本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784003751060
感想・レビュー・書評
-
最終巻。読めば分かるし、訳者が度々触れるように、「自由への道」にここから先の物語は存在しない。ファシストも、共産主義も肯定しない。自分の好きなサルトルがここにはあったように思う。
実存主義がどういうものなのか知らないし、ヤスパースやガブリエル・マルセルのものと、サルトルの<<Existentialisme>>がどう異なるかはキリスト教がどう関係するか、という点で生じるという事しか知らない。ただ、この本(達)から見えるサルトルには、「かつての哲学者の述べた、存在やもろもろのものは現実の世界とどうリンクしているんだ?」とでも言わんばかりだった。また、お前はファッショなのか?ナチなのか?コミュニストなのか?…というレッテル張りを拒否し、あくまで実存を強調している。
実存がそもそも存在するのかどうかという問いは非常に答えにくい。しかしそれが存在することを仮定し、人間を見る事。これは非常に重要なことなのではないだろうか?大学教授だから偉い、マスコミだから信頼できる、政治家だから信用できない、といったような偏見(厳密には、Walter Lippmannの言うStereotype)からだけではなく、個々人の本質を見抜こうとする姿勢、それこそが重要なのではないか?これこそ、サルトルの宣言<<L'existentialisme est un humanisme.>>―実存主義はヒューマニズムである―に他ならない。やっぱり、僕たちはまだまだサルトルを超えてなどいない。。詳細をみるコメント0件をすべて表示
ジャン・ポール・サルトルの作品
本棚登録 :
感想 :
