蜜柑・尾生の信 他十八篇 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
3.50
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003600276

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 蜜柑を読むと作者の生きた時代の自由度とでもいうべきか、或いは鈍感さとも傲慢さともとれる表現が多々出てくる。表題で示すならマズは131ページの勘違いから相席した少女にたいする描写だろうか。あそこまで人をこき下ろす表現を現代で出来るだろうか? むりである。
    単純な作品の面白さもあるが、個人的にはこういった歴史性もまたこの手の作品の楽しみ方ではなかろうかと最近思えてきた。ここまで考えられるに至った。
    もちろん、そういったことを理解してもらえなくとも、芥川龍之介作品が傑作ばかりで読むに値することは間違いないので、古くさいと煙たがらずに多くの人に読んでもらいたいです。

  • 芥川は「鼻」「羅生門」などを子供の頃に読んで、「蜜柑」は受験生の頃に模擬試験で出会っている。
    しかし、それ以外ちゃんと読んでいないので、手に取ってみた。
    吉本隆明が隅田川辺りの不良性とインテリ性と云ったのは、判る。
    しかし、全体的に中途半端な作品が多いように思った。ドッペルゲンガーについての作品など、尻つぼみの印象。
    あと、解説が読みづらい文章だった。

  • 忙しい気味であまり本を読めてないが、軽めのを。
    若い頃の実験的でつまらない作品もあるが、いずれも文章や構成の完成度の高さに驚く。するする入ってくる。何が違うんだろうね。

全3件中 1 - 3件を表示

芥川竜之介の作品

ツイートする