問はずがたり・吾妻橋 他十六篇 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003600368

作品紹介・あらすじ

荷風の戦後は「問はずがたり」とともに始まる。一人の画家の眼を通して、戦中戦後の情景が映し出される。若い女性の心象を掬いとる「吾妻橋」「或夜」「心づくし」「裸体」。下町を舞台とした戯曲「渡鳥いつかへる」。戦渦を生き抜き、新たな生を受けとめる人々への哀感と愛惜のまなざし。戦後の荷風文学がよみがえる。(解説=岸川俊太郎)

感想・レビュー・書評

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  • 永井荷風、それも、戦後の荷風文学は、これまで触れたことのないまま、今に至りました。ふと手に取ったこの岩波文庫、冒頭の「問わずがたり」から始まって、間断なく、戦後の時代精神のもとで、旺盛な執筆意欲のもとに紡ぎ出された佳品に触れることができました。堪能です。戦前作品にも取り組もうと思います。

  • 『問わずがたり』
    花や樹木の名が間に挟まれる。
    裕福な家に女中、下女がいるのは現在と大きく違う環境だ。
    年寄りならまだしも20、30歳であれば、共に暮らす男と関係が生まれやすいのだろう。

    『買出し』
    姨捨山に似た人の怖さ。

    『裸体』
    I like this♡

    燠...薪が燃えたあとの赤くなったもの。
    この言葉は、当時家で普段よく目にしたものを使っているのだろう。 現在では、燠を見ることは少ないので、一般に用いられない。物がなくなったことで、それが有する特徴を人の心情に例える事もなくなる。
    煙草の新鮮な赤みが残った吸殻のようなものか?
    表現がなくなるんだなと思った。

  • 問はずがたり
    噂ばなし
    或夜
    羊羹
    心づくし
    にぎり飯
    買出し
    裸体
    渡鳥いつかへる
    老人
    吾妻橋
    亜米利加の思出
    墓畔の梅
    冬日の窓
    仮寐の夢
    細雪妄評
    出版屋惣まくり
    浅草むかしばなし

    著者:永井荷風(1879-1959、文京区、小説家)

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著者プロフィール

永井荷風

一八七九(明治一二)年東京生まれ。一九〇三年より〇八年まで外遊。帰国後『あめりか物語』『ふらんす物語』(発禁)を発表。五九(昭和三四)年没。主な作品に『ぼく東綺譚』『断腸亭日乗』がある。

「2020年 『吉原の面影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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