日本資本主義分析 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003414811

作品紹介・あらすじ

日本資本主義論争史上定評のある画期的名著。明治30‐40年代の日本の産業資本の確立過程の分析を通じて、日本資本主義の軍事的半農奴的パターンを析出し、それが日本資本主義の帝国主義への転化過程を特色づけることを明らかにする。日本資本主義の分析によりマルクスの再生産理論の具体化がみごとに果されている。

感想・レビュー・書評

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  • 日本における「日本資本主義論争」の講座派の学者、山田盛太郎の著書である。
    「英国を自由競争の祖国 独米資本主義は集中独占の本場 露日資本主義は軍事的半農奴制的の典型国」として定義した。

    概ねな内容としては、様々なデータを用いつつ日本の資本主義の実像を洗い出している。基本的にはその解説に終始ししているように思えて、退屈ではあったが、要所要所で「これはこういうことだ」と結論を示している。

    日本では「あゝ野麦峠」や「女工哀史」などのプロレタリア文学に代表されるような、凄惨な生産の現場が描かれていたが、その意味では数字もそれを物語っている。
    日本の紡績工業の生産費は、実はイギリス帝国の植民地であったインドのそれよりも安かった。勿論日本はどこかの国の植民地になったことはなかったが、明治維新の時に払拭されなかった半封建的な収奪紛いのような搾取の現場があり、その目的は基本的には富国強兵・軍備拡張政策の一環であった。山田はそれを告発したかったのであろう。

    今のところはこれくらいしか読み取ることができなかったが、決して「明治維新~欧米列強へ」の道筋は、決して奇跡などではなく、封建的な収奪と、独占資本の強烈な搾取が入り交じった姿がそれを成し得たのだろうと考えた。

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