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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784003510124
みんなの感想まとめ
テーマは「物の哀れ」という日本の文芸の本質であり、本居宣長が「源氏物語」を通じてこの思想に迫ったことを中心に展開されています。著者は、春夏秋冬の自然や人の感情に触発されることで生まれる「物の哀れ」の理...
感想・レビュー・書評
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(わが国の)文芸の本意は「もののあわれ」であると力説したのは本居宣長の功績、とされたのは和辻哲郎です。続けて、「源氏物語」の理解によって、宣長はこの思想に到達したと論じています。「紫文要領」の論旨です。「物の哀れ」とは、「物」は事・物であり、「哀れ」は「見るもの、聞くもの、触るることに、心の感じて出る、嘆息の声」とします。春夏秋冬、花鳥風月に心を動かされ、嬉しい、哀しい、恋しい、と心動かされることを「物の哀れ」だと言っています。このことを多くの帖から夥しく引用し、帰納的に論じています。本居宣長は大和ごころの系譜を明らかにすべく、物の哀れを知るとはどのようなことであるかを「源氏物語」を例にとって解説を試みたのでしょう。管見を承知で述べますと、「源氏物語」の「物の哀れ」には「もの移ろうあわれ」を加えておきたいし、「もののあわれ」の先にも紫式部の描いたものがあるのではないでしょうか。第二部は、宿世の定めの下、もののあわれを知りながらも生き続ける者たちの群像劇ですし、終盤には高まる無常感と静かな諦念が記され胸が打たれます。
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本居宣長の「源氏物語」論及び「読み方指南書」という感じであろうか。
紫式部が「源氏物語」を著したところの本意は、
「ものの哀れ」であると言い切る。
このあたりのことは私には判断がつくはずのないことだ。
しかしながら、「物語」という書物の定義論、
「源氏物語」を正確に読むためには、この物語が書かれた当時の背景をきちんと理解するべき等々、なるほどと感じてしまう。
いずれにしても、これだけ「源氏物語」を読みこんだ人は他にいないかもしれない。 -
本居宣長といえば医業のかたわら35年をかけて、
現存する日本最古の歴史書古事記を研究し、
古事記伝44巻を執筆したことで有名ですが、
また、もののあはれを知る心という概念で
源氏物語を解説したことでも有名です。
宣長の最初の源氏物語論です。
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