女らしさの神話 (上) (岩波文庫 白234-1)

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  • 岩波書店 (2024年9月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (482ページ) / ISBN・EAN: 9784003423417

作品紹介・あらすじ

幸福なはずのアメリカの主婦たちに広がる正体不明の不安やいらだち。その「名前のない問題」の原因は、結婚して夫や子どもの面倒をみることが幸せだとする「女らしさの神話」にあるのではないか。神話がいかにして強固になったかを解き明かし、その解体を唱えた二〇世紀フェミニズムの金字塔。一九六三年の著作の全訳。

感想・レビュー・書評

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  • 女の本屋 > 著者・編集者からの紹介 > ベティ・フリーダン・著/荻野美穂・訳『女らしさの神話』上・下   ◆荻野美穂 | ウィメンズアクションネットワーク Women's Action Network
    https://wan.or.jp/article/show/11507

    【文庫解説】『女らしさの神話』(上・下) | web岩波
    https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/8284

    女らしさの神話 (上) - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b650785.html

  • 最近出たばっかりなんだ!1963年のアメリカで出版され、フェミニズム運動高揚のきっかけになったと紹介されているけど、50年経った今読んでも悲しいことに(敢えて言うが)色褪せない。
    以前付き合っていた人があまり家事をしない人で、大学ではフェミニズムをやっているのに、何で現実の生活では相手に上手く伝えられないのかと不安になり、これが分裂という感覚かと悟った時期があったのだが、60年代のアメリカの主婦達も似た類というかまったく問題を抱えていたらしい。
    カレッジにおける教育、フロイトの述べたペニス羨望、似非科学であった機能主義、さらには家庭製品を売り出す広告会社までもが、「女らしさ」という神話を強化してきた。「賢いのは女の子にとって利口ではない」という言葉で言い表されるように、女の子はほどほどに賢ければよく、カレッジも結婚相手を見つける場所でしかなかった。
    こうして自己実現を逃した女性達が、神経症的な傾向を見せるようになり、子どもが愛着障害のような症状を示すようになると、人々はこぞって「ママ」のせいにした。しかしそこにかけていたのは、愛ではなく、尊敬ではないだろうか。
    すべてをアイデンティティの確立で解決しようとするスタンスは勿論批判すべきではあるのだが、がこの本と全く同じ問題意識に基づいて書かれた「母親になって後悔してる」が日本でもそこそこ話題になったことに鑑みても、今読まれるべき本ではないだろうか。人生の奪われの感覚という様々な時代や場所に共通した女性の悩みが生じる原因は文化的背景によりまちまちで、これこそが生物学的必然を唱え女性を抑圧する人々へ対抗する論拠となりうるだろう。

  •  1950年代から60年代にかけ、郊外に住み、夫と子ども、そして家庭のことだけを考えていれば良い生活、それは若いアメリカ女性の夢見るイメージであった。しかし、著者はあるころから、アメリカの女性が共通して”名前のない問題”を抱えていることに気づいたという。「何だか空っぽな気がするの」「自分が存在しないような気がする」といった言葉が主婦の女たちから出てくる。
     「職業:主婦」、早く結婚して夫を持ち子どもを育てる、妻であり母であることが女の幸せであるとする「女らしさの神話」に、いつの間にアメリカの女たちは捕らわれてしまったのか、著者はそうした意識の起源や変化の過程を追いかけていく。 
     具体的には、アイデンティティの問題、フロイトの性的唯我論、機能主義的フリーズの役割を果たしたマーガレット・ミード、女子にキャリアを求めない性別指向の教育者たち、主婦へ売り込まれる商品について等々、女性に特定の性別役割分担を求める社会的、心理的、文化的メカニズムが様々な角度から論じられる。


     日本でも高度成長時代、専業主婦が当たり前の時代があったが、アメリカでも同じような状況だったことを本書を読んで知ることができた。統計で明確に示されてはいないが、大学時代から結婚相手を見つけることが女子学生の目的となっており、10代で結婚し、そして子どもを大勢産むのが当たり前だったとのこと。今ではとても考え難いが、それが当然とされていた時代だったのであり、社会の”空気”だったのだな。

  • 版元ドットコム
    (上巻)
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784003423417

    ※旧訳『新しい女性の創造』で割愛された部分、注などをすべて完訳。

    出版社(岩波書店)
    https://www.iwanami.co.jp/book/b650785.html

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00315591

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/816922

  • 高校での「女性らしさを求める教育」の結果、1960年当時、米国での女性の初婚年齢低下(なんと20歳!)と人口増加率が低開発国並みになった、という指摘は衝撃的だ

    第9章「性別の売り込み」は興味深い
    家電や日用品などのセールスプロモーションがどのように「主婦」を捕らえ、役割固定をしてきたか。
    これを読むと、家電や化粧品、洋服、アクセサリー、雑誌など、現代のオシャレな広告もすべて色あせて、胡散臭く、嘘臭く、さらには古臭く見えてくる

    さらに、下巻10章の、女らしい女、「女らしさ」を目指す女に対する批判も辛辣だ

    また、下巻末尾の「10周年記念版に寄せて」と「エピローグ」では、著者が観察者ではなく当事者であり、自身が世間の女らしさ要求と闘って来たなかで、「男性も、時代遅れの男らしさの神話のせいで苦しむ、犠牲者の仲間だったのだ」と書く。
    「女らしさの神話」とセットで存在する「男らしさの神話」も忘れてはならない。

    本書に記述されているような
    ・男達(特に当時の戦争帰還兵たち)は、温かい家庭を、優しい母親像を女性に求めた、とか
    ・問題を抱えた子どもの原因は駄目な母親のせい、という考え方とか
    ・家電や洗剤などの「主婦層」への売り込み方、とか
    ・女性は低賃金に抑え込まれ昇進もせず、専門職に就くことも難しい、とか
    ・「女らしさの神話」にとらわれたままの女の存在、とか
    初版が刊行された1963年から60年経って、世の中は変わったと言えるのだろうか

  • 【本学OPACへのリンク☟】
    https://opac123.tsuda.ac.jp/opac/volume/720176

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