金枝篇 (1) (岩波文庫)

著者 : フレイザー
制作 : 永橋 卓介 
  • 岩波書店 (1966年1月発売)
3.43
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  • 8レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003421611

金枝篇 (1) (岩波文庫)の感想・レビュー・書評

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  • エウレカのホランドが読んでいたものの文庫版です。書かれた時代も時代、しかも物語というわけでもないから読むのには多少の努力が必要です。
    テーマとして王殺しについて扱っているので
    なぜそれが行われるのかという点を根元の部分から解き明かしていくのに例として、よくもまぁこれだけ集めたもんだという量の古い風習、言い伝え等が出てきます。これが順序よく古い魔術の仕組みや考え方を解き明かしてくれます。これがとても楽しい。
    一巻でこれってことはまだまだ先が楽しみな本です。

  • 原書はおそろしく浩瀚であり、1936年出版の補遺付き最終決定版は13巻あるというが、この翻訳本は簡略版1巻本の訳だけれども、文庫本にして5冊の大部。

    主題はネミ(イタリアのどこか)で行われていたディアーナ(ダイアナ)信仰にまつわるある特殊な習俗の分析で、この女神の祭司は職の継承時に後継者によって殺されるという。この祭司は祭司であるだけでなく、「森の王」の称号も冠していて、俗的権威の長たる王であると同時に、超自然的力の顕現として神の受肉した姿としても捉えられている(霊的権威)。

    この祭司王=神の弑殺というテーマの分析のため、未開民族の慣習という民俗学的例から、古代の宗教分析という歴史的例までトピックは多岐にわたる。博引傍証も結構だけれど、例が多すぎるため読み手の側としてはヒイコラだが、例証の多さはこの本の美点でもあるのでなんともいえない。

    マレーの『魔女の神』もこの議論にはすこぶる啓発されているらしく、最終章の神の生贄=死ぬ人神の分析(具体例としてはトマス・ア・ベケット、ジャンヌ・ダルク、ジル・ド・レーなどが挙げられている)は本書の変奏とさえいえる。

    訳文がときに少々硬くぎこちないが、それでも原書の味わいをうまく伝えているように思う(原文未読なのであくまで予想)。エッセイの体裁をとりながらも、物語的面白さのある良書。ときに議論はいささか胡乱であり、牽強付会の観もなくはなく、やや説得力に欠けるが、それでも古典中の古典の地位には揺るぎないものがある。

    近年、ちくま学芸文庫から二巻本の新訳が出ており、しかも岩波版では省略されている参考文献表もついているらしいので、そちらのほうが読みやすいかもしれない。

  • ひたすら慣習、呪術の例がコマで紹介される。色々考えるネタにできました。

  • 昔の世界の呪術や王様の制度の話についての
    研究書だそうです。
    1〜5まであるので、夏休み中読破を目指そう。

    1巻は呪術についての話がメインです。
    古代ローマなどのヨーロッパ圏から、
    オセアニア、アジア、アフリカ諸国…ect。
    とかく事例紹介が豊富です。
    細かな形式などに違いはあっても、
    人間の願いは大体一致してるのだなぁ、と。
    (豊作とか子孫繁栄とか)

    願いをかなえるため、その願いへの模倣行動をとる→呪術
    ってことでよいのだろうか。
    雨を降らせたり、他人の病気を治したりと、
    魔力的なものがないと王様でいられない、
    というあたりが意外でした。

  • 続きが見つからねえ。

  • 全五冊。
    なんて長い本なんだ。最後はとっても感動的な終わり方をする本。途中の内容については、とりあえず読んでおけって感じの本です。最初ネミの森の祭司から始まり、世界を一周して、ネミの森へと帰っていく。なぜ、ネミの祭司王は殺されなければならないのか、そして、殺される前に護っている木の「金枝」を折られる理由とは? そんな感じで話が進んでいきます。
    豊富な例証と、私の好きな理論が詰まった本。

  • 五巻ある。

  • 全5

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