歌行燈 (岩波文庫)

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  • 岩波書店
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本棚登録 : 21
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003600283

感想・レビュー・書評

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  • 洒落ていて、意気で、文化の下地があって。歌を歌うように聞くように、酔いしれながら読み進めた。また、背景にあるだろう知らない深みを想起させられて、しんみりするとともにどきどきして。岩波文庫で集めはじめた、分け入りはじめた鏡花世界が、九冊目にしてまた、さぁっ、と新しい景色を開いてくれた感じがとてもうれしい。知らない部分のほうがまだまだきっと圧倒的に多いけれど、少ないながらも読んだなかから感じている、鏡花の著作に通ずる一本の線のようなものがあって。それが背中を走る喜びと言ったら! 悲劇におけるカタルシス、のようなものなのかもしれない。いや、舞台といったほうが適切か? いずれにしても魅力的。全集にもそろそろ手を伸ばしたいけれど、こちらの文庫本も、二解説とともに末永く持ち歩きたい一冊である。

  • すばらしい

  • 名作と名高い泉鏡花の中篇。
    旧版を持っているが、つい新版も買ってしまった……新字に直されているのが解っているのに……。

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著者プロフィール

泉鏡花(いずみ きょうか)
1873年11月4日 - 1939年9月7日)
石川県金沢市生まれの小説家。本名は「泉鏡太郎」。明治後期から昭和初期にかけて活躍。尾崎紅葉『二人比丘尼 色懺悔』を読んで文学を志し、上京し本人に入門、尾崎家で書生生活を始める。師弟の絆は終生切れることがなかった。
1893年、京都日出新聞に真土事件を素材とした処女作「冠弥左衛門」を連載。以降、『夜行巡査』、『外科室』、『照葉狂言』、『高野聖』、『婦系図』、『歌行燈』などの作品を残す。1939年に癌性肺腫瘍のため逝去、雑司が谷霊園に眠る。その後1973年に「泉鏡花文学賞」が制定され、1999年金沢に「泉鏡花記念館」が開館。

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