高野聖・眉かくしの霊 (岩波文庫 緑27-1)

  • 岩波書店 (2023年9月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (180ページ) / ISBN・EAN: 9784003600450

作品紹介・あらすじ

越前敦賀の旅の宿、道連れの僧が語りだしたのは、若き日、飛騨山中の孤屋で遭遇した艶めかしくも奇怪な出来事であった。鏡花畢生の名作「高野聖」に、円熟の筆が冴える「眉かくしの霊」を併収した怪異譚二篇。本文の文字を大きく読みやすくし、新たな解説を加えた。解説=吉田精一/多田蔵人

みんなの感想まとめ

魔と聖が交錯する幻想的な世界観が魅力の作品で、登場人物たちの深い内面が描かれています。特に、魔性を持ちながらも慈愛に満ちた美しいヒロインと、彼女に心奪われた僧侶の関係が印象的です。作中では、作家自身の...

感想・レビュー・書評

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  • 世にも奇妙な物語!

  • 泉鏡花の文章は本当に生々しい。
    冷たい様子は背筋が寒くなるほど、血が流れるさまは今、目の前にその人が立っているように、字を追い読書をしているのに本当に映像を見ているよう。
    否、自分が物語のなかに放り込まれたくらいの臨場感と言った方が良いかも。
    ジワジワとゆっくり、恐怖へ読者を締め付けてくる泉鏡花の語り。話し手が入れ子形式になっていて、え?!ちょっとこれは誰が喋ってるの?と一旦読者を考えさせ、そこでまた恐怖を一段上げてくるというエグさ、テクニック。すごい。
    お話の最後も、そこまでの経緯も、分かりやすい怪談とは全く違って。怪奇談、昔話といえばそうなんやけど、大人が本気で怖くなるお話だった。

  • 高野聖は若い頃に読んでそんなに好みじゃなかった記憶がうっすらとあり、しばらくぶりに再読した今もあまり変わらない印象だったのだけど、眉かくしの霊があんまりにも好みだった。最初は情報を出し惜しんで幽霊だけを出し、語り終わったあとにまた同じ情景が再現される(しかも語りの中で)巧みな構成。1行空きが効果的に使われての「似合いますか。」と最後の一文。溜め息が出るほど美しい。

  • きっかけは坂東玉三郎さんの歌舞伎。
    シネマ歌舞伎にハマり、10月に鑑賞。
    短めのストーリーでしたが、
    玉三郎さんと中村獅童さんが
    素晴らしかったです。
    帰りに書店に寄り、この本を購入。
    カフェでゆっくり、読みたいです。

  • あまり読みやすい訳ではない。『高野聖』は想像していた感じと違い、男を動物に変えるということに「そうきたか」と思った。ここで、乱歩なら『孤島の鬼』みたいに、手術をするとか何かしら納得できる行為をして違う生き物を生み出すだろうと思うが、鏡花の場合さらりと靄がかかりつつ、このような驚くべきことが起きている感じだ。共に幻想的な物は好きだけど、そういう方向性の違いを感じた。『眉かくし』は、登場人物の関係性や何が起きているのか等、分からなかった。

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著者プロフィール

泉 鏡花(いずみ きょうか)
1873年(明治6年)-1939年(昭和14年)。石川県金沢市生まれ。明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家。
尾崎紅葉に師事しており、小説のほか戯曲や俳句も手掛ける。
代表作は『高野聖』『夜行巡査』『外科室』『夜叉ヶ池』など。

「2026年 『大活字本シリーズ 日本の怪談傑作選 ③ 泉鏡花 高野聖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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