ジェイン・エア(下) (岩波文庫)

制作 : 河島 弘美 
  • 岩波書店
4.14
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本棚登録 : 88
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003570036

作品紹介・あらすじ

身分と慣習を乗り越え結びあう二つの魂、その前に立ちはだかった苛酷な事実。再びただ一人で歩きだしたジェインが、放浪の果てに出会うのは-自由を求め、自らの意思で運命を切り開く若い女性が語る、時代を超えた鮮烈な愛の物語。新訳。

感想・レビュー・書評

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  • 自分の考えを直球で相手に投げるジェインは感情的だけど、その一方で穏やかに過ごす術も知っている。どんな状況でも自分がどうあるべきかを考えて自分で決めていく姿はカッコいい。すべてがシンプルで、無駄がない。必要なものが必要な分だけあれば、人はこんなに活動的に生き生きとしていられるんだと思う。
    貧しく境遇にも恵まれないなかでも、前向きでいることができることをジェインは教えてくれる。自分のやるべきことを知り実践していたら、嘆いたり不貞腐れたりしている暇なんてない。
    ロチェスターとの結婚は、そんなジェインの唯一と言っていい望みだったんだと思う。何が自分の幸せなのかを知るジェインの夢が叶ってよかったなぁ。

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  • <上巻でジェインは様々な危機に直面するが、この克服に着目すると面白い。彼女はそのほとんどを偶然によって、しかも外からやってくる偶然によって克服している。いずれもが、瑕疵なき幸福な克服とはいえない。上巻は、ゲイツヘッドにせよ学校にせよ、大切な友人との別れを伴っていた。
    このことの意味は考えるに足る。>

    上巻の感想でこう言ったが、下巻もこの仕方の危機の克服に溢れていた。
    遺産の受領は言うまでもなく叔父の喪失を伴い、結婚はソーンフィールドにおける邸宅、視力、夫人の喪失と不即不離である。
    偶然による危機の克服。人は努力や意志というよりも、天の配剤によって助けられる。しかし、素直に、というわけではない。喪失抜きに、人は前に進むことができない。そう言っているかのようだ。

  • 19世紀イギリスの女流作家として知られるブロンテ3姉妹の長女Bronte Charlotteの出世作。

    主人公ジェインの生きざまには、現代にも通用する女性の強さを感じる。少しメロドラマ的だけど、ジェインの波瀾万丈な人生の物語は読みごたえがある。

    ヒロインが精神的にマッチョ。頭いいし。ロチェスターも、オースティン小説に出てくるような、ハンサム王子様じゃないところに好感をもてた。ジェインとロチェスターの会話のやりとりは面白いんだけど、ちょっと台詞が多すぎると思う。

  • 良かったが、ブロンテ姉妹よりはオースティンの方が好き。

  • 今まで読んだ、名文学といわれるものの中で一番よかった、と思いました。
    読みやすい翻訳のおかげかもしれないけど。(原文を読んでいないのでよくわからない)

    冒頭部分はイギリスらしい、あまりにも陰気な展開で、その日は始終絶望的な気分で過ごすはめになりました。
    否応なく「嵐が丘」を思い出してしまいました。
    けれど場面もどんどん移行していって、期待や謎が次々に現れるので一気に読めてしまいました。
    ドラマチックすぎていかにも作り話というかんじなので、少し醒めるのですが。

    全体を通してカトリックの教えがちりばめられているのですが、とくにヘレン・バーンズの言葉にはぐっと来るものがありました。
    「本を読むのは、自分の知らない考えを学びたいから」と友人が言っていたのですが、単なるエンタテインメントとしてしか小説を見ていなかったわたしは、今回その楽しみを存分に味わうことができました。

    小説を読みながら、時代も国も違うその情景を想像することは、いままで観てきた映画やドラマなんかのおかげでそこまで難しいことではないけれど、それってとても不思議なものです。

    100年経ってもジェインはすてき。

  • 二十歳程度でこうできるか。

  • 岩波文庫 080/I
    資料ID 2013200438

  • 上巻からだいぶ時間がかかったが、読了。順調にいくかと思われた2人の関係があれよあれよという間に翻弄されていく展開にハラハラ。
    セント・ジョンの人間の部分はジェインを結局どう思っていたのだろう?使命の為に結婚するという考えも理解できなかったし…何年かして読み返すことがあったらもう少し理解できるだろうか。
    ずいぶんな遠回りをしたが、愛する2人には大切な試練だったんだなと思った。どんな逆境の中でも、自分の考えをしっかりと持ち行動するジェインを応援したくなる作品。

  • 作者シャーロット・ブロンテは妹たち(メアリとアン)が美しいヒロインを設定した話ばかり書くのが不満でした。「私同様無器量で小柄なヒロインがあなたたちの美しいヒロインに負けない位、興味深い人物になることを見せてあげるわ」と言って生まれたのがジェイン・エアです。見た目がなによ!人間中身が勝負よ!!

    鹿児島大学 : いも娘

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プロフィール

Charlotte Brontë(1816- 1855).

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