失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII (岩波文庫)

著者 :
制作 : 吉川 一義 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 178
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003751114

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  • ・「スワンの恋」
     恋愛体質のスワンがオデットに骨抜きにされる。彼女を想い嫉妬に狂う姿は正に「恋愛地獄」。最初は相思相愛だったが、次第にスワンがオデットに対して被害妄想に取り憑かれる。第一印象が生理的に嫌な女だったのに、いつの間にか女性として見るようになった理由と契機が理解できない。エゴイストで耽美主義なだけだった。恋から醒めたのも利己的な感情でしかない。中年を過ぎた年齢なのに周囲の人間を振り回していて嫌いになった。
    ・「土地の名-名」
     「私」が主人公。スワンの娘であるジルベルトに恋心を抱く。スワンの恋愛と比べると断然純粋で読んでいて心地が良い。まだ少年らしい健全な女性観を持っていて、個人的には「私」がスワン夫妻に憧れる点が気に入らない。「足が棒になった」と言いつつも「私」に付いて来て、何かと「私」に振り回されるフランソワーズに笑った。女性に夢中になると一人で妄想に耽ったり、スワンと悪い部分が似ていると思った。

  • 2巻は恋ばななので1巻よりも読みやすかった。

  • いやあ、おもしろかった!スワンー!
    そんなの愛じゃないのに愛だと信じてぐだくだになっていくスワンの痛々しさ、もう何を信じているのかも分からなくなって混乱して人生の時間が無駄になっていく焦り、
    社交界の独特のいやったらしさ、品や教養のない人たちや偽善
    今でもなおリアルですごい。

    ただ、あんなにぐだぐだになったのに結局オデットと結婚していたことが衝撃的で、なんだよ人騒がせな!って思いました。

  • 収録されている当時のパリの地図を見ながら読むのが楽しかった。華やかなパリの社交界を舞台にしたスワンの恋は、激しくて濃密。妄想、思いこみ、嫉妬の嵐。一歩間違えればストーカーだなと思ったけど、恋なんてみんなそんなものかもしれない。オデットの魔性の女っぷりはすごいな。後半部は語り手“私”の淡い初恋。土地の名前に関する夢想は共感をおぼえた。言葉の響きと少ない知識から夢がひろがる。パリに行きたい。

  • 中盤にさしかかるまでスワンという人物を好きになることができないでいたけれど、少しずつ慣れてくるに従って、恋をめぐる心や体のさまざまな動きを楽しく読めるようになってきた。

  • また気がついたら読み終わりそう。自然と、この世界の中の住人になったような感覚に陥る不思議な作品。ハマる。

  • 前巻に続いて、とても読みやすい訳文でよかったです。
    この巻では、スワンの恋と物語の語り手である"私"の恋の2つが描かれました。スワンの恋は、恋する喜びと狂気がとてもよく描写されていました。それと平行して語られる、サロンでの人間模様もちょっとした喜劇のようで楽しめました。
    "私"の恋は、スワンと比べるとかわいらしい感じでした。でも、恋の本質的なところでは、2つの恋に違いはありませんね。

  • プルーストの観察眼の鋭さ、社会批判の鋭さにまたしてもヤられる。brilliant.

  • 岩波文庫:赤 080/I
    資料ID 2011200106

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