渋沢栄一伝 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 71
感想 : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003600382

作品紹介・あらすじ

「日本資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一の伝記を、文豪が手掛けた.士は士を知る.本書は,類書中,出色独自の評伝. 激動の幕末・近代を一心不乱に生きた一人の青年は、「その人即ち時代その者」であった。枯淡洗練された名文は,含蓄味豊かな解釈を織り込んで、人間・渋沢栄一を活写する.露伴史伝文学の名品(解説=山田俊治)。

感想・レビュー・書評

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  • 渋沢栄一の半生(実業家になるまで)が分かりやすいまとめられている

  • 『青天を衝け』(大河ドラマ)を観つつ、参考としてこの本を読み始めた。書いたのは幸田露伴。渋沢没後一周年に伝記編纂事業開始、数年後、本書が上梓された。
    渋沢本人と同時代を生きた人による伝記なのでそれなりに信憑性が高そう。しかも流石露伴先生。打てば響く名文、かつ淡々とした文体でとても読みやすかった。
    内容は大河ドラマとほぼ同じ(原作これなんか?)若き日の攘夷志士、渋沢が江戸に出て徳川慶喜の家臣となり幕臣として渡仏。フランスで得た商工業知識を日本に持ち帰り、日本の金融産業の発展に貢献したと。平たくいえば誰でも知ってる内容だが、その尋常ならざる仕事への情熱、上司(慶喜や、大蔵省時代は井上馨)への敬慕の念、不眠不休で働ける異常な体力、エネルギー、バイタリティ。現代まで続く有名企業のいくつを作った?会社立ち上げすぎてて嘘みたいで笑える。多くのビジネスマンにとって、学ぶところの多い人物なのは間違いない。
    彼は私利私欲のためでなく、5年後10年後の日本の未来の有り様を見据えて、誰もが豊かになれるそんな社会を実現するために粉骨砕身努力した人であった。
    こんにちの日本の発展は、この人なくして成り得なかっただろう

  • あらゆる事業に携わった方なのだと改めて実感いたしました。

  • 小樽商科大学附属図書館蔵書検索OPAC
    https://libopac.ih.otaru-uc.ac.jp/webopac/BB10299273

    明治の文豪幸田露伴がてがけた、渋沢栄一の伝記。自伝などに記録された一つ一つの事績に解釈が加えられ、渋沢の人柄と明治維新前後の時代が浮かび上がってきます。小説家が描いたことで物語としても読むことができ、大河ドラマの予習復習にも最適。図書館には渋沢栄一自伝 「雨夜譚」も所蔵がありますので、併せてご利用ください。

  • どうも大河ドラマの種本のような気がする。

  • <閲覧スタッフより>
    今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公であり、2024年に発行される新一万円札の顔ともなる渋沢栄一。そんな今話題の渋沢栄一の生涯を、明治の文豪である
    幸田露伴が描いています。サクッと読めるので渋沢栄一を知るにはぴったりな本です。
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    所在記号:289.1||シフ
    資料番号:10256020
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  • 展示テーマ:渋沢栄一

  • 露伴の格調高い文だから読めたけど、立身出世した後は、ドラマにしたらかなり退屈じゃないだろうか。

    後半生は在野にあったとはいえ、その基礎は一橋家に入り明治政府の官吏時代にほとんど築かれたといっていいだろう。士農工商の身分制は制度上はなくなったとはいえ、官尊民卑の世の中、民間でそんなにいろいろできる訳がない。
    渋沢は、伊藤、井上、三井が仲間で、大隈、岩崎とは対抗することが多かったようだ。

    明治政府について、御公卿様や田舎武士や素浪人共に政治の実際実務ができようはずがないと書いているのは、いかにも東京人露伴らしい。渋沢以外の人物評も面白い。

  • 289.1||Ko

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著者プロフィール

1867年(慶応3年)~1947年(昭和22年)。小説家。江戸下谷生まれ。別号に蝸牛庵ほかがある。東京府立第一中学校(現・日比谷高校)、東京英学校(現・青山学院大学)を中途退学。のちに逓信省の電信修義学校を卒業し、電信技手として北海道へ赴任するが、文学に目覚めて帰京、文筆を始める。1889年、「露団々」が山田美妙に評価され、「風流仏」「五重塔」などで小説家としての地位を確立、尾崎紅葉とともに「紅露時代」を築く。漢文学、日本古典に通じ、多くの随筆や史伝、古典研究を残す。京都帝国大学で国文学を講じ、のちに文学博士号を授与される。37年、第一回文化勲章を受章。

「2019年 『珍饌会 露伴の食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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