- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003414514
作品紹介・あらすじ
経済学の歴史に「ケインズ革命」と呼ばれる一大転機を画した書。資本主義の抱える大量失業と不安定な経済循環への処方箋として、雇用と有効需要、利子率と流動性とを組み合わせた「一般理論」を構想。現代経済学の出発点にして、今なお必読の古典。待望の新訳。
感想・レビュー・書評
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経済学の古典。いわゆる古典経済学が支配していた時代に著された本書は、古典経済学の洗礼を受けていない若手を魅了し、古典経済学者の中からも宗旨替えをさせるほどのパワーを持っていた。
古典経済学では、長期的、最終的な失業状態は市場で自律的に調整されるためにありえないとされてきたが、本書ではそれを否定し、政府による財政出動などの手立てをし、失業状態を解消する必要があるとした。
また、投資の本を読んだ事はある人は必ず目にしたことがある「株式投資は美人投票」の元ネタはこの本である。 -
▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90183404
名訳を通じてマクロ経済学の世界を切り開いたパイオニアによる声を直接聞こう。
(推薦者:経済経営学類 十河利明 先生) -
未曾有の大不況1929 失業者「助けてくれ」古典派「失業者は価格=賃金が高すぎて売れ残った商品だ。賃金を下げれば、雇ってくれる経営者も出てくるだろう。失業は自然に解消される。市場に任せるべし」
ピグ―「失業が解決しないのは、労働組合が賃下げに反対し、賃金が下がりにくく硬直しているからだ。労働組合をつぶして、賃金を下げろ。市場が十分に自由でないから失業が解決しない」
高橋是清1931- 公共投資による景気回復。
ヒトラー1932- アウトバーンや競技場を建設、軍拡を行い軍事産業に多額の投資。失業率を下げた。
F・ルーズベルト1933- 公共事業によって失業率を下げようとした。大した成果は上がらず、第2次大戦で軍事の需要が増大したことで失業が減った。
一国の経済全体を見たとき、売れ残りが発生しても、一方で足りない場所があるので、全体としては総需要と総供給は一致する。作った商品はすべて売れる。つまり供給が需要を作る。これは景気が良いときは成り立つが不況になると成り立たない。市場に任せていても解決しない。ケインズ1936
需要が供給をつくる。はじめに需要ありき。一国の経済規模は、国民の総需要の大きさ(有効な需要)。いくら供給しても、有効需要以上には売れない。不況では有効需要が小さくなっているから、いくら供給しても売れない。失業も減らない。
有効需要を決めるのは消費と投資。消費は冷え込んだ消費者心理は変えるのは難しい。投資も企業はリスクを恐れて投資しない。そこで、公共投資。公共投資をして有効需要を創出する。道路や競技場を作る。公共投資をすれば、失業は減る。
しかも公共投資は波及効果を生む。☆POINT☆
1兆円の公共投資=a
消費性向=r
波及効果=A
A=a + ar + ar^2 + ar^3... + ar^(n-1)....
rA= ar + ar^2 + ar^3... + ar^(n-1)...
引いて
A-rA=a
A=a/(1-r)
もしくは等比の和、n→∞
1兆円の公共投資、消費性向0.8のとき
A=1兆円/(1-0.8)=5兆円
1兆が波及効果で5兆円になる。
■公共投資をして有効需要を生み出し、利下げをして民間の投資意欲も上げる。
利子率は下げすぎないように。流動性の罠。
有効需要の拡大政策をやりすぎない。計画経済に陥る。 -
2011/01/26
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学生の頃に諦めてしまったけど、再度チャレンジ。一文が長いので理解するまでに他のブログとかに頼りたいかも?
例えば、
http://xn--o9j1b0b652rgfru4e51u5pq.jp/keinzu-91 -
難しかった。
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The general theory of employment, interest and money ―
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/34/9/3414510.html