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Amazon.co.jp ・本 (300ページ) / ISBN・EAN: 9784003600344
作品紹介・あらすじ
戦時下に執筆された小説2篇、随想3篇を収録。昭和10年代の東京を舞台に、懸命に生きる若い女性の起伏にとんだ日々を描いた『浮沈』、浅草の踊子が、荒廃・緊迫した時代の中を、逞しく生きる姿を活写した『踊子』。戦時下に書かれた散文詩を思わせる小品を併載。時代への批判者による抵抗の文学。終戦直後に発表され、文豪の復活を告げた。(解説=持田叙子)
みんなの感想まとめ
戦時下の東京を舞台に、懸命に生きる女性たちの姿を描いた作品は、彼女たちの強さと儚さを鮮やかに表現しています。特に『踊子』では、荒廃した時代の中で逞しく生きる踊り子の姿が艶めかしく描かれ、読者を引き込む...
感想・レビュー・書評
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踊り子しか読んでないけどこれしかないから。今度ちゃんと読みたい。なんだか艶めかしい。
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踊子
テンポが良くてスラスラ読めました。
人間的にダメな人たちの集まりという感じで、ワイドショーの芸能ネタを見ているような気分になりました。 -
2つとも開戦間もない頃の女性を主人公とした作品。
生き方は違えど、生きる場所は同じ二人の女性は、儚さを感じさせながらも、したたかで強い。
きれいな作品です。
フェミニストの方は、ぜひ。
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いずれも戦時中に書かれ、戦後昭和21年に公刊された作品。
「浮沈」は長編と呼べる長さの小説で、読み始めてしばらくの間、「あれ?」と戸惑うように思った。いつもの荷風の感じと、何か違う。女性主人公の曲折した人生を辿り、モーパッサンの『女の一生』の荷風版か? と思ったが、なんと後半、作中人物同士の会話で同作の翻訳本への言及があって、これは荷風の確信犯である。
もともとアメリカ・フランスに留学し、文学ではゾラ、モーパッサンにとりわけ惹かれた荷風の作品は、しかし、江戸趣味もあって、むしろ日本的な情緒の強い世界だ。同じゾラ、モーパッサンに由来しているはずの日本の自然主義文学は、全然それらの師匠とは異なる独特な文学性で、私などはゾラと何の関係があるのか、と首をかしげてしまう。荷風はこの一派とも、もちろん全然異なる地点に立っていた。荷風は日本の自然主義文学よりずっと物語性を重視していたようだ。が、季節のキラキラとした情景描写を得意として、やはりその特長は何となく日本的に感じられるのである。
しかし、『墨東奇譚』より後、戦時になってからの荷風はどこか以前の作風と違っているような。情感的に幾らかとげとげしい部分があるようにさえ感じる。それと、性的な描写がずいぶんオープンになってきている。その辺は世相の移り変わりに沿ったものであったか。
この点は本巻所収の「踊子」で更に前面に出されている。ここでの女主人公である「妹」は、ちょっと妖婦めいていて、谷崎潤一郎に出てきそうな一面を感じさせる。が、もちろん、谷崎文学ほどの強烈さはない。
総じて良い小説と思って両方読んだが、戦時の荷風の「変調」を感じもした。いろいろ岩波文庫で荷風を追って読んできたが、やはり小説での絶頂は『墨東奇譚』のような気がする。本書で描かれる世界は、もっと不穏な何かをもっている。 -
随筆以外はかなりきわどい描写が多く、読んでいるときにゾワゾワしました。その後からの随筆は真面目な方でその温度差に驚きました。
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浮沈・踊り子
なかなか、よかったと思います。当時の名作と呼ばれる小説群と比較すると、当時としてはなかなかすごい小説だったのではないかと思いました。男性が描く女性像は、なかなか女性の本質的なところを見逃してしまうのかもしれないけれど、なんとなく、ちゃんととらえられているような気がして、楽しめる作品でした。 -
浮沈 永井荷風の生き方の決意。
踊子 舞台の華やかさの裏にあるリアルな生活と人生。
蟲の声 失われ消え行く音に想いをはす。 -
浮沈
踊子
蟲の声
冬の夜がたり
枯葉の記
著者:永井荷風(1878-1959、文京区、小説家)
著者プロフィール
永井荷風の作品
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