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- Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003420430
感想・レビュー・書評
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図書館で借りた。岩波文庫の白。
いわゆるインディアンの世界。彼らは基本的に文字を持たない原始的な文化であることは知られている。ただ、アメリカは広い。原始的ではあっても差や濃淡はあり、その調査録を垣間見ることができるのがこの本。
現代の我々や、当時のヨーロッパ人から見ても、文明開化前の"原始人"であるのは間違いない。そこから気付く、それこそ文化人類学のような学びがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『古代社会』の続編。あいかわらず、未開社会イコール原始状態で、正しい過程を踏めば必然的にヨーロッパ文明に到達する、というヘーゲル的な歴史観にはうんざりするが、そこは差し引いて、人類学資料としてのおもしろさを求めて読んだ。といっても、1881年の著作なので、随所に間違った記述がありそうだ。
前半の、アメリカ先住民の「氏族」や「連合体」を中心とした共同体についての考察はなかなか面白かった。
一方、後半、アメリカ先住民の住居について細かく記述しているのは、やはり少々退屈した。われわれの時代、こういう未知の建造物などについては、手っ取り早く映像(動画)で見せてくれ、という欲求を抑えられない。想像力がそろそろ退化してきたろうか。
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