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Amazon.co.jp ・本 (380ページ) / ISBN・EAN: 9784003725016
みんなの感想まとめ
人間の本質を追求する著者の視点が光る一冊であり、読者はその洞察に共感を覚えます。モームの文体は簡潔で明瞭であり、飾り気のない表現が本質を捉えています。彼は人間の矛盾や首尾一貫性の欠如を観察し、ありのま...
感想・レビュー・書評
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小説家、劇作家として成功を収めた作者が老年に差し掛かり、これまでの人生の集大成として書き上げたタイトル通り人生の「要約」となる一冊。
というと格調高く聞こえるが、内容は暴露本のようなエッセイ。個人名をバンバン出しながら「あいつは大したことない」と腐している。どうせもうこれから老後だし誰に対しても忖度する必要は無いわい、と開き直って書かれてるのが分かる。
だけどこれを書いた後、30年も生きながらえるというのが面白い。
だけど文章力によるものなのか、読んでいて嫌な気分にはならないし傲慢だなとも感じない。むしろ真剣に自分と向き合って書き上げてるなという印象。
またいつか読み返したい一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人的名著の一つ。何度でも読み返したい。
僕がモームのことを好きな理由について、本書を読んでわかった。結論から述べると、モームは人間とは何かといった謎や本質的なことを常に追求していることにあると感じた。だからこそ、自身の思考と酷似している。
各要素ごとに、自身が感じたことを記載していく。
<文体に関して>
モームの文体は簡潔であり、明瞭さを兼ね備えている。取ってつけたような飾りが存在しなく、常に本質部分のみを抉るように記載している。そして、それは本書でも述べている通りであり、モーム自身が、情緒的な文章を書くことが苦手であり、明瞭さを求めていることからもわかる。
<人間洞察に関して>
以下の文にある通り、モームは人間を観察し続けてきた。
>人間を観察して私が最も感銘を受けたのは、首尾一貫性の欠如していることである。(P72)
だからこそ、人間をありのままに写している。しかし、それがある種の人からは、皮肉のように捉えられている。なぜかといえば、大多数の人はモームほど人間のことなど見ておらず、見たい側面のみ見ているからである。
<人柄について>
モームのことを好きな理由は、以下の文にもあるとわかった。
>私は普通の人の基本的な感情の一部を感じたことがないのであるから、最も偉大な作家のみが与えるような、親しみやすさとか、温かい人間味とか、屈託のなさとかを、私の作品が持つのは不可能である。(P98)
感情を露わにするような人間味がモームには存在しないからこそ、モームが好きなんだと思った。だからこそ、モームは皮肉屋として評されたりするものの、本人は自分がありのままを観察して評しているだけである。このあたりの自己と他者認識の乖離具合が、最高にモームという感じ。 -
ちょっと難しいところがあったわ
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L
面白い -
何かを批判する時の熱量が一段階上がっている気がした
特に観客に対してめちゃくちゃ書いているのが面白かった -
人間観察の極み、人の清濁併せ持つ感覚や一貫性のなさをあらゆる角度から評価してる。その人間観察の結果を小説で解き放つ…なんと面白いことか。
この本を読んで、小説家ってすごいなと思ったし久々に小説読みたくなった -
劇作家についての話が多い気がした。
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モームは最後に「真、美、善」の価値に言及しているが、「美」の創造者である芸術家に対する意見がかなり辛辣なことに驚いた。
芸術家について、「この連中には、尊敬すべき点はほとんどない。虚栄心が強く、自己満足の輩である。」と。「創造者は、内なる自己を表現したくて堪らぬという衝動に突き動かされて作品を作るのである。作ったものに美があっても、それは偶然だ。」は、その通りなのだが、作家も多少同じ部分を持ち合わせているはずだと私は思う。
この考えからゴーギャンを取り上げるに至ったのか、それとも「月と六ペンス」を書いて益々そう思うようになったのか。絵画鑑賞好きとしては気になってしまった。 -
解説ではかつての大学入試のための必読書であったらしい。前半の部分がどのように文章を書くかということで多く引用されたことだと思われる。
中盤になってくると劇の脚本家としての考えが入ってきた。さらにその後では自分の小説の状態、旅行などの話もある。それから最後には哲学書を読み漁って考えたこと、美、愛、善についてである。自分の意見で哲学者を批判分析することが新しい視点であり、多くは哲学者の解説に過ぎない現在、貴重な考えである。 -
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大作家で波乱に満ちた人生を送ってる人の回想的エッセイが面白くない訳がないっていう話。
所々、冗長気味な部分もあるし、自分の不勉強で知らない作家等の名前も出て来たけど、それでも興味深く読めた。
ただ、人生や哲学や宗教等の普遍的な話の割合が多くて、もう少し自分の半生や旅やらの事が書いてあるのを期待していたので、その部分は残念だった。
人生に意味をもたらすのは、「真」「美」「善」である。
人をより良くするのは苦悩ではなく努力。 -
ハチャメチャな所もあるけれど、モームという生きた人間とその個性、魅力がひしひしと伝わってくる。読み込まずとも「わかる」ところが大半、いくら読んでも「わからない」ところが少し。
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要約すると、
「自分の人生を紡いでいけ」 -
文学
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2014 7/14読了。Amazonで購入。
最近はまっていたサマセット・モームの、文学論・・・というか作家論・作劇論のような、単なるエッセイでもあるような、取り留めもなく書かれたような本。
最後の哲学に関する部分(それは別にモームから知らなくてもいいかと思った)以外、ざーっと目を通した。
いくつか好きなフレーズがあったので読んで良かったと思う。 -
要約すると。
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モームが自分の小説や戯曲について、あるいは、人生の意味について、どのように書いてきたか、どう考えていたのかを読むことができます。自分は想像力に乏しく、(ほんとかよ!)であった人から、物語を起こしてきた。とか、チェーホフのように、本当の人生らしく書くのではなく、人生のドラマティックな部分を抜き出して書く、つまりプロットこそ重要だという姿勢が書かれています。
小説からは容易に読み取れなかった、古典や哲学書の知識や読書量が生半可ではないことに驚きますよ。 -
モームの自伝的エッセイ。「人間は複数の人格の混合体である」。本書の内容もまたその通り矛盾だらけ。それが気に障らないのは文章の上手さと余裕の態度からか。文体修行についての挿話を興味深く読む。
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再読の価値あり。簡潔で余計な修飾が削ぎ落とされた文。「明快」「簡潔」「音調の良さ」の順で大切であると述べる。人間は育った環境等によって大まかな類型に分かれる。首尾一貫した人などいない。人生と社会の在りようや問題を扱う文学はやりがいのある仕事だ。でも結局は「各人は自らの性質と仕事に応じて行動すべし」。
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