源氏物語 2 紅葉賀―明石 (岩波文庫 黄)

  • 岩波書店 (2017年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784003510162

みんなの感想まとめ

物語は、主人公・光の君を中心に繰り広げられる様々な事件を描いています。彼の存在は周囲の人々に大きな影響を与え、時には厄災のように感じられることも。光の君の視点だけでなく、彼に翻弄される人々の物語として...

感想・レビュー・書評

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  • 二巻目に入り、読むのも少しは慣れてきました源氏物語!やはり月に1冊のペースです。一も面白かったけど、二もなかなかでした。

    紅葉賀
    ここでの青海波が、のちに平家物語の中で維盛が舞う青海波が光源氏みたい!とたとえられる元ネタ、と思うと感慨深さもひとしお…。

    花宴
    での源氏の衣装の艶やかさ、併読している『源氏物語五十四帖の色』を開いてはうっとり…。


    今のところ女君でいうと圧倒的推しの、六条御息所。彼女がふと自分から立ち香る芥子の匂いに気が付いた場面は、ぞわっとしましたし、源氏物語きっての好きなシーンとなりました。ホラー!!
    (そして葵が死んで喪に服している間に紫の上に手を出すなよ…)

    賢木
    野宮神社に行きたすぎる…

    須磨
    なかなか須磨に下らないので笑いましたが、
    身はかくてさすらへぬとも君があたり去らぬ鏡の影は離れじ(源氏)
    別れても影だにとまるものならば鏡を見ても慰めてまし(紫の上)
    の和歌のやりとり最高に好きだった。。

    それから別れの日の
    生ける世の別れを知らで契りつつ命を人に限りけるかな、も好きだった

    須磨が終わるところで、自分が美しすぎてついに竜王がきたか…ってナルシスト源氏発動してたのも笑いました

    明石
    明石に手を出しながら、紫の上がやっぱ大事~~って明石からしたらもう身の置き場がなさすぎて、ひどすぎませんか…

  • [ https://booklog.jp/item/1/4003510151 ]に続き、約半年以上かけてちまちま読了。

    ・紅葉賀
    青海波を舞う源氏の魅力について非常に力を込めて描写した後に、相変わらず子供っぽいままの紫上との関係を描く。父のように源氏を慕い、「我はさはをとこまうけてけり(p32)」という自覚の無さは、年齢的な問題はさておき、この関係の向こうに男女のことを持ち込むのが残酷に思われる。
    源典侍をめぐる頭中将との鞘当てはお笑いパート。

    ・花宴
    朧月夜との出会いと再会。前後に比べて短い巻。

    ・葵
    前半は葵上の死、後半は紫上との結婚という山場。
    衰弱した葵上は、いつもに似ない表情をしている。慰めの言葉をかける源氏。それに対する返答「いで、あらずや(p166)」で、表情も含め物の怪にとりつかれていたことが明らかになる。この展開の鮮やかさ。
    初夜を迎えた後の紫上の述懐「かかる御心おはすらむとは、かけてもおぼし寄らざりし(p222)」。紅葉賀で描かれた子供らしい信頼が裏切られた瞬間。

    ・賢木
    これも長く、ストーリー上起伏の多い巻。六条御息所が伊勢へ去り、父の桐壺院が亡くなって源氏の宮中での立場が弱くなり、朧月夜との密会が露顕する。
    藤壺の部屋に無理矢理忍び入る源氏の執着。読んでいてもねっちり苦しくて、この後藤壺が出家するのも無理ないと思える。
    密会露顕から右大臣激怒→それを告げた大后がさらに激怒。深刻な場面なのだが、大后の怒りを見て右大臣がちょっとフォローに回っているのがやや可笑しくもある。

    ・花散里
    名前のついたこの巻で、本人の描写が案外少ない。中河のあたりの女、麗景殿の女御(姉)、の後にちょっと出てくるだけ。にも関わらず以後の巻(須磨p408とか)でもちょいちょい登場する。

    ・須磨
    朧月夜と、彼女が自分を裏切ったことを知る朱雀帝の会話(p449)。「さりや、いづれに落つるにか。(p450)」がなかなかエグい。
    源氏は逆境にあるが、その分周りの人情が身に染みる様子。自分のために故郷を離れて須磨まで付いてくることになった家来への心遣い(p452)、逆に内心の寂しさを押し隠して振る舞う側近、「二千里外故人心」(p456)。
    逆境の優しさといえば、世間の目も構わず会いに来てくれる三位中将(頭中将)。この人は賢木の巻でも遊びにきて徒然を慰めていた(p344)良い友人である。「たづかなき雲井にひとりねをぞ泣くつばさ並べし友を恋ひつゝ(p482)」

    ・明石
    明石君本人よりも、父親である入道の源氏への入れ込みぶりが凄い。そういえば葵上との関係でも、肝心の本人より、左大臣から源氏への厚遇がやたら目立っていた。

  • 2巻目は事件だらけの20代。
    光の君のお話として読むとクソだらあとしか思えないけど、光の君に翻弄される人々の話としてみると物語が立ち上がる。
    つまるところ、光の君というのはゴジラみたいな人智を超えた厄災なんだなと。
    2周目にしてようやく楽しみ方がわかってきた気がする。

  • 《目次》
    ・「紅葉賀」
    ・「花宴」
    ・「葵」
    ・「賢木」
    ・「花散里」
    ・「須磨」
    ・「明石」

    ・付図
    ・解説 『源氏物語』本文の構築(藤井貞和)

  • 2022/3/17

  • カテゴリ:図書館企画展示
    2020年度第3回図書館企画展示
    「大学生に読んでほしい本」 第2弾!

     本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。
     川津誠教授(日本語日本文学科)からのおすすめ図書を展示しています。
     展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。

  • 「新日本古典文学大系 19~23・別巻[2]」(1993~99年刊)の改題、改編、九分冊

    紅葉賀
    花宴

    賢木
    花散里
    須磨
    明石

    著者:紫式部(10c末、作家)
    校注:柳井滋(1930-2008、東京都、日本文学)、室伏信助(1932-、日本文学)、大朝雄二(1932-1994、北海道、日本文学)、鈴木日出男(1938-2013、青森市、日本文学)、藤井貞和(1942-、東京、日本文学)、今西祐一郎(1946-、北九州市、日本文学)

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