英国ルネサンス恋愛ソネット集 (岩波文庫)

  • 岩波書店 (2013年9月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784003720011

みんなの感想まとめ

美しさと危うさが織り交ぜられた詩の世界が広がるこの作品は、特にイギリス文学とルネサンスの影響を受けた詩人たちの魅力が詰まっています。トマス・ワイアットやサリー伯ヘンリー・ハワードをはじめとする詩人たち...

感想・レビュー・書評

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  • ん〜〜〜〜〜お耽美!ロマンチック!!正直キリスト教や聖書の知識はとても浅はかだから注釈を追いながら理解するのに必死だったけど、いつ枯れてしまうか分からない百合のような美しさと危なっかしさが入り交じってて良かった……。
    言葉を紡ぐのってやっぱり綺麗で美しいな……

  • 僭越ながら、「英詩」「イギリス文学史」という観点から、この本の素晴らしい点を語らせていただきます。

    当時のヨーロッパというのは、今と違って英語という言語はそんなに主流ではありませんでした。イタリア語、スペイン語、フランス語といったルネサンスの影響をいち早く受けた地域の文化的な発展はすごく、言語もそちらの方が主流でした。

    ワイヤット(1503〜42)は、フランス、スペイン、イタリアに宮廷詩人としておもむき、そういったルネサンスの要素を吸収し、イタリアの詩の形式をイギリスに持ち帰ったのです。

    しかし、ここで問題が生じます。イタリア語と英語の違いとして、イタリア語はCVで終わる音節が一般的であるから、「脚韻を踏みやすい」のに対し、英語はイタリア語ほどは脚韻を踏みやすくないのです。つまり、英語に適したスタイルにしなければいけなかったのですが、それを実行したのがHenry Howard(サリー伯)です。

    彼は古代ローマの詩人ウェルギリウスの『アエネイス』を英訳する際に、英語に適するように “Blank Verse”という形式を確立しました。のちにサリー伯のこの形式は、世界的に有名なシェイクスピアも使用したため、「イギリスの詩」といえばサリー伯の印象よりもシェイクスピアという印象が強いようです。

    以上より、この「トマス・ワイヤット」と「サリー伯ヘンリー・ハワード」はイギリス文学において非常に重要な役割を果たした詩人たちであると言えます。この2人はヘンリー8世の時代の人たちですね。

    他にも注目したい詩人、例えば、スペンサー、シドニーに加え、シェイクスピアも集録されており、本書はとんでもなくコスパのいい詩集と言えます。実際、私も、日本語訳でワイヤットの詩だけ、サリー伯の詩だけを取り扱っているものが全く見つからなかったために、本書にたどり着いた次第です。

  • シェイクスピアのソネットを読みたいがために手に入れた。

  • トマス・ワイアット『トテル詩選集』より
    サリー伯ヘンリー・ハワード『トテル詩選集』より
    フィリップ・シドニー『アストロフェルとステラ』より
    サミュエル・ダニエル『ディーリア』より
    ヘンリー・コンスタブル『ダイアナ』より
    マイケル・ドレイトン『イデア』より
    エドマンド・スペンサー『アモレッティ』より
    ウィリアム・シェイクスピア『ソネット集』より
    メアリ・ロウス『パンフィリアからアンフィランサスへ』より

    著者:トマス・ワイアット(Wyatt, Thomas, 1503-1542、イングランド、詩人)、サリー伯ヘンリー・ハワード(Howard, Henry, Earl of Surrey, 1517-1547、イングランド、詩人)、フィリップ・シドニー(Sidney, Philip, 1554-1586、イングランド、詩人)、サミュエル・ダニエル(Daniel, Samuel, 1562-1619、イングランド、詩人)、ヘンリー・コンスタブル(Constable, Henry, 1562-1613、イングランド、詩人)、マイケル・ドレイトン(Drayton, Michael, 1563-1631、イングランド、詩人)、エドマンド・スペンサー(Spenser, Edmund, 1552頃-1599、イングランド、詩人)、ウィリアム・シェイクスピア(Shakespeare, William, 1564-1616、イングランド、劇作家)、メアリ・ロウス(Wroth, Mary, 1587-1652/53、イングランド、詩人)
    編訳:岩崎宗治(1929-、三重県、英文学)

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