産業革命 (岩波文庫 白 144-1)

制作 : 中川 敬一郎 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003414415

感想・レビュー・書評

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  • これは1900年代に書かれた本で、題名の通り産業革命について叙述されている。
    読んでいて思ったのが、通説とは違った産業革命の見地である。引用に登録したとおり、そもそも労働者は貧しくなってなんかいない、という見地である。
    熟練労働は、工場や建物を建てるときなどに有効に活用される。それが故に熟練労働は破壊されなかった、とする意見。これもマルクスやエンゲルスの意見とは異なるし、古典的な唯物史観の意見とも異なる。
    仮に労働者が貧しくなったとすれば、それは戦争や行政の欠陥の故であり、産業革命によるものではない、とした。エンゲルスの「イギリスに置ける労働者階級の実態」は、斯様な状態での労働者階級の実態だったのだろうか。イギリスで共産主義革命が起きなかったのも、実は労働者が決して貧困に苦しめられていなかったからなのかもしれない。

    色々と考えさせられる本であった。

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