芥川竜之介随筆集 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2014年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784003600207

みんなの感想まとめ

多様なテーマを扱った随筆集で、著者の独自の視点や思索が光ります。「清閑であること」を重視し、読者にはゆっくりと一話ずつ味わうことを勧めています。特にII章には、限りある命についての深い考察や、自己の恥...

感想・レビュー・書評

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  • 先日、森鷗外の随筆集を読んで、ふと棚に芥川龍之介の随筆集が並んでいるのに気付いた。
    買った記憶も、読んだ記憶も、ない(笑)

    芥川は、随筆を書く姿勢に「清閑であること」を挙げていて、なるほどと笑った。
    読む側も、急いで筋を追うというよりは、ゆっくり一話ずつ読むのが良いように思う。

    個人的にはII章にお気に入りが多い。
    「不朽」には、限りある命と知って長生きしようと思うのは人それぞれの分別で、芸術上の作品もいつかは亡ぶに違いないが、なるべく長持ちのする作品を作ろうと思うのは、我々の随意だと言う。
    いつかは消えると分かっていながら、生み出し、また消えないことを願うのは、夢のようだなと思う。

    「告白」では、自分自身の恥部を晒け出すことへの嫌悪を述べている。芥川らしい。
    お金があるなら、ストリンドベリイの『痴人の告白』のような作品は出さなかったとある。

    芥川が『言海』を読んでいて、有名な猫の項目にちょっとした皮肉を言う。
    猫が窃盗の性あり、なら、犬は風俗壊乱だし、燕は家宅侵入だし、蛇は脅迫、蝶は浮浪の性ありと言えるな、と(笑)

    一方で夏目漱石に関わる話からは、尊敬の念がよく感じられる。
    ヴィジュアライズされる言葉の用い方、とあって、私も『門』の一文を思い出した。
    そのように描き得る眼を持つ作家のすごさと、そして、それを今、文字として私の中を貫くことの出来るしあわせを感じた。

  • Kindle版だと注釈がちょっと使いづらくて、よく理解できないまま読み進むことになり、ちょっと消化不良だな。

  • 薄い知識でも楽しめるところもあるが、自分のようなにわかだと、内容についていくだけでもなかなか難しいところがほとんど。あー面白かったとは言えず。作品が悪いと言うよりこちらの問題。

  • 古今東西にわたる深い学識に根ざした鋭い 批評、気品に富む機知とユーモア、友人に 対する優し過ぎる感情、創作に賭ける決 意、郷里への想い…。厳しく完成された小 説の奥に秘められた、芥川竜之介の柔らか な素顔を垣間見せる随筆を、精選してまと める。

  • 岩波文庫の字は小さくて読みにくいと思ってたけど、新しい本は活字が大きめで読みやすかった。芥川のエッセイは、こんなにまとめて読んだことなかった。

  • この随筆集に収められているなかでは「野人生計事」、「漱石山房の秋」、「漱石山房の冬」、「内田百間」がお気に入りです。この随筆集では氏の暗さは感じられず、静謐感が一面に漂っている印象を持ちました。

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