムの中に 剰余労働を じかに引き出すよう 組み込まれている

    労働者だけでなく、国家をも 黙らせている という点で、資本主義システムの強大さ、労働者の無力さ に 驚く

  • 剰余価値と労働力の価格の関係
    労働賃金の決定法
    剰余価値が資本に変換される過程
    一般的な資本蓄積の法則
    本源的蓄積の解説

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    書斎の本棚から百冊(佐藤優選)56
    社会・経済についての知識で、われわれが置かれた制約を知る

  •  岩波文庫版『資本論』1〜3巻、即ち『資本論 第1部 資本の生産過程』がここに読了された。2008.6.10-22(13d).

  • 資本論のつづき。マルクス自身が生前に発表した部分はこの巻でおわる。剰余価値の生産、労働賃金、資本の蓄積價値、資本主義的蓄積の一般的法則、本源的蓄積、近代植民理論が語られている。時間給と出来高賃金の併用や、資本家の節欲説に対する批判、資本主義的生産がつねにフリータなどの相対的過剰人口を生みだすこと。歴史上どのように資本家が登場し、アメリカやオーストラリアなどの植民地では、資本主義的生産が役に立たない状態であったかが説かれる。なかでも蓄積の一般的法則を地域別に例解した部分や、資本家をうみだした十五世紀以来の血の立法の部分、(とくに労働者の団結が重罪であったこと)などは大変リアルで興味深い。資本論は資本主義の分析をした書物であるが、第24章の最後には共産党宣言と共通する歴史の必然、「民衆による少数の簒奪者の収奪」が説かれており、マルクスと共産主義を明確に分離することはやはり難しいと思わせる。ともあれ、資本主義は恐ろしいシステムであり、「利潤が100%ならば、人間の定めた一切の法律を踏みにじり」「300%ならば、断頭台の危険を賭してでも、資本が冒険しない犯罪はない」(p412)ものである。したがって、資本については何らかの制御が必要なのであるが、人民の代表である政府が弱くなり、「小さな政府」となれば、資本がむちゃをするのは目に見えている。新保守主義の危険を認識する意味でも、資本論は今も意味をもつといえるだろう。資本はそんなにお人好しではないのである。

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